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千石涼太郎の「道人紀行」

人生は長い旅。旅の途中で出会った人、風景、食について感じたままに語ります。



追憶


2012/07/04[この記事のエリア] 札幌
夏の大通公園

 都市公園は全国にたくさんあるけれど、これほど地元の人にとって身近でありながら、観光客にも愛される公園はなかなかない。東京と北海道を行ったりきたりしていたころ、よくおにぎりを手に大通公園のベンチで食べたり、缶ビールを飲んでいた。大通まで、徒歩10分の距離に住みながら、最近はそんなこともしなくなった自分が、少々腹立たしい。



 夏を迎えた大通公園では、時折、行われるスプリンクラーでの水まきがある種の風物詩になっている。
 こんななんでもない風景がいいんだよなあ。

   


 
 このところ、人としてどうなんだ? と思えることが、社会でも身近でも続き過ぎて、とても疲労しているのだが、目の前の素敵な景色に目を向けて、リフレッシュすることを忘れていたのかもしれない。


 

2012/07/04 13:47札幌コメント(4)


2012/03/26[この記事のエリア] 石狩・空知
快速エアポートの相棒

KANAULA.jpg 

 年に5回ほど、東京から北海道に通っていたころ、
 私は新千歳空港に降り立つと、すぐに出発ロビーへと向かっていた。
 向かった先は、佐藤水産かま栄。目的は海鮮おにぎりと、揚かまぼこである。
 大抵、朝食をとらないまま飛行機に乗るため、新千歳空港から、
 小樽、ニセコ、あるいは札幌まで行く間に、快速エアポートで食べるわけだ。



IMGP2708.JPGのサムネール画像

 

「ニセコや札幌ならともかく、なぜ小樽に行くのに、かま栄のパンロールを食べるのさ!」
 などという愚問が投げ掛けられることもあったが、私はその度にこういった。

「そこにかま栄があるから」と。(笑)


IMGP2717.JPGのサムネール画像

 

 それからしばらくして、私はかま栄+佐藤水産だったのだが、
 灯台茶房ラ・カンパネラで無線LANを使わせていただくようになってからは、
 小樽に行くときは、千歳では海鮮おにぎりだけ買うことにした。

 その影響で、海鮮おにぎりは1個から2個になったのだった。(笑)


 かま栄と佐藤水産がコラボして、「パンロール&海鮮おにぎり弁当」が誕生しないかなあ。
 そこに、崎陽軒のひょうちゃんのようなコレクターズアイテムがついてくれるといいな。

 

2012/03/26 09:36石狩・空知コメント(8)


2012/03/23
旅の相棒 

 東京にいたころ、東海道新幹線に乗ると、決まって食べていたものがある。
 崎陽軒のシウマイと、 小鯛の笹漬け
 その昔、信越線で長野方面から東京に帰るときに買ったのが、ますのすしだった。
 ますのすしを買うために、「あさま」ではなく、「白山」を予約したりもした。
 この三つは「森のいかめし」と並ぶ、旅の四天王であると私は思っている。

ますのすし.jpg   

 

 鱒寿司は、駅弁になっている「源」以外にも、たくさんの店がある。
 富山に取材に行ったときは、青山、関野屋など数店で食べた。
 店によって甘味や酸味が異なり、好みが分かれるところだが、
 富山県人は「旅の人」(よそ者)には、
 どこがいいなどとは教えてくれないのであった。(そういう県民性なのです)

 この鱒寿司は、弁当としても、肴としても大変すぐれている上に、
 容器が捨てるのがもったいないほどいい感じ。
 少々お高いけれど、満足感を与えてくれる旅の相棒なのだ。

 

 小鯛の笹漬けは、若狭名物のいい肴。
 ご飯のおかずにもいいとは思うけれど、そういう食べ方をしたことがない。
 京都からの帰り道、冷えたビールに小鯛笹漬け……
 20代のころ、オジサンたちの真似をしたものだ。
 あのオジサンたちは、いまの私よりはずっと若かったんだっけ。(笑)

 

ひょうちゃん.jpg  hyouchan.jpg

 

 ますのすしは、学生時代、富山出身の親友がよくお土産で買ってきてくれたことで、
 すっかり、ハマってしまったのだが……

 崎陽軒のシウマイは、小鯛の笹漬けと同じように、新幹線での移動でハマってしまった。
 そして、新宿駅西口の小田急OXで売っていることを知って、旅の相棒というよりは、日常の肴になった。

 さらに、ひょうちゃん(陶器の醤油入れ)が捨てられなくなり……クリスマスの時期などは、
 横浜の本店に行くようになり…アホですね。

 

IMGP1399.JPG

 

 北海道に移ってから、崎陽軒のシウマイが食べられないのが、とても寂しい。
 東京に講演に行ったとき、羽田空港で崎陽軒のシウマイを発見。
「やった!」と思って中を開けたら……ひょうちゃんじゃない! 
 ひょうたんじゃんか! と絶句。

 

IMGP1989.JPG

 

 飛行機のなかには陶器の容器はよくないという判断なのかな? と思いつつも、
 次に東京に行ったときも、「今度は違うかも!? まあ、ひょうちゃんじゃなくても、食べたいしな」
 と思ってチャレンジしたのだが、今度はひょうたんでもなかった。う〜ん、残念!

 

IMG_4497.jpg

 

 北海道の駅弁や空弁、道の駅弁にも、旅の相棒といえるものに、コレクターズアイテムが
 あったらいいのになあとずっと思っている。

 醤油入れなら、「まりも」や「クリオネ」をモチーフに。
 割り箸の代わりに、プラスチックの箸をつけてもいい。
 記念になって、集めたくなるようなアイテムをコレクションしたくなる「おまけ」に!

 うーん、アイディアが湯水のごとく湧いてくるなあ。
 

2012/03/23 13:35コメント(9)


2012/03/20[この記事のエリア] 網走・紋別・北見・知床
流氷がグラスの中に

R0014050.JPG


 ロックグラスのなかの氷を弄んでいると、3週間前の網走の夜を思い出した。
 網走のスコッチバー ジアスで飲んだ流氷のカクテル。

 
 2000年、おーろらIIに乗って流氷の中を進んだ。
 北浜駅でノロッコを降りて、海岸線まで歩いた。


 記憶のなかの流氷は、いまも美しく残っている。

2012/03/20 21:47網走・紋別・北見・知床コメント(4)



千石涼太郎

Profile

[ 名前 ]
千石涼太郎

[ 得意ジャンル ]
旅行

[ 職業 ]
作家・エッセイスト

[ 自己紹介 ]
児童書の編集、アウトドア雑誌の編集長等を経て、地方文化や県民性を盛り込んだ紀行文やエッセイ等の執筆活動へ。人生相談や自己啓発、地域振興や教育の分野での活動にも邁進中。いまの悩みは4年前に愛する故郷・北海道にUターンしたことで「北海道に帰る楽しみ」がなくなったこと。小樽ふれあい観光大使のほか、最近はジンギスカン博士としても各地域で活躍中。「やっぱり北海道だべさ!!リターンズ」など著書多数。
執筆、講演のご依頼は、こちらからお願いします。


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