シェフ貫田の北海道・うまうま大辞典
北海道のおいしい食べものや熱心な生産者を紹介する旅日記
- 2014/12/31[この記事のエリア] 大沼・鹿部・松前・江差
- 香りほのかな在来もち米
みなさん、さっそくですが、
香りのあるもちコメは、ご存知ですか?
ふつう、もちは、甘いあと味と食感が特徴で
香りや甘味以外の味は、あまり感じないことが多いと思います。
ところが、昨年、おいしいもち米を見つけました!
そのコメを生み出しているのが、せたな町の大竹章晴さんです。
大竹さんは、「くどもち」と呼ばれる在来系のもち米を
代々、自家採種して育て、はざかけ乾燥してきました。
生産量はごくわずかですが、とびきりのうまさを持つコメです。
大竹さんのコメでついたもちは、
ぬかのよい香りがあり、土地の豊かささえ感じる
独特の風味をもっています。
昔のおもちは、こういう濃い味だったのかと容易に想像できます。
大竹さんに電話すると、とても喜んでくださり、
そのおいしさを伝えるうち、私は涙があふれてきました。
みなさん、ご存知かとは思いますが、
マシンを使うおもちのつくり方をおさらいします。
家庭でつくるもち
1.蒸気蒸し
水に8時間浸したもち米は、10分水を切って餅つき機に入れ、
専用容器に必要量の水を注いで蒸します。
2.蒸し上り
「おこわ」状態です。写りはよくないですが、とてもおいしいです。
*アズキを入れて蒸すと古来の赤飯となります。
3.「ねり」を始めました
4.だいたい、つき上がり
5.丸もちとのしもち
水をしっかりふくませて、やわらかいもちにしました。
6.きなこもち
音更町の黒豆きなこをまぶして、甘くしないで頂きます
7.焼きもち
銅の焼き網で焼いているところ
このおもち、ひと口で息を飲むようなうまさを持っています。
私は、まだまだ、北海道の食べものを知らないなあと、
来年に向け、新たな気持ちになりました。
みなさんも、隠れた食べものの
本来のおいしさを探し出してみてください。
2014/12/31 23:15大沼・鹿部・松前・江差コメント(2)
明けましておめでとうございます。
「はざかけ」と聞いただけで懐かしさを感じますね~
今年も楽しくてためになる記事楽しみにしています。
2015/01/01 22:31
モモンガさん、
あけましておめでとうございます。
もち米のはざかけは、独特の風味がありますよ。
今年もあちこち、駆け回りますので、ご高覧ください!
2015/01/02 08:37