千石涼太郎の「道人紀行」
人生は長い旅。旅の途中で出会った人、風景、食について感じたままに語ります。
- 2015/10/24[この記事のエリア] 石狩・空知
- 駅stationを思い出した今年
悲しいとき〜〜! ではないけれど、先日、石狩で夕陽を見た。
留萌線に乗るのが目的で行った、まるで鉄ちゃん的な旅だったのだが、
これもわたしにとっては立派な取材。
国稀によったのだって、公私混同とはいえ、公の部分が無いわけじゃない。
この夏、幼いころに過ごしていた銭函に泊まり、束の間の時間を過ごした。
40年ぶりに、銭函で釣りをして、駅にもいった。
あの健さんが「駅station」の冒頭で映るあの銭函。
わたしのとって、忘れ得ぬ銭函。
花園や稲穂の連中にバカにされ「銭函のほうが札幌に近いべや!」といっていたのに、
札幌の人間にはゴミ箱といわれ、返す言葉がなかった少年時代。(笑)
いろいろ思い出すことがあったけれど、増毛に向かうとき、
また銭函を思い、駅stationを思いだした。
風待食堂、国稀、健さんの面影を追いながら、
彼の映画のコピーを書いていた第一人者・関根忠郎さんを思い出し、
そして、奥様やふたりのお嬢さんを思い出したのだった。
奥様とお嬢様の三人でやっていた店。
Three beads。
わたしにとっては風待食堂だったのかもしれない。
帰り道、雄冬の寄った。
こに断崖が鉄道を拒んだのだなあ。
健さんが船で行き来してた雄冬。
もう一度、みよう。
できれば、劇場でみたいものだ。
2015/10/24 14:48石狩・空知