シェフ貫田の北海道・うまうま大辞典
北海道のおいしい食べものや熱心な生産者を紹介する旅日記
2016年9月
- 2016/09/30[この記事のエリア] 千歳・支笏湖・苫小牧
- 空弁の中身はコチラ!
北海道庁が進める事業
「北海道・地産地消お弁当キャンペーン」第二弾。
貫田シェフの「北海道お魚弁当」
販売時の包み紙はこちらです
弁当には、掛け紙のほか、しおりも入っています
詳しい説明はコチラ↓からアクセスして下さい
コチラをしてくださっても、見られます。
つくり方を知りたい方は、次も見てください!
弁当の中身
わりと地味な色どりのお弁当です。
エビ・カニ・イクラに頼らない、身近な魚介を
ていねいに調理して取り合わせています。
しょうゆ味のサケ節のせご飯
道産サケ節は、しょうゆで味をつけ、
道央・共和町産米・ななつぼしのご飯にのせます。
サケ節は、グルタミン酸が多く、
カツオ節のイノシン酸と成分が異なり、
コンブとカツオの中間ぐらいのうま味です。
干し貝柱と千切りコンブのバターめし
干し貝柱と根室産コンブは、
やわらかく煮込んでこまかくして、塩味を含ませ、
バターめしに散らします。
そのバターめしは、ご飯に塩を振り、
バターで香ばしくいためた
ニンニクみじん切りを混ぜておきます。
ぶりグリルときのこマリネ
このところ、北海道沿岸で漁獲が増えているブリ。
秋冬には、成長した魚体も揚がっています。
このブリは、塩で味つけてホエイに浸し、
臭み抜きをして焼いています。
香ばしさとレモンのソースが爽やかです。
このホエイ、乳清と呼ばれ、
ヨーグルト等の上澄み液で、北海道では、
魚の加工に使われるようになりました。
さけ魚醤カツとキャベツのボイル
食材には、道東産の秋サケの中でも
高級な銀毛サケ
を使います。
カツはカツでも揚げずに焼いたカツです。
つくり方、
サケの切り身は、塩と魚醤に浸します。
道産小麦粉、溶き卵、道産粉チーズをつけて
道産小麦のパン粉をまぶしました。
上ノ国町の圧搾ナタネ油を振って
オーブンで焼いたカツです。
塩水でゆでたキャベツ
を添えています。
隠し味の魚醤
は、サケの名産地・えりも町産。
北海道独自認証制度「きらりっぷ」の商品で、
魚々紫(ととむらさき)というサケ魚醤を
使っています。
これらの料理は、今回の製造企業、
札幌バルナバフーズさんと
時間をかけてやり取りし、レシピを決めました。
1人分をおいしくつくるのは、割合、可能ですが、
100人分を他者におまかせして、
毎日、同じような味で提供するのは、
けっこうたいへんなことです。
調理担当の蛯沢様には、
ほんとうに感謝するばかりです。
最後になりますが、
今回の弁当は、北海道・漁業者の熱意も
伝わるようにレシピをつくりました。
みなさまには、ぜひ、じっくりと
噛みしめて頂いて、お楽しみください。
2016/09/30 19:46千歳・支笏湖・苫小牧コメント(2)
- 2016/09/30[この記事のエリア] 千歳・支笏湖・苫小牧
- 新千歳で空弁発売!
10月1日から、新千歳空港で
シェフ監修の空弁が発売になります。
9月30日、道庁で記者発表会が催されました。
知事会議室で荒川・副知事(右)と、
菊池・北海道ぎょれん常務(左) です。
動画はコチラ
報道機関の方へ料理の説明
概要は、こんな感じです。
事業 北海道地産地消弁当 第二弾
名前 貫田シェフの「北海道お魚弁当」
販売 平成28年10月1日~31日の1か月と
年末年始、 雪祭り の期間中です
場所 新千歳空港2階
(札幌バルナバフーズ㈱直営店)
価格 1080円
企画 北海道庁
この空弁、おもしろいのは、こんなところです。
行政が企画
北海道庁の6次産業化担当部署が
道・水産林務部や北海道ぎょれんと
連携して企画を進めてきました。
道庁HPに掲載 こちらをクリック!
専用のHPを開設 こちらをクリック!
食材や調理の説明もぜひ、見てくださいね!
コチラをクリックしてくださっても、見られます。
魚介のおかず
ぎょれんさんと相談しながらつくった
北海道の身近な魚介を
おいしく味わえるメニューです。
左上・掛け紙、右上・しおり(説明書き)、手前・お弁当の現物
メニューは、こちら↓です。
さけ魚醤カツとキャベツのボイル(中・手前)
しょうゆ味のサケ節のせご飯(左)
干し貝柱と千切りコンブのバターめし(右)
ぶりグリル(中・中央)と、きのこマリネ(中・手前)
詳しい料理内容は、次のブログにも掲載予定です。
QRコードで読み取り可能
春の駅弁に続き、弁当のしおりに印字された
コードを読み込むと専用HPで詳しい情報を
見ることができます!
食材や調理の説明もぜひ、見てくださいね!
コチラをクリックしてくださっても、見られます。
女性向けのヘルシー弁当
掛け紙は、演歌歌手の衣装のようですが、
中身は、シンプルで素材の味を重視しています。
おもな食材は、北海道産の上、
カツに使用する粉やパン粉も道産小麦を使用。
特に、油脂は、揚げ油やサラダ油を使わないで、
オリーブ油、道産バター、
道産原料のナタネ油だけを使っています。
酸化した油脂を使っていないため、
旅行中でも、食後は胃腸がスッキリして、
とても、心地よい食後感があると思います。
ところで、
8月の台風上陸で大きな被害を受けた北海道。
今でも、その影響が残っています。
そういった中でも、農・漁業は淡々と
続けられています。
わたくしたちのおなかや心を満たすために、
力を尽くしてくれる
一次産業のみなさんがいらっしゃいます。
ぜひ、そういった、熱意や心意気も感じながら、
この弁当を召し上がってくださいましたら、
うれしい限りです。
では、次回、おかず紹介をお楽しみに!
2016/09/30 14:45千歳・支笏湖・苫小牧