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シェフ貫田の北海道・うまうま大辞典

北海道のおいしい食べものや熱心な生産者を紹介する旅日記



2014年6月


2014/06/21[この記事のエリア] 離島(利尻/礼文/天売/焼尻)
礼文はアクセサリー遺跡の島!?
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00ネックレス.JPG
貝や石のペンダント
 
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今回、礼文島では、縄文遺跡を見学してきました。
ほかでは、見かけない島内で見つかった
縄文アクセサリーを紹介いたします。
 
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時代は、3~4千年前頃、エジプトのピラミッド、
中国では漢字が使われ始めた頃と考えられます。
 
遺跡が見つかった、すぐそばの海岸には、
今でも貝殻が大量に打ち上げられています。
きっと、古い時代から、材料がたくさんあったのでしょう。
 
 
01服装・海岸.JPG
 
 
縄文時代に、貝殻を加工したアクセサリーがたくさんつくられました。
01服装.JPG
 
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貝の殻をつなげたリング (肉厚の殻のビノスガイ)
02首輪.JPG
 
 
黒い石を管状に加工した管玉 (蛇紋岩)
03石管.JPG
 
 
最下部には貝の垂飾 (交易品のイモガイ)
04垂飾.JPG
 
 
貝以外にもメノウやかんらん岩も!
04垂飾B.JPG
 
                      shine heart shine
 
ほかには、ブレスレット(アホウドリの骨と貝殻)やアンクレット(鳥の骨)など。
05各種.JPG
 
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つぎは、服の飾り
 
06服装.JPG
貝の殻を加工した装飾品を縫い合わせたもの
右端のものより、もう少し丸い形のものを縫い留めているようです。
08飾りのもと.JPG
 
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最後に、
ネックレスのつくり方
道具がこの一式
09飾り作製道具.JPG
 
 
流れはこんな感じ
 
原料を砕いて粗削りする
10工程1.JPG
 
 
きり状の石器で穴をあける
12工程3.JPG
整形して磨く
 
 
 
束ねてでき上がり
13上がり.JPG
 
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礼文島の縄文人は、材料の貝が手に入ったことで
ずいぶん、おしゃれを楽しんでいたようですね。
 
その上、ネックレスなどは、交易で
北方に輸出(?)されていたのかもしれません。
 
時間と手間をかけた高い技術で、
縄文人には、頭が下がる思いでいっぱいです。
 
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2014/06/21 20:59離島(利尻/礼文/天売/焼尻)コメント(2)


2014/06/16[この記事のエリア] 石狩・空知
長沼deオニオンスープ!
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00長沼スープ.png
 
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長沼町は
北海道初の「スローフード宣言」の町として、
食のブランド化を進めていて、
このたび、シェフ監修のオニオンスープ
試験販売されることになりました。
 
 
長沼町のコメは
以前、出荷量が全国一になったこともありますが、
生産調整のため、3分の1の面積に落ち込んでいました。
 
その後、多品目を生産してきたため、
農産物のブランド化も進んでいませんでした。
 
そこで、昨年度、役場内に「食のブランド推進室」
新設されると、さっそく、タマネギ生産組合から、
加工品の要望がありました。
 
 
長沼のタマネギは
小麦、米、大豆、そばに次いで作付の多い食材。
その原料を使い、地元産物を手軽においしく食べられるスープ
製品に仕立てました。
 
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商品開発は
おいしいスープ製造で有名な
札幌本社のクレードル興農㈱に協力してもらい、
わたくしが、レシピと味を監修しました。
 
 
誠実な味わい
ということで、化学調味料などに頼らず、
スープの出しにコンブを使うことにしました。
コンブは、何度か試してみて、交流のある浜中町産
スープにも相性のよい、すっきりとした出しがとれる、
ネコアシコンブにしました。
 
06包装.JPG
 
 
スープの材料は
長沼産タマネギの薄切りをクレードル興農さんで
じっくりあめ色になるまで、2段階にソテーしてもらい、
チキンブイヨンや調味料を加えて、長沼町産の小麦粉
少しとろみをつけた、高級ホテル仕様です。
 
             
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食べ方は
濃縮タイプなので倍量の水で
薄めて加熱すると、おいしく召し上がることができます。
 
 
試食会では
02試食.JPG
 
長沼町民に好評だった、倍に伸ばしたスープ
03スープ.JPG
 
塩分がやや薄めだったのか、挙手アンケートでは
3.7ポイント(5点満点)と普通でした。
 
しかし、いっしょに試食してもらった、
スープとバターで炊き上げたピラフ
04ピラフA.JPG
なんと4.6ポイントの高得点!となり、参加者から、
早く買って食べてみたいとの声が上がりました。
 
 
05手伝い.JPG
役場のみなさんが手伝ってくれました!
 
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試験販売は
7月から、長沼町の道の駅やAコープのお店やイベントなどで
試験的に行い、秋に追加製造する予定です。
 
 
新作も予定しています (写真左は、戸川雅光・長沼町長)
 
07町長.JPG
 
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今後も、基本的なつくり方の
ほんわかした味わいをお楽しみください!

2014/06/16 17:29石狩・空知コメント(2)


2014/06/16[この記事のエリア] 離島(利尻/礼文/天売/焼尻)
礼文で花めぐり!
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00ご当地キャラ.JPG
 
希少植物とご当地キャラ
 
 
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礼文訪問では、観光の時間を取れませんでしたが、
3時間だけ、学芸員の方に案内してもらいました。
 
6月上旬、運良く、レブンアツモリソウの最盛期でした。
 
これは、礼文島固有のラン科植物で
「種の保存法」による、特定国内希少種に指定されていて、
現在は、島内の保護区で見ることができます。
 
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レブンアツモリソウの接写
01アツモリソウ.jpg
クリーム色(放牧牛乳のビンの上に付いているクリームの色です!?)

この花の紹介は、コチラ (礼文町役場HPれぶん花図鑑)
 
アツモリソウの群生
02アツモリ群落.JPG
 
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場所は島の北部 (写真では島の左側)
03地図.JPG
 
役場HPのガイドマップは、わかりやすいですよ!コチラ
 
 
拡大地図 
04詳細地図.JPG
 
 
礼文町マスコットキャラクターあつもんとシェフ
05キャラ.JPG
アツモリ感謝まつりでごいっしょしました!
 あつもんのプロフィールは、コチラ
 
あつもんは、のんびり屋さんの花の妖精で性別はありません。
妖精なので、話しかけてもノーリアクションだ、なっしー!
 
 
管理員の棒の先に注目
06監視員.JPG
よく見えませんが、双子のアツモリソウ。
 とても珍しいそうです。
 
 
群生地
08群生.JPG
 
 
群生地
09群生.JPG
 
 
咲いたばかりの(?)純白のアツモリソウ
10白い群生.JPG
 
 
マスキャラのあつもん
11キャラ.JPG
 
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レブンアツモリソウをはじめ、
礼文の花ばなは、太古の昔から、
島民の目や心を癒してくれていたと思います。
 
これからも、末永く楽しんでゆきたいと感じました。
 
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2014/06/16 13:40離島(利尻/礼文/天売/焼尻)コメント(2)


2014/06/14[この記事のエリア] 離島(利尻/礼文/天売/焼尻)
礼文は花の浮島!
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00トド岩展望台 - コピー.JPG
 
 
礼文最北端に近い、トド岩展望台のタンポポ
 
利尻富士も見えますが、タンポポは、
島内のほかでは、あまりみかけませんでした。
 
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礼文島は、花の浮島と呼ばれ
住宅地のようなところでも、高山植物が見られます。
 
6月上旬の滞在中は、好天に恵まれ、
島全体が高山植物のお花畑のようにも感じられました。
 
中には、レブンソウやレブンウスユキソウなどのように
「レブン」の名がついた植物も10種類ほどあるようです。
 
今回は、人気のあるレブンアツモリソウを除く(次回のお楽しみです)
7~8種類を紹介します。
多くは、島内の散歩中に見かけた植物です。
 
 
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ミヤマオダマキ(キンポウゲ科)
01ミヤマオダマキ.JPG
街の中や住宅街でもたくさん生えています。
 
石の塀にも!
02オダマキ.JPG
 
 
白いものもあります。
03オダマキ.JPG
 
 
サクラソウの仲間でしょうか。(住宅街の庭先にて)
04?.JPG
 
 
ハクサンチドリ
 (ラン科)花のつくりが独特です(アツモリソウ群生地内)
05ハクサンチドリ.JPG
 
 
マイヅルソウ
 (ユリ科)葉っぱはユリ科系ですが、花がおもしろい形です!
 (アツモリソウ群生地内)
06マイヅルソウ.JPG
 
 
レブンウスユキソウ
 (キク科)綿毛がおしゃれな礼文島固有種
07レブンウスユキソウ.JPG
 
 
レブンキンバイソウ
 (キンポウゲ科)開花前の礼文固有種です。
08レブンキンバイソウ.JPG
 
 
レブンソウ
 (マメ科)礼文固有種、
 こちらのように、礼文島には赤や紫色をしている花がたくさんあります。
09レブンソウ.JPG
礼文島は、ふつうは溶けてしまう縄文時代の人骨も発掘されることから、
島全体の土壌がアルカリ性なのかとも推測できます。
 
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こちら以外にも、たくさん撮影しましたが、
名前のわからないものが多かったです。
 
礼文町役場の「れぶん花図鑑
礼文島観光協会のHP
などを参考にいたしました。
 
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次回は、
レブンアツモリソウ
をたっぷり紹介いたします。
 
お楽しみに!!

2014/06/14 21:43離島(利尻/礼文/天売/焼尻)


2014/06/10[この記事のエリア] 離島(利尻/礼文/天売/焼尻)
初夏の礼文を大満喫!
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00A礼文地図.jpg
 
礼文島の地図 (写真は加工しています)
 礼文は、宗谷岬より、何キロか南にあるようです
 
    
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  先日、料理教室の依頼で
   礼文町を訪問しました。
 
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今回の目的は料理教室
00教室.JPG
若いお母さん向けに、洋食のワザを伝授しました
 
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花たび、本格スタート!
01アツモリソウ.jpg
 
レブンアツモリソウが最盛期でした(シェフの撮影です!)
 
 
特別に群落地も見せてもらえました
02アツモリ群落.JPG
 
 
ご当地キャラのあつもん
03ご当地キャラ.JPG
(花の妖精なので話しかけても返事はしてくれませんよ)
 
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食べものはお楽しみ!
 
ウニの刺し身と茶碗蒸し
04ウニ.JPG
 
 
漁協直営店でウニのろばた焼き
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ファンにはたまらない最北限の
重要文化財・縄文遺跡
06縄文.JPG
 
 
発掘品
 
07縄文.JPG
 
 
発掘場所の写真
08船泊.JPG
 
 
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礼文から見る利尻富士も格別
09利尻山.JPG
 
礼文小学校から見下ろす利尻山と香深漁港
10利尻山.JPG 
 
 
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では、いくつかのテーマに分けて、
礼文のよいところをご紹介してゆきますので、
お楽しみに!

2014/06/10 18:10離島(利尻/礼文/天売/焼尻)コメント(2)



シェフ貫田

Profile

[ 名前 ]
シェフ貫田

[ 得意ジャンル ]
料理

[ 職業 ]
フードディレクター(元シェフ)

[ 自己紹介 ]
札幌市在住で1960年生まれ。大阪の調理師学校を卒業し、札幌市内のホテルなどで修業。32歳でホテル料理長となり14年間勤めた後、早期退職して2007年、ヌキタ・ロフィスドを設立しました。現在は、講演や食に関する指導・演出をするフードディレクターとして活動中!
2008年北海道洞爺湖サミットで、ロシア政府代表団の料理指導を担当。2015年イタリア・ミラノ万博「北海道の日」で食の総合監修、農林水産省「地産地消の仕事人」、北海道食育コーディネーターなども務めています。著書に「北の料理人」IとII(晶文社)。
特製「コロッケde北海道」シリーズは、コープさっぽろトドックやどさんこプラザで人気です。専門は、ご当地メニュー&特産品の開発指導、食と観光を活かした地域づくりの助言、食育講習などで、「防災・ご当地グルメ」も研究中!


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