酒とごはんと映画の日々
食のエンタテインメントマガジン・choi-plus[ちょいぷら]発行人兼編集長の家飲み&映画試写に明け暮れる毎日を、ぱらぱらと綴る。
- 2011/04/01[この記事のエリア] 札幌
- 長く連れ添うことに憧れる女子向け映画!
札幌出身でニューヨーク在住の佐々木芽生(これで「めぐみ」と読むそうな)監督が、アメリカのとある夫婦の姿を撮影したドキュメンタリー作品がこの「ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人」。だって、この夫婦、パンピーなのにただ者ではない!
ご主人のハーブが郵便局員、奥さんのドロシーは図書館司書。現代アートが大好きだった二人は、コレクションに夢中。その基準は「自分たちのお給料で買えること」「1LDKのアパートに収まるサイズ」の二つ。格別高収入でもない二人が、こつこつと30年にわたって集めた現代アート作品は、なんと4000点以上!そのコレクションの価値は、数点売るだけで大富豪になれるとも言われるほどになっちまったという、まあ現代のわらしべ長者的実話なのだ!
でもすごいのはそこから。二人は一切コレクションを売ることなく、今でも年金でコレクションを続行、さらに国立美術館に2000点以上の作品を寄贈したというのだから…。ちょっと信じられないでしょ?
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この映画の一番の見ものは、なんといってもこの夫婦の醸しだす雰囲気。
なんかドロシーの方が若々しくて、美人。ハーブって、ちょっと小柄で、そんなに男前でもない。年もハーブの方が13歳も年上。
でもドロシーはカメラに向かって堂々と、「他の人が何と言おうと、私にとってハーブはすごく魅力的」って、いうのよ。いいよね〜そんな感じ。
実際ハーブをしばらくみていると、めちゃキュートなおじいさん。その理由はアート作品を眺めるときの異様なまでの熱心さ。誰がなんといおうが、自分の感性だけを信じて作品を選ぶ純粋さ。なんかアートの妖精が、人間の形をしているようにも思えてきて…。
そうはいってもネタは一発、お金のないフツーの人が素晴らしいアートコレクションを作り上げたというストーリーに、途中少し飽きちゃう人もいるかもしれない。
この夫婦の生き方と雰囲気にゆったり浸れる気分の時に、そしてしっかり睡眠をとったあとで観賞するのがベターかもね。
4月2日(金)からシアターキノで公開!
☆☆☆
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■日時 : 2011年4月18日(月) 11:00~13:00
■講師 : 佐々木孝弘氏(ビストロわいんや シェフ)
■場所 :
レンタルスペースJ-ROOM 3-701
札幌市中央区南5条西5丁目8-1 ジャスマック3番館ビル7F
■受講料 : 2,500円(「シェフが作る」ランチ代含む)
※料理をしながらのトークショーになります。調理の実習はありません。
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(担当 田中、鈴木)
2011/04/01 17:16札幌