ぐうたび編集長ブログ
北海道には季節ごと、エリアごとの感動・発見がいっぱい!
2015年7月
- 2015/07/19[この記事のエリア] 函館・湯の川
- 【江差・松前 千年北海道手形】江差「いにしえ街道」散策★旧中村家や土方歳三嘆きの松など!
「江差・松前 千年北海道手形」でバスの旅・第5弾!
旧中村家や土方歳三嘆きの松など「いにしえ街道」を散策
いよいよ、江差のまち歩きスタート。
最初に見学したのは、国の重要文化財「江差町旧中村家住宅」。
ニシン漁全盛時代を今に伝える廻船問屋です
こ~んな大きな蔵があるのです。なんと4重扉
奥に長~く、母屋から文庫倉、下の倉と棟続き。
一番奥はハネ出しで、浜から直接、魚を運び込んだ
入口が残っています。
「いにしえ街道」に建つ、この堂々たる店構え。
さすが歴史の残る大商人、立派ですよね~
共通入館券500円でまわれるのが、旧中村家と旧檜山爾志郡役所と
旧関川家別荘の3施設。
そこでお次は、「旧檜山爾志郡役所」(江差町郷土資料館)へ。
歴女にはたまらない、かの有名な
「土方歳三 嘆きの松」は、ココにあるのです
開陽丸が沈むのを見て、土方歳三が無念の思いでこの松を叩いた。
その思いが、この松をこんなにも曲げてしまった。。。
この建物は当時、
警察も兼ねていて、
留置所が残っています。
こういうこと、
してもいいのよ
素敵だったのは、壁や天井に貼りめぐらされた華麗な布クロス
部屋ごとに違うクロスは、当時の端切れから、
相当な苦労をして復元されたもの。美しくて、うっとり~
2階のテラスから、土方歳三も眺めた江差の海が見渡せます。
このあとは、いにしえ街道をぶらぶら歩き。
「遊工房ささおりや」さんをはじめ、昔語りをしてくれるお店が
たくさんあります。
姥神大神宮は、370有余年続く道内最古の祭
「江差・姥神大神宮渡御祭」の舞台です
いよいよラストは「旧関川家別荘」へ
関川家は松前藩一の豪商で、貴重な調度品や古文書が大量に
保存されています。
実は中村家の蔵にあったお宝も、ほとんどが関川家から借りたモノだとか
その宝物も見応えあるのですが、私が感動したのは、この庭園
コイが泳ぐ池や川にかかる太鼓橋など、すごく広くて、キレイなのです。
一度でいいから、こういう家に暮らしてみたいな
庭を眺めながら、松前藩一の豪商のお嬢様気分に浸ったりして~
開陽丸に北海道文化遺産の横山家など、江差の見どころは
他にもたくさんあるのですが、伝えきれない
嬉しいです
いにしえ街道まちあるきガイドは、ひとりでも多くの方に
江差の栄華をたどる魅力に触れていただけたらと、
なんと無料のプログラムなのです
ガイドしてくださった中川雄平さん、本当にありがとうございました
これは私なりの使い方ですが、これで2日間という充実ぶり
ぜひ、「松前・江差 千年北海道手形」を活用して
道南西部の魅力を体感してくださいね~
2015/07/19 21:48函館・湯の川
- 2015/07/19[この記事のエリア] 函館・湯の川
- 【江差・松前 千年北海道手形】江差で追分体験★江差追分の真髄に触れてほしい~!
「江差・松前 千年北海道手形」でバスの旅・第4弾!
江差追分プチレッスンは意外なほどに面白かった♪
のあとは江差町に移動して宿泊。
この日も快晴~ 開陽丸が浮かぶ海原を見渡しながら
朝一番に向かったのは「江差追分会館」。
実は江差追分プチレッスンを予約してあるのです~
北前船の船頭たちに伝えられた追分節。
そこに江差独特のアレンジが加わって誕生した「江差追分」。
まずはこの立派な会場で、生ステージを鑑賞
全国大会の優勝者の実演は、鳥肌モノです
楽しい曲は、手拍子をしたり、一緒に歌ったり
最後には記念撮影も
そしていよいよ、江差追分を習います
この日の先生は、杉山由夫さん。
正調江差追分会正師匠であり、日本民謡北海道連合会最高師範という
本格派の先生だけに、熱のこもった講習です
これが実に面白く、興味深かった
今まで幾度となく説明で聞いていた民謡と江差追分の違いが、
はじめて良くわかりました
私が30分かけて覚えたのは、出だしの「そい、そ~い、そい(掛け声)」と
「かもぉ~め~えっ~~えっ」・・だけです!
江差追分は深い。「正調」江差追分というだけあって、息継ぎの場所とか
「すくい」とか「もみ」とか、決まった通りに歌わないといけないの
「かもぉ~め~えっ~~えっ」が、どれだけ難しいか
江差追分は難しいとよく聞いてはいたけれど
レッスンを受けて初めて、江差追分の真髄に触れた気がしました
隣接する山車会館もあわせて入館料が500円かかりますが、
実演ステージも、プチレッスンも無料です
今回、私は予定を詰め込んでいたので時間切れでしたが
レッスンは持ち時間にあわせて、好きなだけ受けられるそうです
ここに来たら、レッスン受けなきゃもったいない
面白すぎて、町を散策したあと、戻ってくる方も多いとか。
ぜひ時間を長くとり、たっぷり習ってみてください
追分会館で予想以上に時間を使ってしまい、13時の
ガイドさんとの待ち合わせまでにお昼を食べる時間がなくなってしまった
そこで急いで、茶房せき川に飛びこみ、
クリーム白玉ぜんざいをかきこんで、ひと息
このお店、本来は、急いで寄る所でも、ぜんざいをかきこむ所でもなく、
昔ながらの空間を、ゆっくり楽しむところです
このあと無事にガイドさんと合流
2015/07/19 19:41函館・湯の川コメント(2)
- 2015/07/19[この記事のエリア] 函館・湯の川
- 【江差・松前 千年北海道手形】上ノ国の続き★天空都市のあとは円空仏に出あう!
「江差・松前 千年北海道手形」でバスの旅・第3弾!
上ノ国で歴史遺産巡り・すごく身近な「円空仏」は必見!
中世ロマンに浸ったあとは、数多くの歴史遺産を巡る旅
山から下りてきて、まず訪れたのが「旧笹浪家」。
なんと国の重要文化財です
18世紀初めから続いたニシン場の網元で、
北海道に残る民家では最古と思われるもの。
屋根の置き石が、当時の町の様子を偲ばせています。
北海道の日本海沿岸に今も残るニシン番屋の原型で
贅沢な暮らしぶりが各所に残っています~。
円空作の阿弥陀如来像・発見
円空は諸国を周りながら、独特の作風で
数多くの仏像を世に残した有名な僧侶(仏師)。
上ノ国には6体の円空仏があるそうなのですが、
それにしても何気なく置かれていてビックリ~
だって、なかなか見せてもらえなかったり、
博物館に所蔵されたりする宝物ですもんね。
(しかしこの後、さらなる驚きが待っていたのであった・・)
お次は上ノ國八幡宮へ。
北海道に現存する神社建築では最古のものだとか。
美しい境内。本堂や狛犬など、彫刻も細部まで
すごくオリジナルで見事
ガイドの笠谷さんがどんどん教えてくれるので面白い
そして上國寺(じょうこくじ)。
ココも国の重要文化財。北海道に現存する仏堂では最古のものです
最古が多いぜ、上ノ国
北海道の礎、発祥の地と言われるのも納得です。
地味で素朴な外観からは想像がつかない、きらびやかで豪華な内観
この赤ら顔の御仁体には、
思わず叫んでしまったような秘密がありました
秘密はあえて書きませんので、旅の楽しみにしてくださいね
次なるスポットは、この小さい観音堂。
中に、北海道一の大きな円空仏があるとのこと・・。
ほんとだ~~大きい
しかも、ご利益をいただくために触ってもいいんですって
本当にいいの?いいの?と言いながら、
けっこうしっかり、触れさせていただきました
実はこの観音堂、おばあちゃん家みたい
ここで町の方がお茶を飲みお菓子を食べながら
この円空仏をお守りしているのですって。
気取りのない町への溶け込み方が、素敵ですね~
上の国を流れる「天の川」。正式な名前です。
昼から夕方まで、たっぷりの散策も無事終了
勝山館からの素晴らしいガイド、
本当にありがとうございました
こんなに歩けるか不安だったけれど、
終わってみれば、楽しすぎてあっという間でした
観光協会だからとはいえ、
ひとり900円のガイド体験プログラム、安すぎ~
嬉しいけれど
できれば絶対、ガイドしてもらいましょう~
名残り惜しいけれど、路線バスに乗り込んで
江差に向かいます。この夜は江差泊まり。
2015/07/19 18:05函館・湯の川
- 2015/07/15[この記事のエリア] 函館・湯の川
- 【江差・松前 千年北海道手形】で上ノ国へ★日本海を見渡す天空都市・勝山館!!
「江差・松前 千年北海道手形」でバスの旅・第2弾!
上ノ国の「勝山館」はぜひガイドさんと歩きましょう!!
この絶景、ドコでしょう
正解は上ノ国町の夷王山・山頂
松前(前のブログを見てネ)を出発し、バスは上ノ国へ
私はココで同行のキムニイとお別れし、一人旅へ。
上ノ国には何度か来ているのですが、一度、
じっくりたっぷり、歩きまわって見たかったのです
今回は手形オプションの「勝山館周辺歴史ガイドプログラム」
(入館料込み900円)で、観光協会の笠谷さんに
たっぷりガイドしていただきました~
まずはガイダンス施設から。
再現模型も、これからこの場所を歩くとなると
いつもより真剣に見入ってしまいます。
和人が最初に「蝦夷島(北海道)」にやってきたのが、
ここ、上ノ国だと言われています。
つまり、北海道・発祥の地
ここの墳墓群からは、和人とアイヌ民族が一緒に、しかも、
互いの文化を尊重しながら暮らしていたことが見て取れるのです
ガイダンス施設から山を下りて行くため、
最初に夷王山・山頂を目指します
え~~、登るの~
と一瞬怯えたけれど、10分もかからず、すぐに到着。
うひょ~~ 気持ちいい
素晴らしい景色 これは絶対、登るべきです
海岸線上に、江差まではっきり見渡せます
振り返ると、こちらも素敵な景色
ずっとココで、風に吹かれて、たそがれていたい。。。
がしかし! 笠谷さんに「それでは行きましょうか」
と、笑顔で背中を押され、下山開始。
1470年ごろに築かれて、16世紀まで
政治・軍事・北方交易の拠点だった「勝山館」は
日本海を見渡す天空都市だったのだと実感
復元された住居跡。意外に整然と並んでいます。
本当にここで生活していたのねえ~
和人とアイヌの歴史、中世の生活や文化、
歴史を受け継ぐ樹齢豊かな木々や
この地にだけ根付いているめずらしい植物など、
笠谷さんの言葉に、中世ロマンが肌で感じられます
今までの私は何をやっていたんだ
絶対、ガイドしてもらうべき~~
夏なのに咲いていた桜を発見
笠井さん曰く「この木はよく狂い咲きするんですよ」。
さすが、すみずみ熟知されています。
上ノ国でぜひ、北海道の礎に触れてください
山だけに蚊やブヨはいるので、長そで長ズボンなど
服装にはご注意を~
この後、笠谷さんに導かれた上ノ国はまだまだ奥深かった・・。
2015/07/15 22:11函館・湯の川
- 2015/07/15[この記事のエリア] 函館・湯の川
- 【江差・松前 千年北海道手形】まずは松前へ★着付け体験&松前マグロ!!
「江差・松前 千年北海道手形」をご存知ですか?
フル活用して、松前・上ノ国・江差を旅してきました!
2016年3月、いよいよ北海道新幹線が開業しますね
新幹線が停まる「木古内駅」と「新函館北斗駅」。
そこから西に広がるエリアは、絶品グルメや絶景はもちろん、
貴重な歴史遺産にあふれた見どころ満載のエリアです
昨年利用した「江差・松前 千年北海道手形」の旅が
とっても印象的だったので、また違う魅力を探しに道南へ
「千年北海道手形」は、新幹線木古内駅活用推進協議会が企画した、
超・お得なバスチケット
函館発着で、松前、上ノ国、江差など、
道南の見どころを中心に、ぐる~っと1日で回れちゃうのです
エリア内の定期観光バスと路線バスが3日間乗り放題だから
じっくり見たい町で泊まり、翌日また乗り込んでOK
大人4800円、こども2400円で、奥尻へのフェリーも2割引き。
うまく活用すると、レンタカーよりず~っと安くて便利
今年は9月30日までの期間限定で販売しています。
と、いうことで函館に前泊し
朝8時20分、函館駅前バスターミナルを出発
最初に停まったのは北斗市の「トラピスト修道院」
日本最初の男子修道院で、なおかつ、
あのトラピストクッキーやバターで有名な修道院です
この、ゆるやかな坂道のアプローチが
静謐な世界へと導いてくれているかのようで素敵
今も30人ほどの修道士が厳しい戒律のもとで生活しているのだとか。
この先は立ち入り禁止ですが、
凛とした空気に触れられたような気がします
そしてバスは松前へ
松前と言えば、江戸時代の町を再現した松前藩屋敷と
桜の名所として有名な松前城。
今回は藩屋敷の奉行所で「着付け体験(1000円)」にトライ
同行した編集部・キムニイは大将に。
3キロは超えるという重い衣装を2人がかりで着付け中。
私は、女武者になりました
町娘か姫様か、はたまた女忍者か悩んだのですが、
どうしても江戸時代のカツラが似合うと思えなくて
でも町娘の方がウケたかなあ・・と、ちょっと後悔
キムニイ、りりしく仕上がり、まんざらでもない様子
記念に缶バッチをプレゼントしてくれました
松前では時間を有効に過ごそうと、オプションの
「歴史ガイドと行く藩屋敷&松前城スペシャルガイド」
(入場料含み1620円)を申込み
ガイド石川さんは歴史案内のスペシャリストです
女性は髪結い、男性は髪結い床。「床屋」さんはその名残り。
この時代は鰊(にしん)ではなくて、鯡と書いた。
富をもたらしてくれるニシンは、魚に非ずで「鯡」(にしん)。
ただ見て歩くだけでは気づかないこと、知らないこと、
歴史や植物、たくさん教えてくれます
おかげで寺町散策も、しっかり楽しめました
北海道唯一の城郭・松前城のベストアングルはココ。
春は、手前左の桜を入れ込むのがポイントです
お城を出たあと振り返り、このアングルも必撮です
お昼は、松前マグロを食べるのをお忘れなく~
私は「よね田」に行きましたが、ガイドさんが
オススメ店や特徴を、詳しく教えてくれますよ
さて、バスは13時半に松前を出発し、次は上ノ国へ
2015/07/15 20:12函館・湯の川