酒とごはんと映画の日々
食のエンタテインメントマガジン・choi-plus[ちょいぷら]発行人兼編集長の家飲み&映画試写に明け暮れる毎日を、ぱらぱらと綴る。
2011年2月
- 2011/02/23[この記事のエリア] 札幌
- 英国王室を扱った映画じゃ、これが一番!
いよいよ2月28日に迫ったアメリカのアカデミー賞の授賞式。今年最多の12部門でノミネートされているのが、今週末(26日)に公開になる「英国王のスピーチ」。
今のイギリス女王・エリザベス2世のお父さん、ジョージ6世が主人公。吃音というコンプレックスを抱え、兄がいたために皇太子でもなかった彼が、運命に翻弄されて国王になって…というストーリー。
©2010 See-Saw Films. All rights reserved.
2011/02/23 13:02札幌
- 2011/02/05[この記事のエリア] 札幌
- 思わず子育てしたくなる女子向け映画。
ちょっと前までサブカルの漫画家だった西原理恵子。
すっかり庶民にもブレイクしちゃった彼女が、子育ての面白さを自分の子育ての実体験エピソードで綴った「毎日かあさん」。
アニメにもなってるこのマンガが、なんと実写で映画に。離婚しちゃう西原&鴨志田夫婦を演じるのが、実際に離婚した元夫婦の小泉今日子と永瀬正敏だっていうから、話題性も満点!
©2011映画「毎日かあさん」製作委員会
配給元の紹介文はこんな感じ。
’現代女性の本音の生き様を描き続ける漫画家、西原理恵子。彼女自身の人生をもとにした家族の物語。
6歳の息子と4歳の娘の母にして漫画家のサイバラ。子供たちに振り回されながらも、悲しいことや辛いことは笑い飛ばす、たくましい毎日を送っていた。一方、元戦場カメラマンの夫カモシダは、アルコール依存症と格闘中。やがて二人は離婚することに…。
しかしカモシダがガンに侵されていることが発覚。もう長くはないと知りながら、サイバラはカモシダを再び家族として受け入れる決意をする…。’
思えば、放蕩のオヤジに家族が手を焼くなんてパターンのドラマは、
昔はよくあったような気がする。
ただその場合はかあさんはオロオロするばかり、長男が父親に反抗して…って、
それじゃ「父帰る」かw。
西原理恵子&鴨志田穣の夫婦の場合は、それがフィクションではなく実話。
アル中の元戦場カメラマンに手を焼く家族なんだけど、
いまどきの女性はかつてほど弱くない!
「出て行け!という夫に、
「あんたこそ出ていきなさいよ!ここは私が買ったウチなんだから!」と言い放つ。
そんなもんだよね…。
アニメにもなっているマンガ「毎日かあさん」のネタが散りばめられていて、
ときどき入る西原のモノローグの感じも、このマンガの調子。
なかなか実写版としては、原作の雰囲気を伝えているとは思う。
しかしメインの話はやっぱり鴨ちゃん。
何度も禁酒に失敗するアル中なのに、最後は成功!
でもガンになって、あっけなく他界してしまう…というのは、もう有名な話。
これは個人の好みかもしれないけれど、
彼の最後の最後の姿までを見せないで、
ポンと死後に飛んでしまう構成だってあったと思う。
でもやっぱり死に際までひっぱって、泣けるシーンを作ってしまうんだよね…。
この感覚、日本的お芝居感覚とでもいうべきか。
子どもで笑って、鴨ちゃんで泣いて。そんな映画が好きな人にはなかなかいいかも。
ネットのレビューみてると、「子育てしたくなった」ってコメントも結構あったよw.
札幌シネマフロンティアで公開中。
2011/02/05 17:24札幌