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千石涼太郎の「道人紀行」

人生は長い旅。旅の途中で出会った人、風景、食について感じたままに語ります。



2017年4月


2017/04/27
尾道三部作の舞台へ その2

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 尾道の割烹旅館「魚信」の食事の評判は聞いていた。 
 メバルの煮魚も名物らしいのだが、塩分が・・・ということで、相談したところ、 
 なんとアコウのお刺身に変えてくださった。 
 なんというホスピタリティ!! 
 食事担当なのかな、給仕をしてくれた女性、とってもいい笑顔で、さらに味がよくなったのだ。
 (実はオコゼの刺し身はほかにあるのですが)

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魚だけでなく、肉もうまし!
いつも、羊肉や鶏肉ばかり食べているわたしだが、牛も好きだったのだなあと思う。

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オコゼの唐揚げ。いままで食べたオコゼの唐揚げは姿揚げばかりだったけれど、こうすると骨も食べられるのだ。
うーん、オコゼって不細工だけど、うまいもんだな。
北海道のカジカに通じるものがある。^^

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本当はほかにもいろいろあるのだが、ウニご飯を見せたい。
そして、鯛のお吸い物が、めっちゃおいしかったことを記しておきたい。たいだけに。w


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朝食後は、ちょっと散策したあと千光寺山ロープウェイに。
坂の街をできるだけ登ることなく、降りてこようとう作戦である。
ま、そうはいっても、おぼるんだけど。


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というわけで、ロープウェイの時間まで・・・commonというカフェで一休み。
ここは前夜、魚信で美味しいアイスクリームをいただたのだが、その製造元なのだ。
で、飲んだのはレモンソーダ。
めっちゃうまい! こんなうまいのありですか〜〜!?というレベル。


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というわけで、まだまだ続きます。

2017/04/27 16:49


2017/04/26
尾道三部作の舞台へ その1

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 今回の旅の目的は、「ロケ地観光」の視察と取材。
 大林宣彦監督の尾道三部作をはじめ、数多くの映画やドラマの舞台になっている町を見るためである。
 そして同時に、編集者時代の後輩で、互いにフリーランスになってから一緒に仕事をし、
 飲み、語り合った親しい友人の墓参りをするために今治にわたるので、本場の「せんざんき」を食べるためだ。

  というわけで、快速エアポートで三越で仕入れたカニめしを食べつつ、千歳空港へ向かうのだった。

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 まずは今治を目指し、しまなみ街道へ。
 向島、因島などなど、いまや自転車野郎たちの聖地となった島々をレンタカーでひたはしる。
 
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島々の名所にちょっとずつたちよりながら、まずは今治で、墓参。
ご両親にお会いして、故人の話をして、涙が溢れそうになるのをぐっとこらえる。
わたしを超え、文壇に華々しく輝くはずだった彼。
息子に先立たれた老夫妻の悲しみを思った。

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 今治名物、せんざんき(北海道のザンギとなんら変わらないんですけどね)を食べて、
 再び、しまなみ街道を逆走。
 

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 なんでも、超有名らしいジェラードだというので、しまなみドルチェによると、
 外国から来ている女性たちが半袖で外に。
 先週、札幌は雪が積もったんだけどねえ。w
 


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 尾道でしばし商店街を散策。 
 森光子の舞台で有名な『放浪記』の林芙美子の像。
 物書きなら、銅像ができるくらいの存在になりたいものだと昔は思っていたっけ。w
 いまは、そんなことは考えもしないけれど、故郷の人や住んでいた地域のい人が、
 長く語げる作家というのはいいものだと思うのであった。

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 歴史的建造物をうまく生かしている。
 小樽にもたくさん歴史的建造物があるけれど、どこまでいかしきれているだろうか。
 いろいろ考えながら歩いた。

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そして、まだ明るい時間に「魚信」にチェックイン! 
「あした」という映画で、多岐川裕美さんの部屋として登場する「須磨の間」。
窓をあけると潮風が・・・幸せ。^^

というわけで、まだまだつづく。

2017/04/26 16:52


2017/04/12
航空会社、お客様引きずり下ろし事件について

世界最大級の大手航空会社であるユナイテッド航空の機内において、アジア系の医師がシカゴ警察の暴力的行為(スタンガンを用いたともいわれている)によって、機上から引きずり下ろされた。
その様子は、すでにたくさんの動画としてネットにあふれていることから、みなさんも目にしていることだろう。
乱暴で、非人道的で見るに耐えない動画だが、見ていない人は見ておくべきと思う。

シカゴ警察の行為は許させることではないが、「道人紀行」という名のブログを書いているわたしとしては、航空会社の姿勢に対して、ここで一言、書いておきたい。ご一読いただければ幸いである。

航空会社が、キャンセルなどを見込んでオーバーブッキングをすることは珍しくない。日本でも、ANAもJALも「フレックストラベラー制度」といって、座席が不足した場合、予約している客のなかから「自主的に便の変更」を協力してもらえる人を募り、協力してくれた場合は、現金やマイルの支払や代替交通手段の提供などを行っている。

日本の場合、どんな風に行なっているかというと、フライトの3、40分前に「XXXの○○○便は、座席の不足が予想されます。別の便に変更できる方を☆☆名募集しています。ご協力いただける方は□□にお越しください」といったアナウンスがあり、協力した場合、いくらもらえるか、あるいは何マイルがもらえるなどの条件が提示され、次の便などに変更して協力金を受け取る。1本や2本遅らせても、1万円もらえるほうがいいと考える人は、その条件がうれしいケースもあるわけだ。
つまり、JALもANAも自主的な申し出によって、お礼を渡すという真っ当な対応をしているわけで、オーバーブッキングがいいことだとは思わないが、2社については非難されることではないのだ。

しかし、ユナイテッド航空が行なった今回の騒動はまったくもって意味が違う。
なにが問題なのか、いくつかにしぽってみたが、それでもたくさんある。
 

1,お客様より、従業員を優先というの姿勢が大問題。企業倫理の欠如に呆れる。
  公共交通機関として、空港使用の権利を停止されて当然であろう。
2,自社の乗組員分4人を乗せることがわかっていながら、必要人数分の席を確保せず、乗客をチェックインさせたこと。
  そして社員を乗せるために、先に正規の方法で乗った乗客を力づくで下ろさせ行為は、
  お金を受け取って対価を対価を渡さない詐欺であり、力づくであることは強盗に等しい。
  おまけに国家権力を利用したことは、ほかの法律にも触れるのではないか。
3,コンピュータでランダムで選らんだ主張しているが、システムを公開していないのは問題である。
  最初から、ビジネスクラスや上級会員などは除外しているのではないか。
  国籍や人種などのデータをもとに作為的に選んでいる可能性はないのか。
  選定基準を検証し、情報開示しないまま、ただ「見直す」という発言していても、なんら信用できない。
4,規程ではもっといい条件(最大1350ドル=約14万8500円まで)を提示し、他の客に依頼できたにみかかわらず、
  その額を提示せず、警察を呼んだことは、最善の方法をとるための努力を怠っていることは明らかである。
  その責任所在もはっきりさせ、公表すべき。
5,アジア人が警官から暴行を受ける前に、降りられない理由が「医者としての使命=患者が待っていること」だと
  事情を説明している。それを阻止することは、患者の命を軽視する行為である。


暴力を振るわれ、引きずり下ろされた医師は結構な高齢者。
いろんな意味で許させない事件と思う。
そして、この事件の根幹にあるホスピタリティの欠如。
公権力が資本家や企業側の手先になっている実態見て、アメリカ的な社会に、ますますうんざりするのだった。

 

2017/04/12 10:52


2017/04/07[この記事のエリア] 札幌
かわはら先生の出前授業400回達成記念スペシャルinチカホ

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 いまではNPO法人になっているBetter Days Projectが、最初にイベントを仕掛けるとき知り合った川原先生。
 わたしと同じように、原発の危険性を口にしながらも、大きな動きをしてこなかった反省を踏まえて、
 原発出前授業なるボランティア活動を続け、4月1日にはなんと400回に達した。
 これは応援しなくては! ということで、告知しつつ、話を聞きにいった。

 そこで知ったもはあのサッカーにために作られながら、福島第一原発事故の除染や工事のために使われていた
 Jヴィレッジの横には、放射線を浴びた防護服など、放射性物質を燃やす巨大な焼却炉ができていることだった。
 ここで燃やされた核のゴミは、濃度の高い放射性物質に変わるとともに、排気される空気には……。
 そして、焼却炉そのものが、巨大な放射性物質となるのである。

 このJヴィレッジは2020年の東京五輪のサッカー施設として使うのだとか。
 世界中の人たちが、この日本の姿勢をどう見るのか。安全性は確保できるのか。
 大きな疑問が残るのだった。

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 このイベントは、ライブとトークライブが交互に行われた。 
 川原先生のあとには、奇妙な三人・・・という意味のWeird Trioによる演奏。

 ハンマーダルシマーの小松崎さんとは、もう10年のお付き合いなのだが、お会いするのは初めて。 
 東京と札幌を結ぶ、ラジオの生放送で会話をしたり、ネットで会話をしてきただけに、 
 初めての気がしないけれど、10年という時間のせいか、ふたりとも実際に会えたことで感激したのだった。


 YouTubeで見るのとは違う、生演奏。ハンマーダルシマーの音色はやさしくて、粒立っていていいな。
 ギターも歌もとても素晴らしかったし、大人だなあと思うのであった。
 
 

2017/04/07 16:16札幌



千石涼太郎

Profile

[ 名前 ]
千石涼太郎

[ 得意ジャンル ]
旅行

[ 職業 ]
作家・エッセイスト

[ 自己紹介 ]
児童書の編集、アウトドア雑誌の編集長等を経て、地方文化や県民性を盛り込んだ紀行文やエッセイ等の執筆活動へ。人生相談や自己啓発、地域振興や教育の分野での活動にも邁進中。いまの悩みは4年前に愛する故郷・北海道にUターンしたことで「北海道に帰る楽しみ」がなくなったこと。小樽ふれあい観光大使のほか、最近はジンギスカン博士としても各地域で活躍中。「やっぱり北海道だべさ!!リターンズ」など著書多数。
執筆、講演のご依頼は、こちらからお願いします。


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