シェフ貫田の北海道・うまうま大辞典
北海道のおいしい食べものや熱心な生産者を紹介する旅日記
- 2010/07/15[この記事のエリア] 札幌
- 展示会で東京の有名シェフが実演!
~札幌のホテルに東京から有名シェフが3人も来た!~
7月13日、札幌市内のホテルで催された食品展示会で、
東京からシェフ2名とパティシエ1名が来札しました。
予約者には試食も付いた豪華な実演会で、
一般の業務用食材のほか、良質なイタリア食材や
道内の有名チーズ工房なども出店し、熱気に溢れていました。
(写真は、三本コーヒー㈱取締役本部長・永井徹氏、
存在感があるので、会場のどこにいてもすぐわかります)
まず、講習会は、3名のオーナーが担当します。
いずれも、国内を代表する人気店のみなさまで、
洋菓子の 辻口博啓氏(自由が丘モンサンクレール)、
シェフでは片岡 護氏(西麻布リストランテ・アルポルト)、
そして 日高良実氏(広尾ACQUAPAZZA)です。 *パンフ掲載順
今回、10年来の知り合いである日高氏を中心に
講習の内容をお伝えします。
(開始前に厨房で記念撮影、
左が日高氏、右が片岡氏、中が貫田シェフ)
FM北海道の人気パーソナリティ・水本香里さんの司会で、
なごやかに講習が開始されました。
日高シェフの料理です。
薄い皮で包んだアスパラガスのフライ料理。
済ましたバターで揚げるのでとてもよい香りがします。
カルボナーラを本式につくって冷やし、
アスパラガスとそのピュレをあしらった、冷製パスタ。
日高氏の店名の由来となった、
魚の「アクアパッツア」という料理も実演してくれました。
魚を焼いて、水とオリーブ油で煮込んだものです。
水本さんからインタビューを受けましたが、
魚本来の味が引き出され、上質のオリーブ油の香りが印象的でした。
最後は、試食用にメヌキの半身を大きなパエリヤ鍋でつくった
アクアパッツアが取り分けられました。
一方、食材では。
浜中町の おおともチーズ工房の社長と常務。
湿原地帯で放牧された牛乳の熟成チーズがおいしかったです。
興部町の冨田ファームは、
父娘で参加され、有機牛乳の加工品が並びます。
日本人好みのグリエールやエメンタールを開発中ということで、
試食させてもらいました。
こちらは家庭でもおなじみの日高乳業。
モッツアレラチーズのスタンド袋が長い人気を保っているほか、
業務用の生クリームや発酵バターがすばらしい品質です。
厨房機器では、ホシザキ北海道。
従来より小型のスチームコンベクション・オーブンが気になりました。
コーヒーマシンを扱う札幌の企業、SSCは、
ホテルやレストランの高級マシン・エグロやサエコの機械を
コーヒー豆に合わせた微調整をしてくれる、
アフターサービスの行き届いた会社です。
最後に、輸入・生ハムを扱うアイランドフーズ社です。
イタリア北部の特殊な気候風土でつくられる、ピッカロン社の生ハムは、
乳酸菌などの熟成した風味が印象的で、
スライスしたハムは感動のいち枚でした。
そして、担当者がイタリア語に堪能で、とても楽しかったです。
今回は、誠実な食品を扱っている、
笑顔のすてきな企業の方にご登場いただきました。
ほかにもたくさんの熱心な食品会社が集まって、
三本さんの評判がより向上する催しになったと思います。
ご招待、ありがとうございます。
では、次回もお楽しみに!
2010/07/15 12:40札幌コメント(8)
大変楽しく拝見させていただきました。
ありがとうございました。
貫田シェフみたいな、有名人にお会いできて嬉しかったです。
今後とも宜しくお願い致します。
またブログ楽しみにしています。
2010/07/15 16:49
シェフ、凄い!
忙しいのに、ペーパンに来てくれて
ありがたい・・・。
ホシザキの、スチーム・コンベクションオーブン
憧れです。
辻口さんの金髪も見たかったぁ(*^_^*)
2010/07/15 17:00
コメント、ありがとうございます。
貴社のコーヒーマシンは、最高です。
小型マシンもかわいくていいですね!
2010/07/15 17:10
haremiさんには会いたいし、ペーパンに行ってみたいし、
ちょうど日程が空いててよかったです!
ホシザキ社の小型スチコン、いいですよ。
定価90万円台ですが、必要なときは、ご紹介します。
辻口さん、かっこいいですよ。
今回は、お話していませんが、昨年お会いした時は、
ていねいな物腰でとても好印象でした。
2010/07/15 17:14
大手のコーヒーメーカーがこのような意識あるイベントを開催することって、大事なことですね。
カルボナーラの冷製パスタとスライスハムが気になります。
2010/07/19 00:27
はい、すばらしいことです。
大手さんが地方の農家産チーズを扱うのはたいへんなのです。
冷製パスタと生ハムも試食しましたので、
いつか、ご披露できるようにしますね。
2010/07/19 09:21
貫田シェフ様、初めまして。
わたくし、一本松さんと交流のある“さらりぃ”と申します。いつもブログを楽しく拝見させていただいております。
記事とは無関係なことで大変申し訳ないのですが、教えていただきたいことがあり、コメントいたしました。
わたくし料理が本職ではないのですが、来月この地域の小学校で「親子料理教室」の依頼を受け、メニューの一つに「フライドポテト」を作ろうかと考えています。
そこでシェフに質問なのですが、様々な作り方があり、例えば、
●じゃがいもを一度茹でる、またはレンジで熱を通してから油で揚げる
●冷たい油からゆっくりと揚げ、高温の油で2度揚げをする
など
家庭科室には26㎝のフライパン(数台)と、電子レンジが一台あります。
どのような方法で作るのが一番おいしくできると思われますか?(おそらく4・5・6年生が対象かと)
お忙しい中、ご面倒でなければお教えいただけると大変ありがたいです。
ちなみに、わたくし天然の塩に興味があったことから、現在は数種類のお塩の販売をしております。
小さいうちから味覚を育てることは大切だと考えており、フライドポテトでお塩(味)の違いを伝えることができたらな、と考えました。
2010/07/20 16:47
こんにちは、コメントありがとうございます。
さて、問い合わせの件は、ざっくり言うと
自分でつくり慣れているのが一番よろしいです。
おいしくつくるには、基本の調理ができていれば、
ジャガイモの品種、栽培方法などで調整するといいでしょう。
2010/07/20 19:53