シェフ貫田の北海道・うまうま大辞典
北海道のおいしい食べものや熱心な生産者を紹介する旅日記
2011年2月
- 2011/02/13[この記事のエリア] 旭川
- 旭川冬まつりでハジケた!&グルメ
先週、「食育キャラバン」の事業で旭川と北見の冬まつりに行ってきました。
元気もりもり食育キャラバン隊(食育トークと食育ミュージカル) ル
まずは、2月11日(金・祝)の旭川冬まつりです。
旭橋河畔会場・スノーステージで、
私が出演する食育トークと、食育ミュージカルが上演されました。
このキャラバンは、おもに子どもをターゲットに、
食の大切さをつたえる取り組みです。
*3/13には、室蘭市で今年度最後の事業が催されます。
◆食育キャラバンの案内。 なんと、私たちの後はアニメソングの水木一郎さんが出演します。
このアニソンライブ、すごく盛り上がったそうで、私も聞いてみたかったです。(涙)
◆大雪像と旭橋
◆会場内の巨大滑り台 ◆市民雪像
◆大雪像は、札幌雪まつりより大きくてびっくり。上に登れるので、二度びっくり。
◆巨大ステージでトーク開始
トークでは、旭川のペーパン地区では甘い水の川が流れていて、甘いお米がとれることや、
おにぎりとおむすびの違いなどについて、お話ししました。
◆食育ミュージカルが始まると、シェフは踊りだします。
2枚目の写真に写っている小6の男の子に、「おじさん、あやしいね。」と言われて、
少しヘコミました。
すっかり、ハジケました!
次回に続きます。
2011/02/13 15:04旭川コメント(6)
- 2011/02/10[この記事のエリア] 札幌
- 今年のご褒美「別格ショコラ」はこれだ!
~みなさん、ご褒美ショコラは手に入れました?~
バレンタインのチョコレート商戦も佳境に入ってきましたが、
百貨店の特設会場もにぎわいを見せています。
中でも、丸井今井で開催されている、
◎今年のイベント
パリで開催されていたSalon du chocolaが日本で開催されてはや5年。
ついに、日本の食材を使ったショコラが登場しました。
これは、ヨーロッパの著名なショコラティエ(チョコレート職人)が
抹茶、山椒など日本の食材を使い、食材名や地名を付けたショコラを三段重箱に詰めた、
セレクション・ボックス・ジャポン(「春夏」と「秋冬」各5,250円、250個限定)が注目です。
◎東京では
札幌開催にさきがけ、先行販売した東京の百貨店では
発売当日から、この「ジャポン」を目当てに朝早くから行列ができていたようです。
ところが、初日に札幌丸井へ行ってみたところ、在庫があって、「えっ、買えるの?」という感じでした。
*こちらは、いつなくなるかわかりませんので、お早めに!
◎今回のおすすめは、
◆12個入り、6ブランド各2個がプチ三段重に入っています。
こちらは、「抹茶」と漢字で書いてあるものや、山椒風味のものがあり、とても楽しめます。
ご褒美ショコラとしては、別格といえるでしょう。
表面を覆うチョコレートは、薄めなので、ほかの高級ショコラ・ボンボンや
トリュフより冷たい方がおいしく食べられます。
◎もうひとつのおすすめが
今回、ショコラ好き(カカオ好き?)に応えられないのが、
エルセイボは、
ボリビアの農業協同組合とタイアップし、ボリビア産のカカオを
ボリビア国内でチョコレートまで一貫生産する希少な企業です。
◎今回の商品は、
板チョコが出品されていて、良質な栽培カカオ豆の風味が豊かな、
タブレット・ボリビア75% (80g)1,260円と
野生カカオ豆でつくる、
ヘリテイジ・カカオ75% (80g)1,470円が逸品です。
◎その味は、
特に野生カカオのヘリテイジは、
カカオ豆の育った土が、塩化カリウムの多い粘土質のようなミネラルが強く出ているように感じます。
チョコの割ったそのひと切れを口に入れ、じっくりなめ溶かすと、
鼻腔をくすぐる、力強い香りと、露天風呂にでも入っているかのような、
幸せオーラ全開の豊かな気持ちにさせてくれました。
◆写真は、野生カカオのヘリテイジ(左上)、タブレット・ボリビア(中央上)とヘリテイジの中身(左下)
◎おいしいショコラの味わい方は、
みなさん、ご存じの通り、おいしいショコラは、適切な温度に置き、
口の中でなめながら溶かして食べるのが、いちばんおいしい食べ方とされます。
かじってしまうと、せっかくのコーティングや詰め物の味がいきなり交じってしまい、
楽しみが半減してしまいます。
◎「ご褒美&やる気モード」ショコラの楽しみ方
彼氏へのプレゼントは、楽しさが伝わるようなものを。
そして、自分のご褒美には、体や脳が喜ぶようなショコラを選んでみては、いかがでしょうか。
良質な糖分ですから、受験生はもとより、神経を使う仕事のビジネスマンにもうってつけ。
残り数日、札幌市内の百貨店へ急ぎましょう!
2011/02/10 10:58札幌コメント(4)
- 2011/02/09[この記事のエリア] 函館・湯の川
- 七飯のサミット食材・提供者がW表彰!
◆洞爺湖サミットで提供されたパン
七飯町のパン屋さん
第4回いってみたい商店街&お店 北海道表彰
さる2月3日、この賞でお店部門大賞を受賞されたのが、
七飯町のパン店こなひき小屋の「親方」
木村幹雄さん(57才、旧大野町出身)です。
◆賞状を手に笑顔を見せる木村さん
◎この賞について
この賞は、地域経済へ貢献した商店街やお店を表彰するもので、本年度は8件が受賞され、
審査委員長は、「地域に幸せを運んでくるような」まちやみせを選んでいると話します。
◆表彰式のパンフレットと その いちページ
◎木村さんの紹介
道内の指導的立場のパン職人でも、道南を代表する中心人物で、
2008年の北海道洞爺湖サミットでは、
私が指導したロシア政府代表団の食事で、木村さんにどっしりとしたライ麦パンをつくってもらい、好評でした。
◆木村さんのパンを薄切りにして、七飯産やぎ乳チーズをのせました
◆この表彰式は、札幌市にある道庁本庁舎3階の知事会議室で行われ、
高橋はるみ北海道知事が、ひと組ずつ、賞状を手渡しました。
◆表彰後、知事のスピーチと、 知事の話を聞く受賞者のみなさん
◆知事と名刺交換する木村さん
◆閉会後、知事と記念撮影(左・木村さん、中・知事、右・貫田シェフ)
◆一人だけ白衣の木村さん、一人だけTVの取材も受けていました。
北海道のパン職人の指導に尽力する木村さん。
七飯町がおいしいパンでより明るくなるよう、お祈りいたしております。
~ ○ ☆ ○ ~ ○ ☆ ○ ~ ○ ☆ ○ ~ ○ ☆ ○ ~ ○ ☆ ○ ~ ○ ☆ ○ ~
七飯町の有機栽培農家
北海道産業貢献賞
2月9日、京王プラザホテル札幌で、北海道産業貢献賞の農業関係功労者の
表彰式が開催されました。
受賞されたのは、
七飯町の有機農業者、築城正行(ついき・まさゆき、58才、七飯町出身)さんです。
◆今回の授賞式で築城さんと奥さまの美子(よしこ、旧北桧山町出身)さんです。
◎この賞について
この賞は、農業の各分野で、長きに渡り努力され、卓越した識見と指導力をもって、
本道の農業・農村の発展に多大な貢献をされたみなさんを表彰するものです。
◆冊子の表紙 ずらりと並んだ道庁農政部のみなさま
(左から副知事、農政部長、食の安全推進監、農政部次長、食の安全推進局長ほか)
◎築城さんの紹介
奥さまのすすめもあり、23年前から、数少ない有機農業を行ってきました。
その間、アイガモ農法など独自の有機技術を確立し、直売所や農業体験の受け入れなど
都市と農村の交流、地域の農業・農村の振興に多大な貢献をしました。
(今年度北海道産業貢献賞の冊子、受賞者の紹介を参考にしました)
また、05年には、第2回コープさっぽろ農業賞・特別賞を受賞され、
08年には、洞爺湖サミットの際、私が調理したロシア政府代表団に有機野菜を提供してもらいました。
特に、すっきりした味と黒土のどっしりした香りを持つ、
「ついきニンジン」は絶品で、ロシア高官にも喜ばれた食材でした。
◆ていねいにすりつぶした、ニンジンのポタージュ
◆ズッキーニとトマトは、黒土のよい香りがあり、煮込みにしました。
◆高原副知事から賞状を受け取る、築城夫妻
◆終了後、東・農政部長(写真右)と記念撮影する築城夫妻。
じつは、東部長は、08年のコープさっぽろ農業賞の際、審査委員のひとりでした。
◆シェフ(左)と築城夫妻。 こちらは、サミットの際、七飯の食材を紹介してくれた
七飯町農林水産課長・田中眞一さん(写真右)です。
受賞を素直に「うれしい。」とおっしゃる築城さん。畑の見学ややりたい人には教えてあげたいと、
指導面でも意欲的です。今後も末永く、おいしい農産物づくりを期待しています。
ということで、サミットでお世話になったお二人を今回紹介いたしました。
ほんとうにおめでとうございます。心から、お祝い申し上げます。
2011/02/09 19:11函館・湯の川コメント(6)
- 2011/02/04[この記事のエリア] 千歳・支笏湖・苫小牧
- 肉好きが喜ぶ胆振の牛肉
~東胆振のおいしい牛肉と出合った!~
◆蒔ストーブで焼き上げた、内藤あんがす牛のローストビーフ、ロゼ仕上げ
先日、訪ねたおいしい牛肉の生産農家を紹介します。
胆振東部・安平町早来にある、
内藤あんがす牧場です。
昨年、第7回コープさっぽろ農業賞の農業特別賞を受賞しました。
◆昨年、11月の農業賞・表彰式(写真・中央が内藤順介さん)
◆懇親会で出された牛肉料理の前で内藤さんのご家族
審査当時、口蹄疫の問題で牧場見学や肉の試食もありませんでしたが、
近くの公民館で牛に食べさせているエサを見せてもらいました。
ジャガイモや長イモの発酵させたものなど、私はすべてをなめてみて、
人が食べられそうなものばかりでした。*みなさんはマネをしないでください。
エサがとても印象的で、肉もきっとおいしそうと思い、立ち寄ることにしました。
今回、特別に頼んで昼食をごちそうになりました。
メニューは、肉の各部位の焼き肉・食べ比べ(写真なし)
◆ランプ肉のローストビーフ
蒔ストーブで焼き上げた、内藤あんがす牛のローストビーフ、ロゼ仕上げ
☆これは、突発的に、内藤さんの自宅で私がつくりました。
塩・コショウだけでバッチリの味でした。
◆ローストビーフを手に牧場代表の内藤順介さん(右)と奥さまの圭子さん
ご主人は、フランス映画俳優のジャン・レノさんのような雰囲気があります。
◆牛スネ肉と野菜のスープ
◆ハスカップとバナナのデザートと地元産・黒千石大豆のお茶
ローズ色のレアに焼きあがったローストビーフをほおばると
肉のおいしさがずんずんあふれてきて、肉牛のうまさを楽しめました。
リブロースの脂は、特によい味で質の高さを実感しました。
話しを聞くと、おいしさの秘密は、牛の飼い方にあるようです。
◎道内で手に入るエサで育てる
○アンガス種という肉用種に、ビール粕などの副産物を自給飼料として与え、
年間70~80頭を一貫生産して出荷しています。
◎自家農場内で放牧している
○アンガスは放牧に適しているので、母牛は年間通して(冬は給餌)、
子牛は、春に生まれて10カ月ほど放牧しています。
◎脂がおいしい肉をめざしている
○日本特有のサシとは別の、甘くてくどさのない、質の高い脂身が目標だそうです。
牛の健康に配慮し、すっきりした甘い脂身と
濃密なうまさが響く赤身とも感動的なおいしさです。
◆農業賞の審査で展示された内藤牧場のエサ 訪問時のご自宅
◆冬にも放牧される牛と内藤ご夫妻
今回、特別にお取り寄せの紹介をいたします。
出荷先がほとんど決まっているので、小売できるのは、ごくわずか。
2月いっぱい、特別価格で販売してくれるそうです。
*品切れの時は、お許しください。
●サーロイン 1枚150~200g 1,200円前後(100g当たり600円)
●おまかせ焼き肉セット 500g 2,000円スライス肉3種類
●すき焼き用スライス肉 500g 2,400円肩ロース
○送料は道内580円、いずれも冷凍です。
○ご注文・お問い合わせは、メールかfax0145-23-2474(TELも同じ)で。
牧場の情報はこちら
場名 内藤あんがす牧場
住所 〒059-1513勇払郡安平町早来緑丘185番地
電話 Faxとも0145-23-2474
*日中は、作業のため、出られないこともあります。
週末、ご家族でホットプレート焼き肉は、いかがでしょうか。
スライス肉でも充分、噛み応えがあって、満足できるおいしさです。
じつは、安平町は、ナタネ油やハチミツ、ハスカップ、ナチュラルチーズなど
隠れた名産品がたくさんあります。
◆ナタネ油とナノハナはちみつ
安平は、自己主張が強過ぎないためか、まだまだ知られていませんが、
今後、むかわ町や厚真町とともに、東胆振の特産品ホットスポットとして
注目されると感じます。
2011/02/04 11:19千歳・支笏湖・苫小牧コメント(6)