ぐうたびTOP > ぐうブログ > スペシャルBLOG 千石涼太郎の「道人紀行」 > 九州に学ぶ旅 その6


千石涼太郎の「道人紀行」

人生は長い旅。旅の途中で出会った人、風景、食について感じたままに語ります。



2015/03/30
九州に学ぶ旅 その6

IMG_1991_600.jpg


IMG_2021-1.JPG  R0027004.JPG

 黒川温泉を出発し、一路、臼杵方面を目指していたときに発見した久住高原スカイパークあざみ台展望台。
 日本一のパノラマなんだとか・・・開陽台を知らねえな?と、一言文句をいい(笑)ながらも、
 阿蘇の風景を堪能。
 風が強くて寒かったけれど、気持ちがいいので、ちょっと若者ぶってしまった。

 与謝野晶子の歌碑が。
 久住山 阿蘇の さかひを する谷の 外は襞(ひだ)さへ 無き裾野かな 


 俳人にして歌人、そして詩人でもある(ただの自称ww)わたくし、なにか詠もうと思ったのだが、
 あまりの寒さに、体が冷えたので、挫折。

 久住山 阿蘇の 冷風 吹き込んで 外にいられぬ 無き忍耐かな ww
 

 というわけで、車内に駆け込み、暖房を入れて走りだした矢先に・・・こんな看板を発見!
 
 なんじゃこりゃ!


R0027010.JPG  R0027017.JPGのサムネール画像


 そういえば、九州に生ラムの店があったような・・・ここか!!

 というわけで、成吉思汗道を突進む千石は、「寄ればよる、寄らねばならぬ、何事も」とくだらないことを
 考えながら・・・・「ジンギスカン北海道」なる店に、突撃したのであった。



jinjin.jpg


 結論からいいと、肉が旨い! 
 写真の肉は3000円分。(切り過ぎたとかで、かなりサービスしてくれた量)
 野菜とソフトドリンクは取り放題。
 ご飯はスープ付きで200円だとか。

 ご飯をつけて昼食で1700円はちょっと高いなあとは思うけれど、ジンギスカンが珍しい観光地なら悪くない。


R0027052.JPG R0027060.JPG

R0027068.JPG


 臼杵市内に入ると、まず国宝臼杵石仏へ。
 神仏への信仰心というものが希薄で、山の神や海の神といった自然宗教的な人間ではあるが、
 先人たちが刻んだ磨崖仏に祈りを捧げることに違和感はない。
 
 しっかりとお祈りをする。

 ちょっと神聖な気分。^^
 

R0027078.JPG


 1本100円の線香を2本・・・商売繁盛、身体健康を願う。
 気合いを入れて、商売繁盛はど真ん中に指した。w



R0027095.JPG

R0027100.JPG

 
 臼杵藩の当主であった稲葉家の下屋敷と、上級武士の家屋である平井家の住宅を見る。
 やたらとトイレの数が多く、実際に使用できるトイレと昔のトイレがあり、
 間違ったら大変だ!などと、くだらないことを思いながらも、
 北海道にはないタイプの歴史的建造物にちょっと嫉妬する。



R0027114.JPG


 今回の旅は学者で俳人で、伊能忠敬の測量の案内役を務めた加島英國という人物の子孫を月桂寺に連れていくことも、
 ミッションだったのだが、そのご老体が臼杵市に寄贈した英國の測量の道具や遺品、資料を取材したいということもあり、
 展示されているはずの図書館に向かったのだが、組織変更で資料は資料館の管理になっていて、
 そのほとんどは倉庫にしまわれていた。
 一部、レプリカだけ拝覧することができたのだが、あとは見せていただけなかった。
 ただ、寄贈者に対して、見せないというわけにはいかないのだろう、
 資料館の館長さんがデジカメで撮影して送ってくれると、申し出てくださった。感謝、感謝!



30.jpg

 九州にひとつだかふたつだかしかない木製の三重の塔があるお寺にも、英國さん謂れのものがあるらしいと聞き、
 ご老体と訪ねたが、和尚が留守でわからず。



R0027167.JPG

R0027176.JPG
 

 その後、臼杵の街を散策。
 古い城下町は風情たっぷり。
 大林監督が惚れ込むだけのことはある。


R0027251.JPG

R0027237.JPG

 

 臼杵城趾。
 ちょうどこの週末は桜祭りだが、わたしが訪れたときは、まだ一分咲き程度。
 大勢の人たちが準備に追われていた。

IMG_2096.JPGのサムネール画像 IMG_2115.JPG

 臼杵城の城郭の南側に、かつてご老体が産まれた家があった。
 60年も前に、大分を離れているが、明確にその場所を覚えている。

 この城ができたころ、この一帯はすべて海だったか。
 亀甲より年の功とはよくいったもので、なかなか聞けない話を伺った。

 いつもこれくらいしっかりしてくれていると有り難いな。ww

 

R0027204.JPG

R0027206.JPG R0027209.JPG

R0027208.JPG R0027212.JPG

 臼杵で泊まった旅館五嶋は、朝食のみの予約だったのだが、ご老体が歩き疲れたようなので、
 急きょ、夕食を用意していただいた。
 しかし、これがなかなか旨い! どれもこれも、急にお願いしたとは思えないものばかり。
 さすがは評判の宿。
 
 焼酎を頼んで、アジについているカボスを搾って入れたら、すかさず、追加のカボスを持ってきてくださった。
 アットホームでとてもいい宿。
 今回泊まった、しおじ、みゆき屋、御客屋、五嶋‥…すべて、とてもいい宿。
 おかげさまで、わくわくホリデーとなりました。www

 

image.jpgのサムネール画像のサムネール画像

 最後の宿でも女将さんとツーショット。(笑)
 いい想い出になりました。
 感謝、感謝!


R0027278.JPG


 大林監督の映画の舞台になった上臼杵駅の立ち寄り、それから大分空港、羽田空港、そして新千歳空港・・・へ。
 羽田空港で、東洋肉店の東澤社長とばったり! そして飛行機に乗る際に、サムライの親爺さんとばったり!
 意外な再会を果たし旅でもありました。


 日本っていいなあ。

2015/03/30 11:13



千石涼太郎

Profile

[ 名前 ]
千石涼太郎

[ 得意ジャンル ]
旅行

[ 職業 ]
作家・エッセイスト

[ 自己紹介 ]
児童書の編集、アウトドア雑誌の編集長等を経て、地方文化や県民性を盛り込んだ紀行文やエッセイ等の執筆活動へ。人生相談や自己啓発、地域振興や教育の分野での活動にも邁進中。いまの悩みは4年前に愛する故郷・北海道にUターンしたことで「北海道に帰る楽しみ」がなくなったこと。小樽ふれあい観光大使のほか、最近はジンギスカン博士としても各地域で活躍中。「やっぱり北海道だべさ!!リターンズ」など著書多数。
執筆、講演のご依頼は、こちらからお願いします。


RSSを購読する


他のスペシャルBLOG