シェフ貫田の北海道・うまうま大辞典
北海道のおいしい食べものや熱心な生産者を紹介する旅日記
楽しいイベント
- 2016/12/26[この記事のエリア] 帯広・十勝
- 帯広で食育授業開催!
2016年11月、
帯広の小学校に行ってきました。
これは、道教委が主催する、
道徳授業の一環で
命の大切さや郷土愛を学ぶものです。
帯広北栄小学校、3年生2組に
「ミラノ万博で十勝食材が大好評!」
と題して、2時間交流してきました。
じつは、昨年、ミラノ万博の試食で、
小麦好きのイタリア人たちが、
パスタ風の十勝産小麦のうどんを
大絶賛してくれました。
そこで、今回、授業開始時に
そのうどんを試食してもらいました。
著名な地元企業・ヤマチュウさんの
「十勝さぬきうどん」をボイルして、
ゆで汁、粉チーズ、EVオリーブ油などで、
イタリア風に味をつけました。
小麦の風味が活きて、食感も心地よい、
おいしい麺料理になったのです。
給食前の試食とあって、
おおいに盛り上がり、
その後の授業も、のりのりでした!
授業開始は、実演と試食!
こんな授業、めったにありませんよね!
イタリア・ミラノで大人気、十勝うどんのパスタ風!
みんなが口にしている十勝産小麦の食べものは
世界的にも通用する、すばらしいもの、
と話すと、歓声が上がりました。
また、脳のタイプにより、
将来、どんな職業が向いているかという話は、
けっこう、興味を持ってくれたようです。
休み時間に取り囲まれました!(笑)
後日、校長先生から、お手紙を頂き、
教委や保護者から、
大きな反響があったとのことです。
道徳の「徳」という字は、
「(生まれたままの)素直な心で行う」
という意味があるようです。
今年は、4回、各地の小中学校を訪ねて、
そのことを考えてもらいました。
中でも、「いただきます。」という言葉は、
素直な心=道徳心を持って、口に出すと、
命の大切さを感じることだってあるようですよ。
それでは、食事の前には
「みなさんでどうぞ、頂きます!」
ご唱和、ありがとうございます。m(__)m
2016/12/26 19:48帯広・十勝
- 2016/12/22[この記事のエリア] 帯広・十勝
- 足寄学校給食が全国一!
シェフが指導した
「適塩」調理で
みごと優勝!?
みなさん、うれしいニュースです。
学校給食の全国料理大会で
北海道代表が優勝しました!
これは、地場産物を活かした学校給食の献立を
味や栄養、調理など、12のルールで競う、
第11回「全国学校給食甲子園」という大会です。
平成28年12月4日、東京都豊島区の
女子栄養大学で行われ、2004件が参加し
4次予選を通過した12件の学校などが
決勝に進出しました。
今回、みごと、栄冠に輝いたのは、
栄養教諭 吉田美優さんと、
調理員 廣田裕美さんの
「ヨシ・ヒロ」ペアです。
このセンターでは、毎日、給食の献立を
ネット上で公開しているのですよ!
メニューは、こちらです。
十勝産の食材がふんだんに使われており、
ふだんから、給食で出している献立のようです。
写真左下から、時計回りに
ラワンぶきの繊維たっぷり飯
足寄産物三色団子
いちご、長芋、かぼちゃをすりつぶし白玉粉に混ぜる
道産子ホイル焼き
マダラ、ブロッコリー、コーン、
マッシュルーム、ひらたけを包み焼きしたもの
味は味噌マヨ
カブレーゼ
(恐らくトマトとモッツアレラチーズのカプレーゼ byシェフ)
和・さんらーたん
昆布、鰹、鰺でだしをとった和風の酸辣湯
じつは、出場前、吉田さんには、
「適塩」量のご指導をしていました。
十勝音更町で開催された、わたくしが講師を
つとめる講演会に参加してくれたのです。
講話中、給食の塩分は、
主菜が塩分~%、副菜が~%と、
話しました。
さらに、吉田さんには、具体的に、
ホイル焼きのタラの身と副菜の
塩分濃度をそれぞれ何%とアドバイスしました。
何度も試作を繰り返して、本選に臨んだそうで、
本人のご努力が実を結びましたが、少しは
お役に立てたようでとてもうれしいです。
その吉田さん、大会前に
シェフの話しを聞けてよかったと話します。
恐らく、審査員にも、この「適塩」料理の
おいしさが伝わったのでしょう。
こんな熱心な栄養教諭がいらっしゃるなら、
私は、足寄の給食を食べたくなりました。
そして、いつか、足寄の子どもたちに、
私の料理も食べてもらいたいなあ、
とも、思い浮かべました。
これからも、おいしくて楽しい
給食づくりに期待しています。
2016/12/22 09:14帯広・十勝コメント(4)
- 2016/05/23
- サミット会場はこのホテル
今週から、G7伊勢志摩サミットが
三重県志摩市・賢島(かしこじま)の
志摩観光ホテルで開催されます。
皇室御用達のこのホテル、
日本を代表するクラシックホテルの
ひとつと言われます。
また、1980年代から、
帝国ホテル、ホテルオークラと並び、
日本を代表する料理長のいるホテル
としても、親しまれてきました。
その方は、10数年前にご退任されましたが、
料理のおいしさは、脈々と続いているようです。
わたくしも、1995年から2度訪ねました。
当時、ランチのフルコースは、3万円。
メニューは、こんな感じでした。
イセエビのクリームスープ
イセエビのアメリカンソース
志摩観光ホテルHPより
アワビのやわらかいステーキ
松阪牛のローストビーフなどが
ひと皿ずつ、ていねいに
テーブルに運ばれました。
当時、約ひと月かけて妻を説得し、
貯金をはたいて家族で出かけましたが、
絶品料理に大感動しました。
そして、その料理長から、
アワビをやわらかく煮る技法を教わり、
その上、ご本人承諾による、
エゾアワビのやわらかステーキを勤め先でつくったり、
自著の協力者としても、ご助言いただきました。
それから20年、当地でお会いした、
20歳前半だった女性料理人、
今回、ホテルグループの総料理長として
樋口さんが
総料理長になったと知って、
料理をネットで見ました。
そうしましたら、魚介に加えて、
野菜がとてもおいしそうな
ひと皿に仕立てられていました。
世界の首脳が、
伊勢神宮に奉納するような食材たちと
樋口さんのおもてなし料理で、
どれだけ、うれしそうな顔をするのか楽しみです。
このホテルは、日本を代表する
クラシックホテルであり、
伝統料理は、日本国民なら、
一生に一回は食べるべき名品料理です。
もちろん、サミット終了後は、
通常通りに訪ねられます。
リニューアルオープンは
6月7日からの予定のようです。
ぜひ、大人の財布をお持ちなり、
子どものような心でおいしい料理を
楽しまれてはいかがでしょうか。
◇当時の料理長が
よくお話しされていたお茶目な言葉です!
なお、今回のブログでは、
志摩観光ホテルのHPから写真を
お断り無しに使用いたしました。
サミット終了後に、ご承諾頂く予定です。
2016/05/23 20:58コメント(2)
- 2016/04/27[この記事のエリア] 札幌
- 札幌で業務用食材の展示会
先ごろ、札幌で業務用食材卸しで
国内トップ企業による展示会が行われました。
主催は、髙瀬物産㈱で
会場は、札幌コンベンションセンター。
「外食の知恵袋2016 idea source」と題する
業務用食品・酒類総合展示会です。
さっそく、気になった食品を紹介します。
北海道産食材
阿寒湖のウチダザリガニ(右)や、
日高高級銀毛サケ「銀聖」の商品。
この銀聖、漁業者からは、
私が「名付け親」と言われています。
カゴメの冷凍野菜
こちらは、かなりのすぐれものです。
明治の粉チーズ
業務用の包装、グルタミン酸量が多いようなので
あと味にうまみが残ります。
SBのパクチー製品
こういった、商品があるのですね~。
今、東京では、パクチーが大ブーム!
専門の飲食店があるほどです。
高瀬・自社輸入のマスタード
ゆず風味、カシス風味などが独特です。
北海道原料が主体のグラノーラ
フルーツは青森県産とのこと。
珍しいワイン
高瀬さんはおいしくてよいワインを扱っていますが、
これはバラの香りがする、珍しいワイン。
オリーブのみそ漬け
ふつうは洋風ですが、このみそ味は完全に和食!
グルメ食材
オマール(エビ)の各部分
本社社長の髙瀬 知康さん(左)です
じつは、わたくし、
1997年から全国料理コンテスト
「日経レストラン メニュー・グランプリ」で
3年間、都内の有名料理人とともに
最終審査員を務めたことがあります。
その際の協力企業が高瀬物産さん。
審査発表会では、当時の社長である
髙瀬孝三さん(現・会長)とお会いしていました。
また、こちらの企業には、
札幌支店を通じて、道産食材の活用を
お薦めしたり、
道庁の食クラスター連携協議体へ
参画して頂いたりしました。
わたくしたち、料理人は、
こういった熱心な企業やメーカーさんのおかげで
多彩な料理をつくることができます。
特に外国の調味料やワインなどは、
自分たちで探し得ないものを扱ってくださるので、
これからも、感謝の気持ちを持って、
使わせて頂きたいと思います!
2016/04/27 09:16札幌コメント(4)
- 2016/01/21[この記事のエリア] 札幌
- 食べて骨密度を上げる催事!?
毎年、お客が増えているような、
恒例の催事がチーズフェア。
この催事のよいところは、こんな感じです。
道内各地のナチュラルチーズが試食・購入できる
一部の工房は、製造者も来店して話しを聞ける
チーズコンシェルジュ(ガイド)がいて、相談にのってくれる
そして、今年から
ワインをグラスで飲みながらチーズの試食ができる
ようになりました!
さっそく、テーマに沿って写真を見てください。
道内各地のナチュラルチーズが試食・購入できる
一部の工房は、職人や製造者も来店して話しを聞ける
今回、70軒のチーズが出店しています。
工房の方がいらしている一部を紹介します。
帯広市、十勝加藤牧場
ジャージー牛の濃いミルクを使った
セミハード系のおいしい工房。
初夏、一番牧草を食べたチーズは、
その色の濃さだけでもおいしそう!
清水町、十勝千年の森
ランラン・ファーム
昨年、NHKの全国番組「うまいッ!」で放送された
くさみの少ないヤギチーズが絶品です。
血液型別では、B型にうってつけです。
フレッシュタイプとセミハードがあり、
わたしは、塩を振ってパンと合わせます!
根室市、
チーズ工房チカプ
今年初登場の白カビチーズがけっこういいです!
塩分もしっかりあるので、ワインもおいしい!
チーズコンシェルジュが相談にのってくれる
チーズコンシェルジュ
チーズの専門家がいて、相談にのってくれます!
昨年まで、石川尚美さん(左)、お一人でしたが、
今年は、お弟子さん(?)が増えました。
右の戸田幸子さんは、
シェフの料理教室の元会員さんです。
グラス片手に道産ワインが飲める
これ、いいですよ。時間のある方は、おすすめです!
「本日の有料試飲」が200円でした!
例えば、ワインの銘柄を伝えて、
このワインに合うチーズはどれ?と
たずねてみるのは、いかがでしょうか。
見ただけでチーズを選んでくれる工房もありました!
そのほか、大人気なのが
骨密度測定のコーナー
乳製品を継続して食べて、
骨密度を上げてゆきましょう!
決まった時刻に整理券が配られます。
今回主催の北海道牛乳普及協会の小柳さん
「チーズ」の笑顔がすてきな、いい男です!
最後に、開催は次の通りです。
期日 1月21日(木)~27日(水)
10:00~20:00(最終日16:00)
会場 さっぽろ東急百貨店 9階催物場
HP チーズフェア2016
ということで、骨密度アップにチーズフェアに行きましょう!
2016/01/21 17:01札幌