ぐうたびTOP > ぐうブログ > スペシャルBLOG シェフ貫田の北海道・うまうま大辞典 > ②駅弁の料理はコレだ!


シェフ貫田の北海道・うまうま大辞典

北海道のおいしい食べものや熱心な生産者を紹介する旅日記



2016/03/05[この記事のエリア] 札幌
②駅弁の料理はコレだ!
notenote    note note    note note    note note    note note  
07弁当表紙.JPG

さっそく、
弁当のおかず・2回目の紹介です。
 
 
               note     note
 
 
(7)道産サケの魚醤焼き (下側)
07玉子焼き08サケ.JPGのサムネール画像
北海道産のシロザケ切り身は、
塩と魚醤にひと晩浸して控えめの味をつけ、
焼き上げています。
 
魚醤は、日高地方・えりも町マルデン社の
「魚々紫*」という商品。
 
 *「ととむらさき」と読みます
 
これは、道産食品独自認証制度
きらりっぷ」の
認証を受けている、正統派です。
 
               note     note 
 
                                                                                                                               
(8)蒸しウニと知内ニラの玉子焼き
 
  上と同じ写真の左上です
 
07玉子焼き08サケ.JPGのサムネール画像
渡島地方・知内町産のニラと、
北海道南部をイメージした蒸しウニ
 
(材料費の都合で輸入品を使用)を
入れて焼きました。
 
北海道では人気のある、しっかり甘味を
効かせた玉子焼きです。
 
               note     note
 
                                                                                   
(9)遊楽部熊鮭(山漬け)とご飯
 
09山漬け.JPGのサムネール画像
 
まず、読み方は、「ゆうらっぷ・くまざけ」です。
 
北海道で最大級のサケが登る
道南の大河「遊楽部川」と、
 
その大きさから「熊サケ」と名付けられた
八雲町漁協でつくる山漬け*です。
 
   *伝統技法の塩鮭
 
原料は、鼻が曲がり、体側に婚姻色(ブナ毛)が
現れたものを海で漁獲した、大きな雄ザケ。
 
この製品は、
北海道独自認証制度「きらりっぷ
登録されています。
 
冬を越した頃から、熟成が進んで
風味が増してくる、塩鮭の逸品です。
 
細かくほぐして食べやすくしました。
 
               note     note
 
 
(10)シイタケのグリル、
 熊石・深層水塩と上ノ国・なたね油風味
 
1011シイタケタマネギ.JPG
もうひとつの主役が、
胆振(いぶり)・白老(しらおい)町、
 
サンフォーレ白老
大きいサイズのシイタケで、
 
肉感的で食べ応えも充分です。
 
味つけは、
渡島・八雲町熊石の海洋深層水・塩
をまぶして、室温に30分おき、
 
しっかり味がしみてから
ふっくらとグリルにしています。
 
仕上げの香りは、檜山地方・上ノ国町、
天の川・菜の花油工房
のナタネ油を使いました。
 
               note     note
 
                                                                         
(11)血液さらさら風玉ねぎソテー
   (周囲の白いもの)
1011シイタケタマネギ.JPG
加熱用オリーブ油でいためた
5㎜から1㎝幅のくし型・タマネギ。
塩分は、0.75%です。
 
このタマネギ、
切ってから30分以上おくことで、
 
血液をさらさらにする成分「トリスルフィド」が
10倍になるといわれ、
数日は、脳に血が行き渡るのでは!?
                                 
               note     note
   
 
(12)黒土ニンジンのカロテン・ソテー
12ニンジン.JPG
江別市の黒土農園・産ニンジンの千切りソテー。
 
土の風味の残すため、皮をむかずに
よく洗浄してマッチ棒状に刻んでいます。
 
精製オリーブ油でいため、塩分0.75%で
粒マスタードとエキストラ・バージン・
オリーブ油で仕上げました。
 
土の香りを引き立てるため、
粗挽き・黒コショウを振っています。
 
ところで、β-カロテンは、
生のままニンジンを油脂で加熱すると
なんと、8倍の吸収率になるそうですよ。
 
 
               note     note
 
2回に渡って料理をご紹介しました。
お弁当の参考にされてください。
 

この記事のエリアの宿を探す・予約する

2016/03/05 15:56札幌



シェフ貫田

Profile

[ 名前 ]
シェフ貫田

[ 得意ジャンル ]
料理

[ 職業 ]
フードディレクター(元シェフ)

[ 自己紹介 ]
札幌市在住で1960年生まれ。大阪の調理師学校を卒業し、札幌市内のホテルなどで修業。32歳でホテル料理長となり14年間勤めた後、早期退職して2007年、ヌキタ・ロフィスドを設立しました。現在は、講演や食に関する指導・演出をするフードディレクターとして活動中!
2008年北海道洞爺湖サミットで、ロシア政府代表団の料理指導を担当。2015年イタリア・ミラノ万博「北海道の日」で食の総合監修、農林水産省「地産地消の仕事人」、北海道食育コーディネーターなども務めています。著書に「北の料理人」IとII(晶文社)。
特製「コロッケde北海道」シリーズは、コープさっぽろトドックやどさんこプラザで人気です。専門は、ご当地メニュー&特産品の開発指導、食と観光を活かした地域づくりの助言、食育講習などで、「防災・ご当地グルメ」も研究中!


RSSを購読する


他のスペシャルBLOG