シェフ貫田の北海道・うまうま大辞典
北海道のおいしい食べものや熱心な生産者を紹介する旅日記
- 2013/03/24[この記事のエリア] 帯広・十勝
- 十勝の農家二代目と討論!
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みなさん、「音更」は、
何と読むか知っていますか?
オトサラ、オンコウ・・・、
そうオトフケ町です。
札幌市民は、
意外と知らないですよね。
さて、先日、その音更町へ講演会で出向きました。
「音更町~食材のよさと農業の将来」と題して、
音更町ふれあい交流館で開催されました。
なんと、今回、地元食材の試食付きです。
シェフのレシピで
地域のみなさんといっしょにつくった料理を
試食しながらの勉強会は、
とても有意義なものでした。
料理は、前菜プレートとデザートひと品です。
前菜は、こちら。
音更ダイズの白黒ペーストと音更チーズ(写真・右側)
大豆と黒大豆のドライパック缶をペーストにして、
よつ葉カマンベールを添えました。
チーズ2切れはそのままでおやつ用、
残りは塩0.5%量を振って、
ワインがおいしく飲める塩分濃度にしました。
音更ニンジンのマリネ(写真・中央)
越冬させた土付きニンジンを皮付きで
千切りにしてソテーしたもの。
塩1%・コショウ、ビネガー、マスタードを振り、
地元産・ナタネ油で仕上げます。
地元産小麦粉の手づくり薄焼きパン
(写真なし、直前にお皿の左側に盛りつけました。)
町内の名企業「ヤマチュー」さんで製粉した強力粉を
ナポリピッツアの配合で焼いた、小麦の味はじんわり響く
フォッカチャ風のプレーンのパン。
音更あずきのきな粉ヨーグルト(写真なし)
JAおとふけ食品で製造する餡に、地元きな粉と
よつ葉ヨーグルトを加えて混ぜただけの、お手軽スイーツ。
というように、音更町には、
すばらしい食材や食品が揃っているのです。
講演の内容は、こういった感じです。
音更町の農産物は、
多岐に渡る肥よくな土壌があって、多品目がとれます。
また、規模が大きく、収穫量・日本一とか作付面積一位などの
ニュース性が高いことがあります。
そして、地元の加工会社と連携が最大の強み。
よつ葉乳業十勝主管工場、
加工食品のJAおとふけ食品、
「ヤマチュー」で知られる製粉業の山本忠信商店など、
名企業が並んでいます。
もうひとつのテーマは食育です。
食育は、「食卓の教育」の略称だと、わたくしは考えています。
食卓で、食の大切さを知っている人から、
知らない人へと守り伝えて行く
大事な行為だと思います。
食育から考えると、
TPPは、ほんとうに
よいことばかりなのでしょうか。
熱意ある、地元農業・二代目のみなさんに
意見を出してもらって、
北海道の将来も考えてみました。
わたくしたちの子どもや孫、
そして、100年先まで
地域の味を伝えられるよう、
努力することが
道民や農・漁民の
役目のようにも感じました。
2013/03/24 15:33帯広・十勝