シェフ貫田の北海道・うまうま大辞典
北海道のおいしい食べものや熱心な生産者を紹介する旅日記
- 2013/03/17[この記事のエリア] 札幌
- きらりっぷ食品ってご存知?
みなさんは、
「きらりっぷ」という食品を
知ってますか?
このマーク↓がついていれば、
道産原料を使った日本酒、
吟味した原乳を使ったナチュラルチーズ、
基準の方法でつくられたサケの山漬け
などなど、
15項目の分野で
60品目が認証されています。
「北海道庁が道産食品であることを証明する
公的なマークを紹介します。
左が、「道産食品登録制度」登録食品のマークです。
北海道産の原材料を使って、北海道内で製造された食品の証明です。
右は、北海道庁が道産品として認証・登録している食品(登録食品と
「きらりっぷ」食品)にのみ表示できる北海道のロゴマークです。」
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ところが、
このきらりっぷ商品は、
次のような規格で選ばれています。
1原材料
2生産情報
3衛生基準
4商品特性
5おいしさ
*ふつう、公的機関が認めるときに、
おいしさは、入っていないですね。
そして、これら5つの項目について、
公的に証明(=認証)する制度を
「道産食品独自認証制度」、
愛称・きらりっぷ
と呼んでいるのです。
2004年度から始まっていますが、
まだまだ、あまり知られていません。
よく探すと、道産品コーナーには、
けっこう置いてありますので、注意して見てください。
北海道が世界に誇れる名品ぞろいです。
新得町・共働学舎のナチュラルチーズ
北海道洞爺湖サミットで喜ばれたものなと、名品揃いです。
安平町のチーズ工房・角谷のカマンベールチーズ
興部町・冨田ファームのナチュラルチーズ
このそばは、低温乾燥なので、ゆでる時にいつも、新そばの香りがします。
NSニッセイのサケ山漬けは、よい原魚を熟成させたすぐれものです。
じつは、この制度を始めようとする2002年、
私は、「検討委員」として参加しました。
当時、堀・前知事に「(品数は)少なくてもいいから、
貫田さんの厳しい目でいいものを選んでください。」
と頼まれていました。
このたび、2013年版の
オフィシャルブックもできて、
主旨や基準、品目や全品の紹介、
そして、それらを活かしたレシピも掲載されています。
料理は、「寿司屋のおかみさん」↑と貫田シェフ↓が担当しています。
先日の業務用・展示会できらりっぷ商品が
大手食品メーカーと肩を並べて、展示・試食されました。
ようやく、きらりっぷ食品が、料理人や飲食店の
関係者に知ってもらえる場ができたのです。
今回、道庁の担当者も周知のために来てくれて、
プロの方々に、親切に説明してくれました。
きらりっぷのことなら、なんでも詳しいお二人です。
北海道 農政部食品政策課、写真・左は忠津 章さん、右は榊原 滋さんです。
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こういった、品質がよくて
少し高級な認証食品は、
ときどき、楽しむことに加え、
高く売れる本州や外国で
プロの人びとが満足度の高い料理に
仕立てることによって
より、北海道のイメージを高めてくれる
重要な食べものだと思います。
そのためにも道民は、
日頃から気を付けて、
とっておきの時に、手に取って欲しいです。
そして、ギフトには
「赤い」きらりっぷ「印」の食品を
ぜひ、選んでください。
おいしい北の宝物は、
けっこう身近なところにありますよ。
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2013/03/17 19:13札幌