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シェフ貫田の北海道・うまうま大辞典

北海道のおいしい食べものや熱心な生産者を紹介する旅日記



2010/07/05[この記事のエリア] 日高・えりも
写真付きで簡単につくれる時サケの料理
 
RIMG2749ラスト.JPG
 
みなさま、ブログ更新が遅くなって、すみませんでした。
 
このところ、気温の高いのはうれしいのですが、
湿度が高くて農作物に虫がついてしまわないか、心配しています。
 
さて、パワースポット日高からお届けする今回の
shineうまうま食材は
flairえりも町産・時サケflair
です。
RIMG2679時サケ.JPG 
 
えりも町のサケ定置網・漁業者の
佐藤勝さん(えりも町出身・53歳)は、
「やっぱ、えりも産が一番でしょう!」と声を大にして言います。
 
画像07時サケえりも2.jpg
画像07時サケえりも1.jpg
 (写真上は、船の上の佐藤勝さん。下は獲れたての時サケ、
  いずれの写真もご本人の提供です。)
 
というのも、卵が成熟していない分、
脂ののりがよく、市場価格も違うといいます。 
 
脂がたっぷりとのっておいしい時サケ!up
RIMG2714切り身.JPG
 
◆白ザケの中でも、秋に日本の川に登るものとは別に、
  6~7月頃に北海道の太平洋側にやってくるのが、
  時サケ(時しらず)です。
 
◆あと1~2年で産卵する北方生まれとも言われています。
  北海道のパワースポット・日高のサケは、
  より効果的かもしれません。
 
◆今回は、フライパンで焼く時サケの料理ですが、
   フレンチレストランでは、ポワレ
   (仏語でフライパンで焼く、蒸し焼きする)といいます。
  皮だけ小麦粉をまぶしてパリッと、身はふっくらと焼き上げます。
  身の全体に小麦粉をまぶしてバターで焼くと、
  ア・ラ・ムニエールという料理名になりますが、
  これはフランス語で製粉とか製粉業者・風のことを意味しています。
 
◆時サケは、身に脂分が多いので、
  バターの香りをつけながら、身は油脂を使わない
  調理をご伝授いたします。
 
 
今日の料理は、
shine時サケのポワレshine です。
 
RIMG2745.JPG
 
さっそく、つくり方です。
骨とウロコを取り除いたサケは、皮を切りはずします。
身と皮に塩・コショウをふって30分おきます。
RIMG2723塩振り.JPG
 
キッチンペーパーで、水気をしっかりぬぐい、
皮の表面だけ小麦粉をまぶして身に貼り付けます。
RIMG2725粉振り.JPG
 
中火で熱したフライパンにバターを溶かし、皮面から入れて焼きます。
RIMG2727皮から焼く.JPG
 
ふたをして弱火にして焼きます。
RIMG2731蓋.JPG
 
7~8分ほど焼いて状態をみます。
RIMG2735.JPG
 
身の厚いところを押して弾力が出たら焼き上がりです。
*竹串を刺して澄んだ肉汁が出てきたら焼き上がり。
*生のサケは充分に火を通して下さい。
 
焼き上がりの皮は、こういう色目。
RIMG2736焼き上がり.JPG
 
焼き油が焦げていなければ、これでソースをつくります。
弱火にかけて、白ワイン、塩・コショウ、レモン汁で味を調えます。
RIMG2741ソース.JPG
 
盛りつけ。春菊の蒸し煮を添え、ソースを流しました。
RIMG2743盛りつけ.JPG
 
あつあつのところを、銀製のフォークで頂きます。 
RIMG2749ひと口.JPG
 
 もし、発送日の指定がなく、獲れたら1匹まま送ってほしい
という場合は、ファックスでご連絡ください。
 〇お名前、ご住所、電話番号をお忘れなく。sun
 
 〇㈲菱栄協栄水産 代表取締役 佐藤 勝 様
   幌泉郡えりも町字大和327-1
   ファックス01466-2-2803
 
  〇お問い合わせは、01466-2-2223まで
   *作業で出られないこともあります。
 
 では、次回もお楽しみに!happy01
  

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2010/07/05 08:12日高・えりもコメント(21)


コメント一覧

by長渕

銀聖は手になかなか入りませんが、もう少しで鱒のシーズン、鮭のシーズンがやってきますから楽しみなレシピが出来たと思います。

2010/07/05 17:37

by長渕 豊さま ←シェフ貫田

道東ですから、銀聖でなくてもおいしいサケが手に入るでしょうね。
もしかして、マスやサケは、釣りのシーズンのことですか?
とにかく、レシピがお役に立ちそうで、うれしい限りです!

2010/07/05 17:48

byカブタン

あ~っ!!佐藤さんにお会いしたことあります~♪
なんか、不良のおじさまみたいでした(笑)。
でも、サケに命をかけているようなお方でした。
私も銀聖の大ファンです。時々、どさんこプラザなどで買いますよ。
でもカブタンの場合、お料理下手なので、一本まんまはちょっと無理^^;。

2010/07/05 20:58

by函館の牛魔王

鮭が定置網に掛かる頃、焼き鮭にあきたら、バター炒めにして
食べていました。ポアレとはこのことであったのか、目からウロコです。ついついミリンと醤油で味付けしてしまいます。
本当は、塩こしょうで十分なんでしょうね。
焼酎に合うんだこれが。
だめだ、仕事せねば。

2010/07/06 09:53

byカブタン ←シェフ貫田

「ちょいワル」とも言いますね。
佐藤さんは、サケ、それも銀聖に命をかけていますよ。
ですから、ご購入うれしいです。
サケは1本ままは無理ですから、切り身で充分です!

2010/07/06 09:55

by函館の牛魔王さん ←シェフ貫田

そうです、それがポアレです!
みりんとしょうゆは王道ですよ。お酒、焼酎にはバツグンです。
サケのアラは、しょうゆ、日本酒、みりんを同割りで漬けてから
焼くとご飯もおいしいです!
ところで、牛魔王とは、ドラゴンボールの孫悟空の義父のことですか?

2010/07/06 11:18

by函館の牛魔王

いいえ孫くんとは関係ありません。
本名(牛王)の間に魔がさしただけです。
口蹄疫のせいか、牛豚の合い挽き肉がスーパーにありません。
今日は豚挽肉のハンバーグを食べました。
しっとり感のない肉団子でした。残念。

2010/07/06 13:53

by清田区の玉

お料理手順を見ているだけで美味しそう~ん!(生唾)
これなら私でも作れそう。いい白ワインがあるし、少し使って残りは一緒に飲みましょう。それと、醤油、日本酒、みりんで漬けてから焼くお話で思い出しました。母は焼いた切り身の時サケを醤油、日本酒、みりんのたぷたぷに浸けていました。お赤飯とお煮しめと新漬けと神宮のお祭りの定番でした。(生唾)

2010/07/06 14:03

by函館の牛魔王さん ←シェフ貫田

「魔が差した牛王さん」なのですね。了解です!
合い挽き肉は口蹄疫の影響でしょうか?
豚ハンバーグは、肉の重量の1%の塩を振って、
すり鉢ですって弾力が出るまで練ってから、卵、パン粉などを入れてみてください。
牛乳やヨーグルトを少し入れるとジューシーになりますよ。

2010/07/06 14:13

by清田区の玉さん ←シェフ貫田

コメント、うれしいです!
この料理、切り身があればできますので、ぜひ、試してください。
白ワインを合わせたら、おいしいですね。
お母さまの料理は、「焼き漬け」ですね。これも好きです。
最近、妻のつくるお赤飯は、「黒千石」という黒豆を炊き込んでいます。うるち米でおいしいです!

2010/07/06 14:19

byモモンガ

やはり時サケは厚みがあって美味しいそうですね。
砂浜のシャケしか釣った事無いので、一度は大物よりこんな美味しいそうな銀ピカに巡り逢いたいです!
パリパリに焼いた皮も見える様に盛りつけるなんて・・・参考になります。

2010/07/06 23:04

byモモンガさん ←シェフ貫田

時サケは、身も味も厚みがありますよ。
サケ釣りもされるのですか、写真はウロコを取ったあとですが、背中がきれいな緑色でした。
盛りつけは、さすがにセンスバツグンのモモンガさん、
しっかり学んで頂けましたね!

2010/07/07 04:25

byさゆっぽ

ふっくらして美味しそう!!
本格的なのに簡単に作れるレシピって本当助かります。
是非作ってみます!!

私、魚の皮の部分大好きなんですね、でも夫は「皮なんて食べるもんじゃない」とか言っちゃうので、子供達も食べません。
必然的に私に皮だけ回ってきます(涙)

2010/07/07 10:50

byさゆっぽさん ←シェフ貫田

ふっくらジューシーにできますよ。ほかの魚でもつくってみてください。

皮はコラーゲンが主原料なので、いいと思います。
ウロコをていねいにとって、焼いてくださいね。
時サケの皮は、酢飯とノリで巻いたら、高級な巻き寿司ですよ!

2010/07/07 14:05

byすうやん

このサケにも、あの貫田シェフの塩が振られたんですね~♪

メチャメチャ美味しそうです(*^-^*)

2010/07/07 22:04

by釣りバカTKDN

うまそ~。
さすがに、トキを狙って釣るのは難しいですが、今年、サケ釣ったらやってみま~す。
旬の魚料理を紹介していただけると、釣り師としてはすごくありがたいです。

2010/07/07 22:40

byすうやんさん ←貫田シェフ

そうです!「手塩にかけて」塩を振りました。
*今後は塩を振っているところも撮影してみますね。
この料理、とてもおいしかったで~す!

2010/07/08 11:18

by釣りバカTKDNさん ←シェフ貫田

これ、うまくできました!
9月の「根室・日帰りサンマ」に匹敵するおいしさですよ。
時サケは難しくても、サケでぜひ試してみてください。
釣りバカさん、旬の魚料理、がんばってみます!

2010/07/08 11:21

byYT

御無沙汰をしております。
先週一週間関西方面へ旅行でお休みをいただいておりました。

時鮭美味そうですねぇ!!
身もふっくらとしていて、
ジューシーな感じが伝わります。
私は先日、グラタンにしていただきました。

明日メルマガ発行します。

2010/07/08 12:26

by一本松(ミニぐるめ君=尾崎満範)

今日は楽しい講話ありがとうございました。
お会いできて本当に光栄です。
またこんな機会があればぜひ参加させていただきます。
オムレツのとんとん、影で練習しておきます。

2010/07/10 18:07

by一本松さん ←シェフ貫田

このたびは、お会いできてうれしかったです。
感性豊かな一本松さんとは、
お仕事でもごいっしょできることを楽しみにしております。
オムレツの「とんとん」は、タオルで練習するといいですよ。

2010/07/11 09:36




シェフ貫田

Profile

[ 名前 ]
シェフ貫田

[ 得意ジャンル ]
料理

[ 職業 ]
フードディレクター(元シェフ)

[ 自己紹介 ]
札幌市在住で1960年生まれ。大阪の調理師学校を卒業し、札幌市内のホテルなどで修業。32歳でホテル料理長となり14年間勤めた後、早期退職して2007年、ヌキタ・ロフィスドを設立しました。現在は、講演や食に関する指導・演出をするフードディレクターとして活動中!
2008年北海道洞爺湖サミットで、ロシア政府代表団の料理指導を担当。2015年イタリア・ミラノ万博「北海道の日」で食の総合監修、農林水産省「地産地消の仕事人」、北海道食育コーディネーターなども務めています。著書に「北の料理人」IとII(晶文社)。
特製「コロッケde北海道」シリーズは、コープさっぽろトドックやどさんこプラザで人気です。専門は、ご当地メニュー&特産品の開発指導、食と観光を活かした地域づくりの助言、食育講習などで、「防災・ご当地グルメ」も研究中!


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