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シェフ貫田の北海道・うまうま大辞典

北海道のおいしい食べものや熱心な生産者を紹介する旅日記



2015/02/23[この記事のエリア] 札幌
道内洋食No1の店!
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00店看板.JPG
 ファンは、この看板を見ただけでよだれが出そうですね!
 
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先日、師匠の店を久しぶりに訪ねました。
 
30年以上前、私が調理師学校を卒業して、
はじめて勤めたホテルでチーフだった恩師です。
 
この方のおかげで、私は今も料理人として
仕事が続けていられます。
 
 
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店名は、キッチン・コション
01店の前景.JPG
 
札幌市の地下鉄・南平岸駅そばにあり、
斉藤雄二さんが営む、カウンターだけのお店です。
 
毎週、木~日に営業し、
月~水は休んで仕込みをしています。
 
店のメニューが多くて、たいへんだなと思ったら、
それでも、以前より、だいぶ減らしたとのこと。
 
現時点で、カレーが7品、ハヤシライスが6品、
定食は肉が13品で魚11品、単品が3種類ほどあります。
 
02メニュー表.JPG
 
 
メニュー表の1番上にある、カレーにしよう!と
選んだのは、エビフライカレー¥1,000。
03カレーライス.JPG
 
 
ふつうの「カレーライス」でも
¥800という値段ですが、
料理が来て、そのカレーソースだけ、
ひと口味わうと、驚きました。
 
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塩分濃度は0.75%ほどの「適塩」で、
しっかりしたうまみや甘さが響いてきます。
 
 修業時代、叩き込まれた
 ホテルのカレーソースを思い出しました。
 基本的には、それと近いのですが、
 もう少し複雑な味わいがあります。
 
             pig
 
もうひと口、舌の上を転がすようにすると、
小麦粉は、カレー粉とともに油脂で
しっかり炒められているようです。
 
辛みがあるのに、そう辛く感じないのは、
スパイスを2段階で入れて、
コクとスパイシーさを出しているそう。
 
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カレーソースに濃い色とうまさを出す、
タマネギは、相当、炒め上げられています。
 
斉藤さんは、「あめ色のタマネギ」と
当たり前のように話しますが、
何キロのタマネギをどれだけの時間をかけて
炒めるのか、想像がつきません。
 
今度は、ライスといっしょに口に運ぶと、
そのおいしさに、
だんだん、目に涙がにじんできました。
 
             pig
 
このカレーソースの味を、この値段で、
30年も提供してきたことに、
頭が下がる思いでいっぱいです。
 
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あと味に、うま味調味料などが残らず、
食後も、もたれず、すっきりと、きちんとした
レストラン・カレーのおいしさで、心も満たされます。
 
また、ホテルや高級レストランと同様に、
スプーンとフォークがついてくるのも心にしみました。
 
 
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コションは、インターネットのグルメサイトで
北海道内の洋食店で1位です。
 
その上、都内の有名店より上位の
全国22位に輝いています。
 
今回、頂いたカレーライスの味なら、
あと0.5ポイントはすぐ上がると思いますが、
まだまだ、正当評価されていなくて、残念です。
 
             pig
 
もしかすると、お店の対応が影響している?
かとも思いました。
 
斉藤さんは、調理中にあまりお話しされないので、
愛想がよいとは言えないかもしれません。
 
逆に、おいしく食べてもらいたいという
責任感の表れだとも感じます。
 
04斉藤さんの後ろ姿.JPG
 カウンター越しに清潔な厨房が見渡せます。
 
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料理を食べてみて、
もし、お口に合うようでしたら、
ぜひ、ご主人に「おいしかった!」と
声をかけてみてください。
 
顔は少しイカツイ(先輩にすみません!)ですが、
心優しい方ですので、手が空いていれば
きっと、喜んでくださいますよ!!
 
05斉藤さん.JPG
 
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お店を訪ねる際は、
席を予約できませんので、
並ぶ覚悟でいらしてください。
 
どの時間も混んでいますが、
お客さんもわかっていて、食べ終わったら、
みなさん、すぐ会計されて
回転がとても速いです。
 
コションは、ご年配の女性から若者、
一人客でも家族連れでも、どなたも楽しめます。
 
カップルの方は、こちらで食事を済ませてから、
どちらかでお茶とデザートでも
よろしいかと思います。
 
06店の看板.JPG
 
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こんな誠実な料理を出す飲食店は、
ほかにそうはありません。
 
私は、北海道民が訪ねるべきお店のひとつとして、
お薦めいたします。
 
みなさんも、ご自身で訪れて自分なりの
評価をされてみてはいかがでしょうか。
 
ネットで調べて探してください。
「札幌市 コション」で見つかります!

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2015/02/23 19:42札幌コメント(6)


コメント一覧

byharemi

あぁ、ここが
おっしゃってた
ところですね~♪
行ってみたいなぁ

2015/03/06 19:20

byシェフ貫田

haremiさん、
 そうです。
 ぜひ、いらしてみてください!
 あと味スッキリのカレーライスは、
 何度も食べに行きたくなりますよ。(^o^)/

2015/03/07 09:19

byモモンガ

以前から気になっていたお店です。
次回札幌に行ったらコシュンさんのカレー!と思っていたら、ギャニオンさんのカレー情報~迷ってしまいます・・・

2015/03/29 15:17

byshimo

初めてコメントさせていただきます。
この記事を拝見させていただいて、今日初めてコションさんに行ってきました。
牛タンクリームコロッケ定食をいただきましたがとても美味しかったです。
次はカレーライスを食べに行こうと思います。
素敵な情報ありがとうございました!

2015/03/29 20:51

byシェフ貫田

モモンガさん、
 やはり、ご存知でしたか!
 コションのカレーは、なかなか食べられないですよ。
 電話もつながりにくく、ファックスもありません。
 並ぶのを覚悟でご来店くださいね!m(__)m

2015/03/30 09:52

byシェフ貫田

shimoさん、
 コメント、ありがとうございます。
 斉藤さんは、ホワイトソースがお上手なので、
 クリームコロッケは、きっとおいしいと思います!
 その上、具材が牛タンとは!早く食べてみたいです。
 カレーソースは、胃もたれのなさで、抜群のあと味ですよ。

2015/03/30 09:57




シェフ貫田

Profile

[ 名前 ]
シェフ貫田

[ 得意ジャンル ]
料理

[ 職業 ]
フードディレクター(元シェフ)

[ 自己紹介 ]
札幌市在住で1960年生まれ。大阪の調理師学校を卒業し、札幌市内のホテルなどで修業。32歳でホテル料理長となり14年間勤めた後、早期退職して2007年、ヌキタ・ロフィスドを設立しました。現在は、講演や食に関する指導・演出をするフードディレクターとして活動中!
2008年北海道洞爺湖サミットで、ロシア政府代表団の料理指導を担当。2015年イタリア・ミラノ万博「北海道の日」で食の総合監修、農林水産省「地産地消の仕事人」、北海道食育コーディネーターなども務めています。著書に「北の料理人」IとII(晶文社)。
特製「コロッケde北海道」シリーズは、コープさっぽろトドックやどさんこプラザで人気です。専門は、ご当地メニュー&特産品の開発指導、食と観光を活かした地域づくりの助言、食育講習などで、「防災・ご当地グルメ」も研究中!


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