千石涼太郎の「道人紀行」
人生は長い旅。旅の途中で出会った人、風景、食について感じたままに語ります。
- 2014/11/10[この記事のエリア] 網走・紋別・北見・知床
- 留辺蘂ツアー1日目
留辺蘂図書館から講演依頼をいただき、さて特急オホーツクか、ドリーミントオホーツク号を予約しなきゃ!
と思って検索したら、なんと14時からの講演に間にあう列車は1本だけ。
運休したら終わりじゃないの!(JRさん、最近信用ないんで)
じゃ、ドリーミントオホーツク号しかないな・・・・と思ったら、留辺蘂は止まらないのか〜!
なんじゃこりゃ! というわけで、前乗りするのに、旭川でJRから高速バスの石北号に乗り変えることに。
じゃ、発車オ〜ライネットで予約しよう!と思ったら、なんとこれがネット予約できない路線。○| ̄|_
いやいや問題なのはそれだけじゃなくて、道北バスと北見バスの2社が走っているのだけれど、
行きと帰りで違うバスだったら、両方に電話しないといけないらしい。
ホスピタリティは何処へ?
そんなわけで、旭川から層雲峡を抜け、雪が舞う石北峠を経由してついた先が温根湯温泉。
図書館は留辺蘂(るべしべ)駅のそばなので、ルベシベ荘という旅館に泊まり、
夜の街を楽しむはずだったのだが、この時期はピートの収穫シーズンらしく、
その運搬のための運送業の方々が旅館を抑えているようで、まるで宿が取れず・・・
温根湯にある大江本家の素泊まりを選択!
ここ結構いい値段で料理自慢の温泉旅館なのだが、ビジネス用に安いプランもあるのだ。
有り難いね。
というわけで、チェックインの前に・・・まずは蕎麦。
入ったのは「手打ちそば すゞき」。
さすがは片倉さんのお弟子さん。
江丹別のキタワセを朝挽いているそうだが、キタワセでこれほど香りがいい蕎麦はなかなかない。
薬味はネギ、ワサビ、大根おろし。これほど美味しければ薬味はいらないが、
最後に大根おろしを入れると、美味しい出汁がまた一層の輝きを見せる。
高速道路が通ってしまったために、冬はお客様がかなり減ったらしいけれど、
こんなに美味しい蕎麦なら、寄り道しないのはもったいないな。
800円のせいろ、1000円の大盛に。この蕎麦なら、1000円は安い。
感激したので、ご主人を捕まえて小一時間話をしてしまったのだった(笑)
今回、泊まった大江本家の目の前。
目の前の川には整備された広場や、河川公園のような護岸された川が……。
「自然あふれる温泉を楽しみにくるであろう旅人はこれを見てどう感じるのだろう?」なんてことは、
なーーーーーーーーんも、考えてないのだろうな。
シャッター街になっている温泉街と、この川を見て・・・・そりゃそうだわ・・・・と思う。
大江本家のスタッフはとてもアットホームでいい接客だったし、清潔感のある宿だったけれど、
この温泉街で商売するのは結構大変だろうなあと思ったり、
囲い込みは大反対なのだが、こんな景観を造られたら、囲い込みしないとなんないよな!と、
思うのであった。
いろいろ思うところはあったものの、なんせ泊まったのは温泉旅館である。
源泉かけながしの温泉! しかも明るいうちに露天風呂!
極楽、極楽!
というわけで、湯上がりのは「丹頂」という宿のなかにある居酒屋に行き、
ホッカイシアエビ3本と生ビールのセットをいただき、
ラーメンで〆た。
2014/11/10 08:26網走・紋別・北見・知床