シェフ貫田の北海道・うまうま大辞典
北海道のおいしい食べものや熱心な生産者を紹介する旅日記
- 2011/03/21[この記事のエリア] 旭川
- 上川deグルメ~旭川ペーパンの巻
なんとか、原発も明るいきざしが見えてきたようです。
このたびの事故で、とてもわかりやすい動画がありますので、
友人のブログとともに紹介します。
◎わかりやすい原発の動画はこちら
◎紹介してくれた友人ブログはこちら
◎旭川市ペーパン地区とは は
さて、昨年、ブログ友の記事で知ったのが、旭川市のペーパン地区。
この名前は、アイヌ語で「飲み水」(ペ・パン)とか、
「水・あまい・川」(ペ・パン・ペツの下略)とも言われています。
(山田秀三著・「北海道の川の名前」復刻版より)
漢字では、なんと「米飯」と書く米どころで、
ペーパン川流域に「豊田・米原・瑞穂」の地区があります。
各地の川や海の水をなめてきた私には、とても興味をそそる名前なので、
気になって、昨年夏、料理教室のため、訪ねました。様子は、こちら
そして、川の水をなめてみると、ややアルカリに近く、カルシウム系の甘い味がして、
あと味には、さびていない鉄の風味がわずかに含まれているように感じました。
この水系なら、コメやダイコンなど、白い作物には、うってつけの土地だと直感しました。
◎ペーパンの甘い水とおコメ メ
昨年、収穫時にこの地区に住むアトリエharemiの高倉晴美さん
から、乾燥しないコメを送ってもらいました。
予想通り、しっとりと甘く、わずかに鉄分のようなあと味がある、
とてもおいしいご飯が炊けました。
その、しとやかな甘さを持つ、自家栽培米でつくったのが、「塩むすび」(えんむすび)です。
ただの握っただけのおにぎりではなく、心も結んでいるので、「おむすび」としています。
塩分量は、食べる時間から逆算して、ご飯の量の1%。
伊豆大島産の「海の精」という、高級な海塩を使っています。
◎ペーパン・グルメの会 会
先日、講演会の後、この地区で「ペーパンを語る会」という集まりがありました。
企画は、アトリエharemiの高倉晴美さん。
参加は、ペーパン地区の熱心なみなさんと、ペーパンの応援団。
そして、ペーパン地区の方を中心に、
それぞれの家庭料理を持ってきてくれました。
豆腐やお味噌を販売されている方、
陶芸作家の方など、
すごい人たちばかりです。
詳しくは、ブログ友のこちらを見てください。
*シェフの写真もあります。
北海道新聞社でも、
この地区に注目していていますので、
これから、地域の人たちのエネルギーが結集して、
きっと、旭川ペーパンブランドが育つことだと、
強く感じました。
◎ペーパンの千本ネギ ギ
◆ペーパン古屋農園の古屋誠さんとネギの畑
このネギは、とてもよい香りがします。
ワケギやアサツキ系だと思いますが、
白い部分は、加熱するとぐっと甘味が増しておいしくなり、
さすがに甘い水であるペーパン土壌の賜物だと感じました。
ところが、こちらの古屋農園では、土に独自のミネラルを補給していて、
ハウス近くを歩くとネギの香りがふんぷんと立っているほどなのです。
詳しくは内緒ですが、そのために、ネギの青い部分が香気に満ち溢れ、
小口切りにして、みそ汁に入れると、まさに「薬の味、つまり薬味」というほどです。
出荷の時は、手間がかかります。
◆土付きのネギ よく洗って
干して乾燥させます。
私は、土付きのネギが好きです。
おいしいし、鮮度は長持ちして、洗わない方がうれしいくらい。
その方が、香りがよくて、土は、「ネギの調味料」のようです。
◆古屋農園の長兄・古屋新さん(あらた・左)と弟の古屋誠さん
◆「ペーパンを語る会」で提供された、千本ネギの天ぷら。 これ絶品でした。
古屋農園は、10年も前から、修学旅行を受け入れてきた「ふれあいファーム」で
混植栽培米や、稲で文字を書いた田んぼで有名です。
総合振興局の紹介はこちら。
千本ネギの紹介は、 こちら。
シェフの過去ブログはこちら。
古屋農園の千本ネギは、ファンがぐんと増え、今月いっぱい収穫されるそうです。
◎ペーパンの陶芸作家と見どころ ろ
◆ペーパン地区には、
登稔窯(とうじんがま)の速水さん一家がお住まいです。
関西から移り住んでもう20年ほどになりますが、
ご主人と奥さまは、ばりばりの関西弁。
私もカタコトでノリツッコミをします。
それは、さておき、速水さんの作品は、
古典的な染付あり、いろいろな呉須赤絵あり、色絵ありでとても華やかです。
こんな時にこそ、元気のでるようなお気に入りを見つけたいもの。
こちらの人気は、桃太郎など、赤絵入りのカップや茶碗のようです。
◆私は、桜花柄のカップを購入しました。
◆お茶を飲み終えると、カップの中から、花びらが見えます。 アップで見た桜花文様。
◆今月いっぱい、自宅で工房展が催されています。
見学するだけでも、元気が出てきますよ。
◆北海道では、珍しい養蚕農家
◆旭川市の指定文化財となっています。 明治時代の民家の写真
ご子孫の松浦さんは、昭和50年頃まで、住宅として住んでいたそうですが、冬はとても寒かったそうです。
◆ペーパン川の上流には、水神様が祀られています。
水を汲みに人が訪れます。
◆新しくなった旭川駅。
ペーパンは、先住民からも
先人からも大切に守られてきた、神々しい地区ですが、
利用する列車も「スーパーカムイ」(スーパー神?)です。
では、みなさん、これからも旭川市ペーパンブランドをごひいきにしてください!
2011/03/21 17:37旭川コメント(12)
貫田シェフ。
私の大好きなペーパンを、こんなにくまなく巡ってくださり、
そして、こんなにステキに紹介してくだり、
ありがとうございます☆
最近は、自分の故郷のようにますます大好きになってきた
ペーパン。
最初は、ペーパンという地名が好きで、
次は、ペーパンの風景が好きで、
今は、ペーパンの熱い人が好きになりました。
貫田シェフ、これからもペーパンをどうぞよろしく☆
2011/03/21 18:55
◇カブタンのおかげで、ペーパンを知り、行きました。
ご先祖から守られた、すばらしい地域です。
◇私も故郷のように感じてきました!
地名(と水の味)、風景、熱い人と
私もカブタンと同じ道を歩んでいます。
やっぱり、「シェフと行く、旭川ペーパン・グルメツアー」をやってみたいです!
2011/03/21 22:06
コチラって所押したらさゆっぽのブログに飛んだぁ~(驚)
参加できなくて残念でした・・・・
でもこの時の事、しかと耳にしました~
ちょっと鳥肌立ちましたが、ペーパンが内側からも盛り上がってくれる事、期待と応援どんどんしたいと思ってます!!
シェフと行くツアーはじぇったい行く!!サブいけど笑っちゃうしドキドキガハガハしちゃうから行きます!!
2011/03/21 22:31
◇すみません、載せていいか聞く前に掲載してしまいました。m(__)m
◇おもしろい集まりでした。日中のご参加もうれしい限りです。
ペーパンは、周りが勝手に&地元も勝手に盛り上がってきたようです。
◇じぇったい来てね!でもどうやるか地元と相談しなくちゃ!
2011/03/22 09:12
地元の者です。笑
今回もお世話になりました。
昨日、登稔さんと一緒だったんですが
「あのシェフってホントにわかるんかいな?」って
聞かれて笑ったぁ~!
ペーパンでも怪しいおじさんって思われてたりして。嘘
ペーパン・ツアーは夏か秋が良いですね。
やる気満々ですね!?
私もじぇったい行くぅ~!
2011/03/22 10:08
◇今回もありがとうございます!
昨日も登稔さんとごいっしょされたのですか?
なんのことを「わかるんかいな?」だったのかな?
「あやしいオッサン」は、警戒されないのでいいと思います。
◇ペーパン・ツアー、おもしろそうですね。
お仲間で、経路や時間を想定しておくと、よろしいかと思います。
2011/03/22 10:16
ぺーパンの陶芸作家です。
先日はうちまでお越しいただいて
また、お買い上げもいただいて
ありがとうございました。
しばらくは
「あやしいおっさん」のままで
ぺーパンをうろうろしてください。
2011/03/22 16:24
◇先日は、お会いできてうれしかったです。
念願のご対面でした。
◇桜カップは、妻にもたいへん喜ばれ、朝食後のテーブルに
彩りを添えてくれています。
次は、日本一・桃太郎のご飯茶碗を所望しております。
◇また、「あやしいオッサン」でペーパン・ウロチョロに伺います!
2011/03/23 08:28
ペーパン応援団最年少ちびっこの母です(笑)
貫田シェフとペーパンの人たちとのひと時、とても暖かい気持ちになりました。
旭川に長年住みながらもペーパンの魅力を知ったのは最近の事で恥ずかしいのですが、これからもしっかり応援していきたいです。
また旭川にきてくださいね(*^。^*)
2011/03/23 08:46
◇かわいい、ちびmameちゃんのおかげで、
長いスピーチも、楽しい時間となりましたね。
ほんとうに、ご参加、ありがとうございます。
◇ペーパンを知らない旭川市民が多い中で、今、気付いたのは、
価値があると思いますよ。これからも、しっかりペーパンを愛したいですね。
また、ペーパンでお会いいたしましょう!
2011/03/23 08:55
貫田シェフと行くぺーパンバスツアー参加します~。
ライナーの笑顔ステキですね。もちろんTVCMも
旭川冬まつり会場でお会いしましたが、今回も赤いジャージでしょうか~。カブタンの想いを、、どんどん伝え応援します。6月5日 楽しみに お待ちしています。ペーパン応援隊~
2011/05/28 05:37
◇ありがとうございます!
CMも見てくれて、うれしいです。
◇赤いジャージは、二重構造の氷点下用なので、夏は着ませんが、
ペーパンの楽しさを、カブタンの心意気をアカアカと、伝えてほしいと思います!
2011/05/28 09:21