千石涼太郎の「道人紀行」
人生は長い旅。旅の途中で出会った人、風景、食について感じたままに語ります。
- 2014/05/07[この記事のエリア] 小樽・キロロ・積丹
- 憧れのマッサン ニッカ余市蒸留所
男が憧れる男。私にとっては本田宗一郎さんと竹鶴政孝さんが、その人である。
作家なら、漱石や鴎外といった文豪を口にするべきなのかもしれないけれど、
男のロマン、壮大な夢を努力とセンス、才能や運を味方につけて成し遂げたこのふたりに、
憧れてしまうのだ。
とくに竹鶴さんは北海道を愛してくれた郷土の誇り。
なんどとなく拙著にも彼の話を書いてきたけれど、いよいよ思う存分書くチャンス!
というわけで、余市詣での日々を送っている。
はじめて、ガイドによる案内というのを体験した。
わかい女性の案内……若くなくても男性でももちろんいいけれど、
やっぱり若い女性が話をしてくれたほうが熱心に聴けるいうか、
耳に入ってくるのでいいですな。
ニッカは今年80周年。竹鶴生誕120周年。
たくさんのボトルが並んでいるのを見て、自分の人生を振り返るのであった。
無料試飲。
3種類、つまり3杯まで飲めるのだが、アップルワインは、若いころ射的で落して(爆)、
散々飲んだので、余市と鶴をいただいた。
水割りの美味しい作り方など教えていただいたけれど、
ストレートでいただいてから、ちょっとだけ割った。
そして、チェイサーに炭酸水。
口のなかで炭酸がはじけて、ウイスキー香りがスッと鼻に抜け、
後口もさっぱり。こういう飲み方も悪くないしょ? 竹鶴さん。
竹鶴さんに挨拶してから、ニッカウヰスキー余市工場をあとにするのであった。
それにしても、ここは記念写真が撮れるように、三脚があちこちに置いてあるし、
受付のお姉さんも感じいいし、ホスピタリティ・マインドを感じるなあ。
きっとリタさんのマインドを受け継いでいるに違いない!
2014/05/07 09:07小樽・キロロ・積丹