昔、バーという場所によく行ってたことがあった。カウンターで女性とふたりっきりで…ってシチュエーションね、主に。
女子っていうのはバーテンさんに、「今日の気分に合ったものを」とか、「なんかピンクで甘いの!」とかの注文で済むもんなのだが(本当だよ!)、男子たるもの、ウンチクも語れなきゃというのがバブル世代なもんで、カクテルブックとか読んで勉強したもんだ。
(※写真はあくまでもイメージです)
で、一番参考になったのが、「バー・ラジオのカクテルブック」。東京の神宮前にあるバーのカクテルを撮影したキレイな写真と、お酒にまつわるウンチクが詰まった話が満載。大判で結構高い本だったんだけど、そのあと文庫版がでたので、それを購入。まだ本棚の奥にあるやもしれぬ。
一時期ハマったのは、アレキサンダーというヤツ。ブランデーにクレーム・ド・カカオって甘〜いリキュールが入ってるものなんだけど、まあデザートにはいいかなって、まず一杯。それからジン&ライムのギムレットとか、ジン&ベルモットのマティーニなんて、定番のドライ(辛口)なカクテルを飲むのがお決まりのコース。
「バー・ラジオのカクテルブック」の中のエッセイで、最後に頼むとかっこいいと書かれていたオールドファッションドもお気に入りの一杯。角砂糖にアロマティックビターズっていうちょっと苦いリキュールを一滴二滴しみ込ませて、ロックグラスに。そこに氷とウィスキーを注いで、レモンピールで香りづけをするというもの。普通のウィスキーのオン・ザ・ロックより、アクセントが効いていて、美味しいのだ!
札幌ではあんまりバーに行くこともなくなってたんだけど、この間紹介されて行ってみた円山公園駅の近くのルラーシュ円山っていうバーが、これまた居心地がいいのよ。
オーセンティック(正統派)バーと名乗るだけあって、きっちりとした身なりのバーテンさんが、美しいシェイカーさばきでお酒を作ってくれる。ギムレットとか頼んだけど、すっきりしてて旨かったぜ。
連れが「ざくろのリキュールが飲みたいけど…」とつぶやいただけで、「ざくろのリキュールは今はありませんが、それに近いものをお作りしますよ」って、出してくれたカクテルも美味しくって。こういうことができるバーテンさんだから、女子的にも安心だよね。
ひょっとしたら、これでまた往年のバー通いが復活する…かもしれぬ。むむむ。
ルラーシュ円山
北海道札幌市中央区南1条西25丁目1-10 TEL.011-614-0006
営業時間:7:00pm 〜2:00am(日・祝7:00pm〜0:00am)
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その店で、夏にスイカのカクテルを飲んだことがあります。美味しかった~~。
2010/12/23 11:53
そうそう、そういえばそのカクテルブックに、バー・ラジオでは極力フレッシュな果物のジュースを使うって書いてあった。スイカだと絶対フレッシュジュースだよね。こないだ飲んだギムレットのライムジュースも、生だったと思う。そういうとこ、いいよな。
2010/12/24 14:00