千石涼太郎の「道人紀行」
人生は長い旅。旅の途中で出会った人、風景、食について感じたままに語ります。
2014年5月
- 2014/05/24
- 京の都でハモにグジ
仕事の関係で京都駅前に泊まることになり、どこかで一杯やることに。
狭い路地を進むと、一軒の知る人ぞ知る店へ。
コの字型のカウンターのなかには、頑固そうな親爺と優しそう美人女将。
実は見た目もまんまだったのだが、親爺は話をするとなかなか楽しく、女性にはとても優しいのであった。
京都といえば、ハモ。
なので、まずはオトシ。そして北海道ではなかなかお目にかからないので、赤貝を注文。
タコは明石じゃなくて、下津井だったかな?
久しぶりにタコがうまいと思うのであった。
親爺さんがハモのフライがお薦めだというので、フライなんかにしたらもったいねえべや!と思いつつ、
注文してみた。
なるほど、こ、これがおいしゅうございます……だ。
冷めたらもったいないので、ふたり以上で注文することをオススメしたい。
つれにどうしても食べさせたかったひと塩したグジ。(オーソドックスなアカアマダイでした)
北海道では高級料理店でないと食べられない代物。
程度はともかく食べさせたいと思ったのだが、これがまたうまし!
身があまり厚くないので、見たときは「こんなもんか」とちょっと思ったのだが、
塩梅がばっちりで、干し方もよく、焼き過ぎず、満足!
翌朝、早くから取材だったのでゆっくりできなかったが、とてもいい夜だった。
ちなみに、レジの打ち間違いで1000円ほど余計に支払ったらしく、
あとで気付いた女将さんが、払い過ぎた分をホテルまで届けてくださった。
いわれなきゃわからないので、実に誠実なお店であった。
教えたくない店なので、店名はご勘弁を!
ヒントは京都駅中央口を出て左……下京区役所近く。
2014/05/24 09:38
- 2014/05/24
- 瀬戸内海沿岸で見た風景
バスで移動中、あまりにも面白い民宿の看板に目が点に。
ビジネス民宿ってなんじゃろ?
看板の前に踏みきりの「とまれ」の文字がうまいこと重なってるの〜。(笑)
どうやら「危険」らしい。(爆)
なに? ビジネスの文字、おかしいぞ?
「ジ」じゃないな、「✓」か「∨」に「〝」か?(笑)
「ネ」は、「え」に見えるけれど、間違って先に「ス」を書いてしまったのを無理矢理直したに違いない!w
のどかだ。
そんなのどかな地域のバス停には、
どこから持ってきたのか、不思議なイスが置かれているのであった。(爆)
2014/05/24 09:18
- 2014/05/07[この記事のエリア] 小樽・キロロ・積丹
- 憧れのマッサン ニッカ余市蒸留所
男が憧れる男。私にとっては本田宗一郎さんと竹鶴政孝さんが、その人である。
作家なら、漱石や鴎外といった文豪を口にするべきなのかもしれないけれど、
男のロマン、壮大な夢を努力とセンス、才能や運を味方につけて成し遂げたこのふたりに、
憧れてしまうのだ。
とくに竹鶴さんは北海道を愛してくれた郷土の誇り。
なんどとなく拙著にも彼の話を書いてきたけれど、いよいよ思う存分書くチャンス!
というわけで、余市詣での日々を送っている。
はじめて、ガイドによる案内というのを体験した。
わかい女性の案内……若くなくても男性でももちろんいいけれど、
やっぱり若い女性が話をしてくれたほうが熱心に聴けるいうか、
耳に入ってくるのでいいですな。
ニッカは今年80周年。竹鶴生誕120周年。
たくさんのボトルが並んでいるのを見て、自分の人生を振り返るのであった。
無料試飲。
3種類、つまり3杯まで飲めるのだが、アップルワインは、若いころ射的で落して(爆)、
散々飲んだので、余市と鶴をいただいた。
水割りの美味しい作り方など教えていただいたけれど、
ストレートでいただいてから、ちょっとだけ割った。
そして、チェイサーに炭酸水。
口のなかで炭酸がはじけて、ウイスキー香りがスッと鼻に抜け、
後口もさっぱり。こういう飲み方も悪くないしょ? 竹鶴さん。
竹鶴さんに挨拶してから、ニッカウヰスキー余市工場をあとにするのであった。
それにしても、ここは記念写真が撮れるように、三脚があちこちに置いてあるし、
受付のお姉さんも感じいいし、ホスピタリティ・マインドを感じるなあ。
きっとリタさんのマインドを受け継いでいるに違いない!
2014/05/07 09:07小樽・キロロ・積丹