シェフ貫田の北海道・うまうま大辞典
北海道のおいしい食べものや熱心な生産者を紹介する旅日記
- 2013/02/10[この記事のエリア] 札幌
- 今年のご褒美ショコラはこれだ!
ご褒美ショコラの
季節がやってきました。
2年ぶりに、シェフがお薦めする、
自分へのご褒美用の
ショコラを紹介します。
やってきたのは、
札幌丸井今井で開催中の
ヨーロッパの名店やコンクール受賞者の人気パティシエなどの
名前が豪華絢爛に並んでいます。
その中でひときわ、異彩を放つのが、
イタリア・トリノの名チョコレートショップ
華やかな包装やきらびやかな箱もありませんが、
ほかのショコラティエと一線を画す名店です。
通常のチョコレート店は、
チョコレートメーカーがつくったチョコレートを
各店のシェフが配合して
ボンボン・ショコラやトリュフ・ショコラをつくります。
ところが、ペイラーノのチョコレートは、
カカオを豆のまま仕入れて
自社でローストし、挽いて熟成させてから、
自社製造するのだそうです。
原料は、産地を限定したカカオ、
それも、原種ともいえる、
幻のカカオ「クリオロ種」と交配種のトリニタリオ種を
独自のブレンドをするので、ほかの高級ショコラより、
格段によい風味のチョコレートができ上るのです。
中でも、カカオ豆のよさがわかるのが、板チョコ。
タヴォレッタ・フォンデンテ70% ¥2,100です。
HPにも掲載されていない、今回の目玉商品だと思います。
ひと切れを舌の体温で溶かすと、
極上の香りが立ち込めてきて、
なんとも、優雅なしあわせな気持ちにさせてくれます。
ヘーゼルナッツ・ペーストを加えたミルクチョコレートです。
ペイラーノでは、
アンティークタイプもつくっています。
少し大きめなので、噛まないで、
根気強く、溶かします。
こちらは、
じっくり舌の上でなめ溶かすと、
幸福感さえ、漂ってくるほど。
濃密でさりげない香りのあと味がすばらしいです。
上質のショコラは、
気持ちを穏やかにしてくれ、味わうだけで、
一日、アイデアがわき出してくるような、心地のよさが身上。
朝食後のひと粒で、その日一日、自分の才能にクラクラくる。
というような、「デキる」オンナになれるよう、
うってつけの、ひと粒を探してみてください。
2013/02/10 11:48札幌