シェフ貫田の北海道・うまうま大辞典
北海道のおいしい食べものや熱心な生産者を紹介する旅日記
2010年11月
- 2010/11/28[この記事のエリア] 札幌
- 札幌で食育のイベント開催!
11月28日、札幌市内で
コープさっぽろの食べる・たいせつフェスティバル2010が催されました。
◆イベントのステージ
私も、少しだけ出演しましたので、お知らせいたします。
そのコーナーは、道庁で食育を担当する、農政部食品政策課が窓口となって、
◆「元気もりもり食育キャラバン隊」の札幌会場として行われました。
第1部が食育ミュージカル「食の魔法使い」です。
◆会場内の看板です。
◆さっそく、ミュージカルが始まりました。出演者は、大地くんとめぐみちゃんです。
◆出てきた魔法使いが、2人の前であやまっています。
魔法使いは、2人が食べものに興味がない子どもだったら、おしおきしようと
思ったのに、とても詳しかったのでくやしかったようです。
◆これから、ステージでダンスが始まります。
「みんなで踊ろう!おなかGooGooダンス
」です。
右端で貫田シェフが踊りだしました。(ピンクのジャケット姿)
◆気づいたらシェフは、スタジオの真ん前で子どもといっしょに踊っていました。
◆シェフがすぐ前にいて、スタジオのお兄さんお姉さんも、少し困っていたかも・・・。
◆終わったあと、コーナー担当、コープさっぽろ理事の田中いずみさんと。
◆ちょうど、コープさっぽろ宅配のキャラクター・トドックくん
がいました!子どもたちにも大人気でした。
第2部が食育トークショーで私が登場しました。
◆司会の菅沼文乃(あやの)さんとごいっしょしました。
◆会場の大人や子どもたちに、好き嫌いがないか、質問してみました。
◎ニンジンが嫌いな子には、土付きのニンジンを料理すると、食べられることがある、
◎ピーマンは、切ってから塩を振って30分置き、油でいためるとおいしいと話しました。
◆終了後にも質問をいただきました。
◆ぐうたびブロガーで友だちの紀絵(のりえ)さんが来てくれました。
紀絵さんは、モデルやFMラジオのお仕事をされていますが、
食に関する興味があって、いろいろ質問を受けました。
しょうがシロップを飲んでいるということで、空腹時に飲み過ぎないようにとか、
美人を磨くには、食卓にある食べ物を自分の体に合うように
食べるようにご指導いたしました。
体が冷えるそうなので、温野菜や体を温める食べものがいいと思います。
みなさんも、体が冷える方は、ビールやサラダなどに注意してくださいね。
◆食育キャラバンの今後の予定です。
上記の食育ミュージカルが開催されます。
12月05日(日)函館市 函館青年センター 12:00~・15:00~
12月11日(土)釧路市 釧路観光国際センター 11:30~
*こちらは、貫田シェフのトークショーもあります!
1月下旬 帯広市 藤丸百貨店
2月 旭川市 旭川冬まつり会場
2月 北見市 北見冬まつり会場
未定 室蘭市 室蘭文化センターまつり会場
各地で、食育ミュージカルが子どもたちにブレークするかもしれませんね。
2010/11/28 21:27札幌コメント(10)
- 2010/11/22[この記事のエリア] 富良野・美瑛・トマム
- 中富良野で出合ったおいしく快適な宿!
先週末、中富良野町に宿泊したペンションが、とても快適でしたので、お知らせいたします。
その宿は、ペンション&レストラン ラ・コリーナ
で、イタリア語で丘の意味だけあり、十勝岳連峰を見渡す丘の上にあります。
オーナーの村岡 嗣一(つぐかず)さんは、脱サラして町に来て、
今では商工会や観光協会の理事をする、熱心な経営者です。
◆写真は、村岡さんご夫妻
◆食堂は、十勝岳が見渡せる方向に窓があります。
夕食は、イタリア風のフルコース です。
前菜 カブとホタテ貝のソテー
は、カブのムニエールにホタテがのり、ニンニクとアンチョビの効いたソースがかかります。
パスタ 2種類から選べますが、私は、辛みのあるトマトソースです。
魚料理は、写真がないのですが、黒ゴマをまぶして焼いた青ゾイの料理です。
メインは、上富良野産ポーク背肉に煮詰めたバルサミコがかかっています。
デザート、写真がありませんが、自家農園産の栗のケーキがおいしかったです。
◆こちらの宿は、行き届いたバリアフリーの設計で、車椅子のお客さまも多いそうです。
食堂のイスとテーブルは、高級木材を使っているようで、イスの座り心地がすばらしいです。
◆ベッドは、スプリングが利いて寝心地ばつぐんです! お風呂は広くて、のんびりできました!
朝食は、感動ものです。
◆自家製ハムを主役にしたひと皿と、ドリンク・スープ・自家製パンがバイキング式です 。
手づくりパンは、数種類あって、道産小麦の香りがよい秀逸品です。
◆自家製ハムに感動しました。
私も若い頃にハム・ベーコンの製法を学びましたが、村岡さんは、なんと自己流でここまでつくっています。
このハムは、「塩と砂糖で眠らせた豚肉」とも言えると思います。
◆冬の遊びも充実しているようで、また、来たいと思います。
私も村岡さんと記念撮影しました。
夏は繁盛していますので、村岡さんの人柄やおいしい食事を、真に楽しみたい方には、
今の季節がおすすめだと思います。
ぜひ、訪ねてみて下さい!
2010/11/22 18:58富良野・美瑛・トマムコメント(6)
- 2010/11/22[この記事のエリア] 富良野・美瑛・トマム
- 中富良野で親子三世代の講習会を開催!
先週末、中富良野町でおもしろい催しがありましたので、お知らせいたします。
それは、親子三世代の事業で、
小学2年生から、おじいちゃん・おばあちゃん80名ほどの町民が、
料理講習と講演会に参加する、ほかではあまり行なっていない取り組みでした。
講習は、地元産の農産物を使ったカレーライスとお赤飯ライスなどをつくり、
講演では、「家族の食育で子どもを伸ばす」と題して、
どういう朝食を食べるとテストの点数が上がりやすいか、
どういう食べ方で脳が活性化するかなどを、子どもにもわかりやすく紹介しました。
では、写真で内容を紹介します。
◆事業名は、こちら。
今回は、講習と講演会です。
◆料理講習会の準備をしています。
センスのよい地元の女性に助手をお願いしました。
◆はじめは、シェフの実演を見てもらいます。
講師台を参加者が取り囲んでいますが、小中学生ともしっかり見ていて、うれしくなりました。
◆シェフの説明を聞く、子どもたち。 火を使う料理は、視線が集中します。
次に実習の開始です。
◆大人がリードして子どもたちが包丁を使ったり、カレーソースをかき混ぜます。
◆煮込んでおいた豚肉に小麦粉をまぶして焼くところです。
◆こうしてでき上がった、料理2品とドリンク1品です。
中富・野菜のお赤飯カレーと
中富・野菜のオードブルです。
中富良野・名産のチコリを使った飲料をカフェオレ風につくった
中富チコリ・カフェオレは、少し濃くて、大人に人気でした。
◆試食は、大好評でした。
◆いちおう、講演の写真も掲載します。
子どもにわかりやすいように話しました。食という字の意味を考えてみました。(食という字は、上に「人」で下が「良い」で、人を良くすること)
料理の説明をします。
中富・野菜のオードブル
は、カレーライスの薬味にもなる、野菜の料理です。
地元ニンジンを千切りにして、オリーブ油でいため、塩とビネガーをまぶしたもの。
地元・天心農場のエシャロットは、薄切りにして塩を振り、空気中に30分以上置いて有効成分を高めてから、ビネガーを振ります。
地元タマネギは、くし型に切ってお湯で半生にゆでて、塩と砂糖、ビネガーを振ってピクルスのような味つけをして冷ましました。
中富・野菜のお赤飯カレー
豚肉は、前日から、かたまりを小分けにして煮ます。
煮えたら、1%の塩を振って冷まします。煮汁はカレーソースにします。
野菜のみじん切り(ニンニク、ショウガ、タマネギ、ニンジン)は、バターでいためて、
ふらのワイン、ぶどうジュース、トマトジュースで煮込んでおきます。
これに、豚肉ブイヨン(煮汁)を加えて、あと味のよい無添加カレールーを加えて少し煮込みます。
豚肉は、1㎝厚に切って小麦粉をまぶし、オリーブ油で両面こんがり焼きます。
ご飯は、太田農園のアズキを加えて、水と牛乳を半々で炊きます。
地元の農産物がこんな料理になって、町民を楽しませてくれました。
準備を入れて2日間、講習と講演会の2回戦は、少しきつかったですが、
なんとか、子どもたちに飽きられないで、3時間の事業を終えることができました。
中富良野は、農産物のおいしさと、明るい子どもたちの笑顔が印象的でした。
2010/11/22 17:16富良野・美瑛・トマムコメント(14)
- 2010/11/12[この記事のエリア] 札幌
- コープ農業賞でおいしい交流会開催!
11月12日札幌パークホテルで行なわれた、コープさっぽろ農業賞の交流会では、
受賞された生産者の食材が高級ホテルの名料理人の手によって、
おいしい料理へと変身して、わたくしたちの目と口を楽しませてくれました。
◆札幌パークホテル総料理長の江本浩司さんとホテルの外観。
◆北海道知事賞を受賞された、
興部町ノースプレインファーム㈱の
乳製品を使ったチーズや醗酵バターケーキほか。
◆引っ張りだこの大黒(だいこく)さん、お願いして、テーブルの後ろに立ってもらいました!
生キャラメルの生みの親としても知られていますね。
その大黒さん、厳しい景気低迷の中でも、地元の人から、
「ノースプレインファームは地域の宝」だと言われて、
地域のバックアップのためという気持ちで応募したと話します。
今後は、自社や地元の産物を生かした食べ物と、
「おいしそうな」農業空間(景観)も楽しみにしています!
◆農業大賞・コープさっぽろ賞を受賞された、北斗市の清水千万幸(ちまゆき)さん。
写真は、清水さんとコープさっぽろ理事(函館地区)の田中いずみさん。
料理は、しみず農園のホウレンソウを使った焼きリゾットです。
今回、新たな、農産物の問い合わせが
いくつかあったそうです。
やはり、受賞は、今まででいちばんの感激で、
やっていることが世間に認められたようで
うれしい!と、素直な喜びを見せてくれました。
すぐに商売につながるものではありませんが、
行き届いたお仕事や誠実な人柄には、
ますます、ファンが増えることでしょう。
私は、清水さんのお米「ふっくりんこ」が
大好きです!
◆漁業大賞・コープさっぽろ賞の根室湾中部漁協女性部の
ホッキご飯がホッキ貝の殻に入っています。
◆交流会の挨拶は、麻田信二・北海道生活協同組合連合会会長理事です。
ノースプレインファームの牛乳で乾杯したあとは、
さっそく、生産者・ご本人のいらっしゃる前で、いただきます!
◆恵庭市・あしだ農園の「シイタケのマリネ」。 「大根おろしとサーモンのタタキ」。
◆せたな町・村上牧場のチーズ・「カチョカバロのソテーとインカのめざめ」。
◆せたな町・秀明ナチュラルファームの「黒豆きな粉のアイスクリーム、黒蜜かけ」
自社製・ナタネ油を使った、黒きな粉クッキーもあります。
このほかにも、生産者の食材を使った料理が10種類以上ありました。
最後に、本日のメインディッシュとなる食材が、
安平町にある内藤あんがす牧場のアンガス牛肉です。
エサをすべて見せてくれて、いずれも人が食べてもいいようなエサでした。
ですから、牛肉がすっきりした、いい味になるのだと思います。
◆牛肉の前で内藤さんご一家。 牛肉を前にしてうれしそうな奥さま・・・と、哲学者のようなご主人。
料理は、牛もも肉「ドライエイジング」のローストです。
◆切り分けたローストビーフに、削った西洋ワサビを振ってくれます。盛り付けは、古屋光行(こや)シェフです。
◆内藤アンガス牛すね肉のポトフ。 ローストビーフ。
◆内藤親子と親しい、実行委員でコープさっぽろ理事の前濱喜代美さん。
こうして、また、北海道に新たな消費者目線の生産者がお披露目されたのでした。
各地のみなさん、みなさんの近くに、表彰された方はいらっしゃいましたか。
来年も農業賞がありますので、ぜひ、新たな生産者のご推薦もお待ちいたしております。
2010/11/12 21:26札幌コメント(4)
- 2010/11/12[この記事のエリア] 札幌
- コープ農業賞の表彰式が開催!
11月12日、第7回コープさっぽろ農業賞の表彰式・交流会が、
札幌パークホテルにて、華やかに開催されました。
この賞は、消費者が応援したい生産者を選ぶというもので、
今年は書類審査を通った、農業の部11件、漁業3件、交流2件が現地審査となりました。
☆わたくしは、審査委員として参加しています。
◆司会は、審査委員でもある、フリーアナウンサーの宇都宮庸子さん。
開会の挨拶では、実行委員長である大見英明さん(コープさっぽろ理事長)が、
明るい「農業」色のネクタイで登壇しました。
昨年の審査で見つけた、市場に出回らない野菜を、コープさっぽろのお店で
「ぶこつ野菜」として販売したところ、年商2億円になったと話します。
◆ご来賓では、知事や市長の代理でいらした、道庁知事室長の荒川裕生さん。札幌市経済局長の井上唯文さん。
◆ホクレンの伊藤政光・副会長は、安心安全の食品で消費者ときずなを持ちたいと話します。
◆北海道ぎょれんの桜庭武弘・会長は、漁獲の1/2が育てる漁業など、北海道の現状を教えてくれました。
そして、今回、
農業大賞知事賞を受賞したのが、
ノースプレインファーム㈱(興部町)です。
自社製の牛乳 を学校給食に納入したり、牛 の環境づくりで牛乳の質を高めて、
地域の活性化に貢献していることなどが認められました。
私が訪ねたときは、自社牛乳に牧草 のしっとりとおいしいあと味が響いていました。
◆道庁知事室長・荒川さんより、表彰状を受け取る、大黒 宏(だいこく)・代表取締役。
◆司会の宇都宮庸子さんからインタビューを受ける大黒さん。
◆報道関係者もたくさん来てくれています。
◆農業大賞・コープさっぽろ賞には、北斗市の
㈱しみず農園です。
代表取締役の清水千万幸(ちまとし)さんは、
ていねいな仕事と、独自のアイデアで土づくりに励み、
整備の行き届いた畑からは、清水さんの実直さがにじみ出ているように感じました。
◆じっと見守る実行委員会と審査委員。
◆漁業大賞・コープさっぽろ賞は、根室市の
根室湾中部漁業協同組合女性部です。
ワンチューさんの愛称で知られる地元の人気漁協で、 今回、部長の酒井昌子さんが出席されました。
汽水帯で漁獲を行なう女性部のみなさんが、自分たちの手で製造・販売する
「ホッキ飯のもと」など、加工品がとても、おいしかったです。
◆農業・漁業の特別賞は、5件で右から順に、
○稚内市、稚内機船漁業協同組合の欠畑 優(かけはたすぐる)・代表理事専務。
○せたな町、村上牧場・村上信夫代表。
○安平町、内藤あんがす牧場の代表・内藤順介さん。
○帯広市、JA帯広大正馬鈴薯生産部会の西田高尚・部会長。
○恵庭市、あしだ農園、代表・蘆田裕介さん。
◆農業奨励賞は、右から
○三笠市、㈲渡辺牧場の代表取締役・渡辺辰一さん。
○別海町、㈲別海町酪農研修牧場の谷野利一・取締役牧場長。
○大空町、㈱大地のMEGUMIの藤井雅喜・代表取締役。
○せたな町、㈲秀明ナチュラルファーム北海道の代表取締役・富樫一仁さん。
○美瑛町、JAびえい白金アスパラガス生産部会の植田勝夫・部会長。
◆漁業奨励賞は、日高地区漁協女性部連絡協議会の川村光代(えりも町)さん。
◆農業・漁業交流賞の札幌市長賞は、札幌市南区の砥山農業クラブの瀬戸修一代表。
◆農業・漁業交流賞の奨励賞は 、 妹背牛町の北いぶき農業協同組合妹背牛支所。
◆農業・漁業交流賞の審査委員会特別賞が、
北海道漁業協同組合女性部連絡協議会の会長・新谷(しんや)恭子さんです。
◆最後の講評は、審査委員長の飯澤理一郎さん。
今年の現地審査は、うだる暑さ と集中豪雨の中、
朝から晩まで各地を駆け回り 、「悩みに悩んで」今回の表彰を決めたと話します。
◆表彰式のあとで撮影会がありました。
おいしそうな料理は、次に続きます。
2010/11/12 20:49札幌