ぐうたび編集長ブログ
北海道には季節ごと、エリアごとの感動・発見がいっぱい!
2014年11月
- 2014/11/27
- 絶景!支笏湖畔の隠れ宿★温泉オーベルジュ【翠明閣】今だけの特別ディナー&ランチを是非!
温泉オーベルジュ翠明閣の「azzurro(アズーロ)」
支笏湖の絶景レストランで北海道イタリアンはいかが?
こんな絶景を独り占めできる贅沢な空間が、
支笏湖畔にあるのをご存知でしょうか?
支笏湖の「翠明閣」に今年オープンした『azzurro(アズーロ)』。
イタリア語で「青」という意味の名を持つレストランです

明け方や夕暮れは幻想的で、朝や昼は清々しく、
雪が降り積もった支笏湖は、白と青だけの凛とした美しさを誇ります

「翠明閣」は支笏湖畔に佇む温泉オーベルジュで、
2014年5月にレストランをリニューアル

刻一刻と表情を変える支笏湖を眺めながら、ゆったりと
ワインを傾けられる空間なんて、他にはありません

しかも、1年間の特別ゲストシェフとして腕をふるっているのは、
北海道イタリアンの新時代を担う高尾シェフ。
高尾シェフは札幌・円山で大人気のイタリアンレストラン
「Oggi(オッジ)」のオーナーシェフ。
新店舗建築のためOggiを一時休業、「フラテッロ・ディ
・三國上海」のオープニングシェフとして上海へ。
その後、招かれて2014年4月から期間限定で翠明閣へ。
つまりこの冬だけ特別に、高尾シェフのお料理が、
支笏湖畔の優雅な空間でいただけるというワケ

私が実際に泊まったのは初秋なのですが、
ディナーを一例として、ご紹介しますね

まずは千歳産朝採り恵とうきびの冷製スープ
さすが朝どり!体中の細胞が一気に動き出します

根室産サンマのカルパッチョ(最初のキレイな料理写真)、の中身。
なすのほろ苦さとフルーツトマトの甘味や酸味が絶妙です

サンマのなめらかさ×紅しぐれ大根のパリッとした食感も楽しい

積丹佐藤さんの海水ウニの冷製カペリーニ
ウニをたっぷり口の中に含むと、一気にとろける

贅沢だぁ~

支笏湖産川エビとワタリ蟹でだしをとったスパゲティー
やわらかい川エビの殻が香ばしく、だしが出まくり

ワインが進みます

キュウリとキウイのグラニータ
白老牛の炭火焼
肉厚のしいたけにヤングコーンと焼き玉ねぎ、
バルサミコソースと塩が、肉の旨みをシンプルに引き出しています

デザートはリンゴのロートロで。
そびえたつのは韃靼そば茶を使ったカリッとしたお菓子

季節によって、日によってメニューは変わりますが
一品一品の存在感がスゴイ

記念日や、これからだとクリスマス、
スペシャルな忘年会&新年会にピッタリだと思います

朝も夜も、とろとろの温泉で日頃の疲れを癒して~

朝食が、和食なのもうれしい。
手作りのお豆腐のおいしさが、体にやさしく沁みていきます

ご飯もお釜で、炊き立て

クリームチーズとハスカップジャムのデザートと珈琲を
いただきながら、旅の余韻にじっくり浸ります~

帰りたくないな~と思いつつ、朝のキリッとした支笏湖を
目にしっかりと焼き付けて・・・(写真は冬に訪れた時に撮った朝風景)
宿泊はもちろん、ランチのみでも気軽に利用できます

北海道イタリアンの旗手が繊細に仕立てた地元の旬を囲み、
素敵な大人の時間をお過ごしください



2014/11/27 16:13
中川町では名人とキノコ狩り&キノコ三昧ランチ♪
締めくくりは古代ロマンを感じるクビナガリュウ
「きたいっしょモニターツアー」ブログ・第6弾

旅も終盤。音威子府町「天塩川温泉」から中川町へ。
まずは移動中、天塩川流域にず~っと続く紅葉に感動

あまりにキレイなので、車を止めてもらって撮影タイム。
空気も清々しくて、気持ちいい

中川町では、カッパを着込んでキノコ狩り、スタート

絶好のキノコ日和、地元の皆さんもワクワクしています

この方がキノコ狩り名人の鎌田さん。本も書かれたキノコ博士とあって、
パッとみただけで食べられるキノコか、食べ頃のキノコか、
どんどんジャッジしていきます。
手に持っているのは、なんとポルチーニですよお

中川町「Ecoの会」の理事長・三箇さん。
こういう楽しみを、たくさんの人に体験してほしいと、
意欲的にイベントやツアー作りに取り組まれているお方です。
これ食べたら笑いが止まらないよ~、と冗談も言いながら
でも本当に慎重に、とっていきます

キノコの山ァ~は食べ盛りっ

場所はヒミツですが、ウホウホしちゃうくらい、
いろんなキノコがピョコピョコ生えています

今回のようなガイド付きの体験や講習会の時には、地元の方が
ガイドさんの管理のもと、私有地内のとり切れないキノコを
こうしてとらせてくれるようです。さすが地元ならでは

名人は裏側を見て、おいしいかどうか判断します。
このキノコはオレンジの汁が出るよ、と言って、
切ってみせてくれる。そんな説明にも心が躍ります

この、絵にかいたような可愛いキノコは毒キノコ。
キレイなキノコは危ない、危ない



自分なりに、かなりの達成感あり

とれたてキノコは、用意してくださっていた
新鮮なエゾ鹿肉の横でバター焼きに

それぞれの食感や味の違いを感じながら、秋の味覚をいただきます

そして十種類以上の具がたっぷり入ったキノコ汁。
当然、おかわりさせていただきました

大きく切って七輪で炙った新鮮ポルチーニに、
特産やまべの塩焼きに煮つけ、名人の奥様手作りのヨモギ餅、
これまた特産ハスカップのワインやサイダー、

(お土産用サイダーのデザインは中川をデコっていて素敵)
心のこもった温かなおもてなしに、時間があっという間に過ぎていきます

秋を体中で感じた素晴らしい時間をくださり、
みなさま本当にありがとうございました

旅のラストを締めくくるのは、「エコミュージアムセンター」

廃校になった校舎を利用して、
展示室&宿泊可能な研修施設にしています。
ココには巨大なアンモナイトや動物&植物の化石がいっぱい

真珠光沢のある宝石の様なアンモナイトや、日本でのみ多く発掘される
「異常巻きアンモナイト」もザクザク。
ココ中川町に、ケタ間違いの、はるか、はるか昔・・
ウン千万年前の化石がごろごろしているなんて信じられない

そして圧巻のクビナガリュウ

見てください、この大きさ

実際に掘り出された骨から全体のレプリカを作っています。
クビナガリュウが生息していた、北海道が海の底だった時代を思うと、
生命と地球のつながりに身震いしてしまいます

古代ロマン・・子供を連れてきたりしたら、喜ぶだろうなあ

今回の「美深町・音威子府村・中川町」をめぐる旅、
それぞれの町が味わい深く、興味深く楽しめました

温かく迎えてくださった各町の方々、同行してくれたおかみさん、
この3日間、本当にありがとうございました

次は、トロッコ乗車&天塩川でカヌー体験、と決めました

皆さん、1度このエリアに遊びに来て、
各町の知られざる宝物たちに触れてみてください

その個性的で魅力的な輝きに、きっと衝撃を受けるハズです


2014/11/04 22:04
- 2014/11/04
- 【美深・音威子府・中川の旅5】北海道命名の地・音威子府★黒いそば&木工体験に天塩温泉!
音威子府(おといねっぷ)の名物「黒いそば」を食べたあとは
木遊館の木工体験で「木皿」の制作に挑戦!
「きたいっしょモニターツアー」ブログ・第5弾

高橋知事認定の碑もある「北海道命名の地」へ

北海道で1番小さな村が、「北海道命名の地」だというのも
なんだかおもしろい

幕末の探検家・松浦武四郎が天塩川流域の調査の帰路、
音威子府村筬島(おさしま)で野営した際にアイヌ集落の古老から
「カイ」は「この国に生まれたもの」という意味を教わったのがきっかけで、
「北海道」の基となる「北加伊道」を発想したとのこと。
そのあとは、いよいよ昼食へ。
楽しみにしていた「音威子府そば」

音威子府といえば、名物・黒い蕎麦で人気の「一路食堂」

蕎麦がらも挽くから黒いし香りもいい、との噂ですが
この黒さの理由は企業秘密。残念

でも風味豊かでおいしいお蕎麦

お土産はコレに決めた
生そばをたっぷり購入


さて、昼食の後は「木遊館」で木工体験

この村には「おといねっぷ美術工芸高等学校」もあって、
全国各地から芸術家の卵が集まっています。
その高校の卒業生や先生が集い、いろいろ教えてもくれるのが
「木遊館」。木工設備が整っていて、基本的には自由に使わせてくれます。
中には長期で通ってテーブルセットを作っていく人もいるとか。
スゴイ施設です

今日は、木のお皿を作るゾ

丸く刳り抜いた板の底をノミを使って削り取り、
自分の好きな厚みや曲線にしていきます。
割れないように、慎重に

トンカントンカン、筋肉痛になるかも~

先生のOKが出たら、次は機会にかけて
表面をこすって滑らかにします。
最後は手で紙やすりをかけて、なんと食用のオリーブオイルを
しみこませて、ヤッター、完成
2時間ほどの楽しい作業でした


こうしてみると、なかなか本格的なんじゃない

手前が私で、奥がおかみさんのお皿。
杢目も厚さもまったく違って、味わい深い出来上がり

この「きたいっしょエリア」はアート体験がいっぱい

しかも気軽にトライできるものばかり。
旅先でアートするって、楽しいワ
思い出も形になるしね


森先生、ありがとう~

体験後、もう一軒、お蕎麦を試食

音威子府産そば粉(キタワセ)100%使用の
食事処「咲来」(さっくる)

「咲来」はこの地域の名前で、100%地元産にこだわり
そばの栽培から製粉まで手がけている「咲来そば」。
上品な甘さがひきたち、風味がまったく違います

手作りのようかんも美味しかった~。疲れがとれる~。
このようかんもお土産に

今夜は温泉泊まり。源泉100%かけ流しの「天塩川温泉」

老舗の良湯をゆったり堪能し、おかみさんと
お風呂前、お風呂あと、食事前、寝る前、何回もカンパイをして(笑)、
この日はぐっすり、眠ったのでした~

次のブログは、中川町へ。キノコ狩りとクビナガリュウです

2014/11/04 04:34
北海道で1番、小さな村「音威子府(おといねっぷ)」へ。
「砂澤ビッキ記念館」は世界に誇れる必見スポットだと思う!
「きたいっしょモニターツアー」ブログ・第4弾

北海道で1番小さな村、音威子府へやって来ました。
この村に移り住み、廃校になった校舎をアトリエにして
意欲的に創作活動をしていたのが「砂澤ビッキ」です

そのアトリエや作品群が
エコミュージアムおさしまセンター「砂澤ビッキ記念館」
となって現存されています。
ココは「砂澤ビッキ記念館」の「風の回廊」。
彼がココで制作した木彫り作品が数多く展示されています。
動き出しそうな伊勢海老

実際にヒゲや関節がしなやかに動きます。
生き生きとした鮭。これもヒレや尻尾がなめらかに動きます

実際に、音威子府駅前にあった「オトイネップタワー」
(トーテムポール)。この展示では、木はやがて風化して
土に還ることを表現しているのだそうです

木から魂を彫り出し、風を刻んだといわれるモダンアートの彫刻家、
砂澤ビッキ。旭川駅のギャラリーにも作品があります。
札幌国際芸術祭でも、彼の作品が展示されていましたね。
今まで、道内各地でビッキの作品には出会っていたものの
モダンアートへの苦手意識もあって、正直なところ、
これがそんなに芸術的なのかなあ、という印象でした



でも、この記念館はスゴイ

空間全体に、魂を揺さぶられる力強さがあります

ビッキの息遣いがそこかしこに残っていて、
ほとばしる創作意欲や鬼気迫る情熱が感じとれるだけでなく、
自然への賛美やこの土地への愛着、
生活に密着した茶目っ気までもが作品にあふれています

この木の枝は自由に抜いて、
好きに刺し込んでいいんですって

アイヌ文様にも似た「ビッキ文様」のオリジナルな美しさ。
芸術家のひらめきと想像力がそのまま形になった
「午前3時の部屋」と名付けられた不思議な空間と作品たち。
ただただ、感動です

昔、小学校だった形跡がそのまんま残っている一角。
珈琲を飲んで休むことができる、こんな素敵な一角も

これは、ビッキが装飾を手掛けたススキノにあったバー
「INAI INAI BAR」(いないいないばあ)を移設したものなんですって

大人気だった伝説の1号店が焼失。そのあと、
だいぶ時間が経過して再開した2号店は時代の波に乗れず
オーナーがすぐに閉めたのだとか。
その2号店がココに来たそうです。
店名もロゴマークも愛くるしいけど、
小物達も全てビッキの作品。この可愛らしさは、
きっと楽しんで作っていたんだろうなあ

こんなにも素晴らしく芸術的な空間に出会えるなんて
訪れる価値・大。 驚きです

ビッキが愛した音威子府の、のどかな自然も感じ取れる空間

ぜひ1度、足を運んでみてください


2014/11/04 00:14
憧れの「ファームイン・トント」に宿泊
羊牧場の絶品ジンギスカン、いただきました~!
「きたいっしょモニターツアー」ブログ・第3弾

今日の宿泊は、「ファームイン・トント」

村上春樹の「羊をめぐる冒険」の舞台とも言われている放牧の羊牧場
「松山農場」の柳生さんが経営するファーム・イン

ず~っと来てみたかったんだあ

つい先日、村上春樹のノーベル賞・結果発表の時の様子も、この宿で
柳生さん達の写真が新聞に載ったり、テレビ放映されたりしていました。
いつか歓喜の顔で、新聞に載る日が来ますように

そうそう。ココに来る前に「道の駅びふか」に立ち寄り
宴会用のお酒とおつまみをゲットしました

最北のもち米使用の地酒やチョウザメ形みそパンなどに交じって
北海道名物・白樺の樹液100%ドリンク「森の雫」がありますが
これは柳生さんが商品化に成功したものなんですって

そして珍しい「シープミルク」も、松山農場で作ったもの

道の駅で食べた「メリーさんのひつじ・ソフトクリーム」も
松山農場のミルクだというから驚きだあ

羊をたどると、柳生さんにつながる~

羊のミルクは少ししかとれないし、手間もかかるから
積極的に商品にしようとする生産者さんが少ないんですって。
だからこそ、シープミルクは貴重なのですね

夕食はジンギスカン

2階が客室、食事は1階でいただきます。
もちろん松山農場の新鮮なお肉

さっき羊たちを見てきたけれど、今はカーテンひいているから
許してね。ありがたく、美味しく、いただきます

お肉はラムとマトンの中間の「ホゲット」。
クセがなさすぎず、ありすぎず、柳生さんが
一番美味しいと思うお肉をたっぷり出してくださいます

う~~ん、これは絶品

デザートはこれまたうれしい
自家製「メリーさんのひつじアイス」

ほかにもグラタンや帆立とトマトのサラダなどをいただき、
お腹がはちきれそう

お酒も入り、柳生さんご夫妻や宿泊客の皆さんとも話がはずみます。
道外からはるばる「トロッコ」に乗りに来たという方、
毎年この時期、連泊で来て、思う存分釣りを楽しむという方々、
思い思いに「好きなこと」の話をして、なんだかあったかい、
心地いい時間が流れていきます。
ファームインで迎える朝~

昨日、羊毛で作った花の妖精で「おはようございます」

テラス越しに広がる、羊たちと秋色の風景

近づいて行くと、一斉にこっちを伺っています。
あんまり驚かせないようにするから、写真撮らせてね~

この牧歌的景色を眺めながら、のんびり朝食をいただきます。
羊の手作りソーセージに羊乳のヨーグルト

贅沢だなあ~。
トントって、フィンランドの森に住む妖精。
シアワセを運ぶ妖精の名前なんですって

柳生さん、シアワセな時間をありがとうございました

また行きますので、その時もよろしくお願いします





2014/11/03 20:35