千石涼太郎の「道人紀行」
人生は長い旅。旅の途中で出会った人、風景、食について感じたままに語ります。
- 2012/08/07[この記事のエリア] 札幌
- 北海道再生の前に、 北海道を守らなくては!
さる7月21日、持続的可能な社会を目指す環境学習セミナー 第1回
「北海道にふさわしい自然エネルギー」に参加した。
講師は東京農業大学生物産業学部教授で、NPO北海道自然エネルギー 研究会事務局長の
日下哉さん。
目新しいことはとくになかったが、多いに学ぶべきこともあった。
とくに風力発電の風車の設置地域、設置場所が日本の気候にあっていないこと、
そして、それがわかっているが故に、国内メーカーでありながら、
稚内以外には国内へ供給していない原発生産メーカーの存在を知ったことは大きい。
また温泉地のみなさんのバイナリー発電への誤解をとく活動についても、
実践中とのこと、私が動くべきかとも思っていたのだが、
これでひとつ仕事が減ったと安堵することとなった。
8月6日、上記と同じエルプラザで行われた映画「Hibakusha 日本版」(ドイツ)の上映会に
でかけた。ドイツ国会だけでなく、フランスなど諸国でテレビ放映され、
日本の外国人記者クラブでも上映された話題作である。
上映前に、ベクレルフリー北海道のマシオン恵美香さんと、
はかーる・さっぽろのトミヅカのトークがあり、
はかーる・さっぽろがやっている放射能測定についての話を
お聞きした。
寄付や借金で高い測定器を買い、市民レベルで放射能の測定をしている。
すばらしい活動に、頭がさがる。
あーだこーだ偉そうな理屈をこねて、
さも政治や経済がわかったようなことを口にしながら、
なにもしないクソったれ親爺たちと比べると、女性たちが輝いて見えた。
そしてこの映画を見て、
まだまだ声の出し方が足りない!と自分を恥じた。
北海道をなんとかしてやる!と思って帰ってきた4年前の気持は
まったく薄れることはないけれど、
いまは、まず北海道を守らなくては! 日本の安全を確保しなくては!と、強く思う。
楽しい旅も、美味しい食事も、
大地が汚れてしまったら、海が汚染されてしまったら……
そう考えたら、ぼやっとなんかできないのだ!
この映画は釧路でも上映されます。
是非是非、お出かけください。
2012/08/07 11:13札幌