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酒とごはんと映画の日々

食のエンタテインメントマガジン・choi-plus[ちょいぷら]発行人兼編集長の家飲み&映画試写に明け暮れる毎日を、ぱらぱらと綴る。



2011/02/23[この記事のエリア] 札幌
英国王室を扱った映画じゃ、これが一番!

いよいよ2月28日に迫ったアメリカのアカデミー賞の授賞式。今年最多の12部門でノミネートされているのが、今週末(26日)に公開になる「英国王のスピーチ」。

今のイギリス女王・エリザベス2世のお父さん、ジョージ6世が主人公。吃音というコンプレックスを抱え、兄がいたために皇太子でもなかった彼が、運命に翻弄されて国王になって…というストーリー。

 

kingsspeech.jpg

©2010 See-Saw Films. All rights reserved.

 
タイトルからも想像がつくかもしれないが、
この映画のクライマックスを飾るのは「スピーチ」。
 
たかがスピーチ?というなかれ。
手に汗握るほどスリリングに描かれるそのスピーチは、
世界に冠たるイギリス国王の、
戦争に向かう国民に自らの思いをすべてぶつけたもの。
あまりにも爽快なこのラスト。背筋が思わずぞぞぞってなった。
 
国王になることへの不安が、吃音の不安とが重なって…と
とても人間的な分、とても魅力的なジョージ6世像を生み出した脚本と、
それを巧みに表現したコリン・ファースが絶品。
 
その妻・エリザベスを演じるヘレナ・ボナム=カーターも、
なんとも言えない、夫婦のいい間合いを出してるし、
もう一人の主役ともいえる言語矯正の専門家を演じた
ジェフリー・ラッシュの全知全能の存在じゃない、
人間臭い感じがすごく楽しかったし。
 
演出がまたいい。
ときにはコミカルに、ときにはしっとりと描かれた
自分に自信がなく、王になるはずでもなかった男が、
周囲の力も借りて、しっかりと王として歩もうという姿に、
最後はもう感動するしかないって感じ。
 
3D映画ばやりのこの時代に、
2Dの普通の映画でこんなにも笑ったり泣きそうになったり、
感情を揺さぶられて、楽しめるとは思わなかった。
あらゆる人がきっと堪能できる、必見の一本だ!
 
2月26日(土)からディノスシネマズ札幌劇場ほかで公開。
 
 
 

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2011/02/23 13:02札幌



田中勲

Profile

[ 名前 ]
田中勲

[ 得意ジャンル ]
グルメ

[ 職業 ]
エディター兼ライター兼出版社経営

[ 自己紹介 ]
大学時代。隣のヤツが常に転がり込むほど、自炊好きで名を馳せる。サラリーマン独身時代。電気コンロ一個のワンルームマンションでも料理。それをネタに女の子を部屋に呼び込む(たいてい不成功)。サラリーマン既婚時代。DINKSを良いことに、毎晩外食で収入を使い果たす。独立時代。自宅をオフィスにしたため3食自分で作ることもしばしば。たまにはkartan's bar(kartanはあだ名)と称して、ホームパーティを開催…てなことをしているうちに、choi-plus[ちょいぷら]という、普段の食生活を楽しくするための「食のエンタテインメントマガジン」をはじめる。また仕事には全然関係なく、豊平のコミュニティFM・FMアップルの映画紹介を担当。業務試写で年間100本程度の映画を鑑賞、ブログに紹介を書き続けて、早5年以上!


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