千石涼太郎の「道人紀行」
人生は長い旅。旅の途中で出会った人、風景、食について感じたままに語ります。
- 2012/10/16
- 渡島半島「温泉と食い倒れ」の旅 vol.3
たくさん寝たので、早朝から散歩。
旅館から海まで歩く。
温泉が吹き出していると思われる施設や、
排水と思われる温泉から湯気が立ち上っている。
温泉の排水と思われる水に手を入れてみると、なかなかの高温。
体温以上に温かい。
これならバイナリー発電ができる。
モッタ海岸温泉でバイナリー発電!
なんてことになったら、全国から視察団がやってきて、
島牧は特需を向かえるだろうなあ。
そして、エコの町として有名になるに違いない!
そう思いながら、海の見える露天風呂に入った。
イカ漁の季節に漁火を見にきたいな。
温泉でのんびりしたあとは、寿都のホッケ祭りに参戦!
まずは、新・ご当地グルメのほっけめしやチャンチャン焼を食した。
ほっけめしは、若者風にいうと「普通に美味しい」といった感じ。
工夫はあるけれど、全道的に食べられる食材で、全国的になじみのあるホッケで、
どこまで需要があるかは、未知数だ。
チャンチャン焼きは、イメージと違ってかなり甘く、味が濃い。
どこにホッケがあるんだろ?という気もしないではないが、これで500円はお得だ。
とはいえ、祭りでこの量だと、4〜5人で行かないと、他が食べられないんでないかい?
予定していなかったホッケのつみれ汁を買う人が続出。
やっぱり旨いし、ホッとする味。
肌寒い季節は、汁物がいいですな。
このイベントは、ホッケをメインとした料理を売り、鮮魚や加工品を売り、
そして、ホッケの重さ当てクイズなど遊びもある。
食べる、買う、遊ぶ……という三要素があると、楽しいわけだが、さらに売っている鮮魚が
安くて旨そう!
朝からたくさんの人が集うのも、よーるわかる。
会場になっているのは、漁港の前で道の駅みなとま~れ寿都の駐車場ということもあり、
雰囲気だけでなく、祭りで売っているだけのもの以外の食べ物が買えるうえ、
建物に入ると、freespotもMINATOMAREのアクセスポイントまで使えるのだ。
素晴らしい!
次の目的地、かき小屋に向かう途中、風車を発見。
ここはとても珍しく、陸から海に抜ける風を利用しているようだ。
これは風車に負担がかからず、効率がよさそう。
風車もよく回っているのだ。
寿都は牡蛎の産地。
ということで、はじめたという吉野かき小屋で、牡蛎の試食をするということになった。
お腹は満たされているけれど、ミスターオイスターともいわれるこのオレである。
ダースで食べたいくらいなのだ!
かき小屋に入って、鉄板に並んだ食材を拝む。
そして、蒸し焼きにされる間、みなさん、いい子にして待つのだ。
うーん、みなさん、いい笑顔です!
蓋をはずすと湯気と、香りが広がっているなかを「かき娘」さんが、
殻をはずして、とりわけてくれまる。
娘……という言葉が適切かどうかは、異論のある人もいるとは思うが、
まあ、世の中というのは、そんなものである。(笑)
ここは、色気より食い気、楽しく食べさせてくれる「かき娘」さんに感謝しつつ、
いただくのみ!である。
うははははは!
今回の牡蛎は厚岸産。
大きくて、とってのおいしい!
通年やっているこの店でも、寿都の牡蛎が食べられるのは4〜5月らしい。
次回は春に来たいぜよ!
途中で切れそうになったけど、頑張って全部だしました!
ツブもうまい!
あー! やっぱり、ダースで食べたかったなあ。
次回は、45分食べ放題3500円に挑戦だ!
かき小屋の横のやぐらには、製造中の寒風やぐらぼし=「鮭の風泙」(さけのかざなぎ)がぶらさがっていた。
こういう風景こそが、北海道らしさなのだが、
なかなかお目にかかれない。
昆布を干したり、魚を干したり……そういう風景を!と思う。
旅の最後は蘭越の街の茶屋で、蘭越米を使ったおにぎり。
釜めしかおにぎりか迷ったが、梅ごまのおにぎりを食べてみたい!
やはり定番のサケのおにぎりを食べないと評価できんのじゃないか!
とうわけで、二種類いただいた。
一口いただいた銀シャリセットのご飯が美味しかったので、
おにぎりは、ちょっと負けた感があったけれど、
大きくて美味しいおにぎりだった。
たくさん食べたあとだけど、これならあと2個はいけたな。(笑)
旅はこれで終了。
ヘロヘロでしたが、楽しく美味しい旅でした。
みなさん、お世話になりました!
2012/10/16 11:47