ラーメンコンシェルジュがそっと教える札幌ラーメン情報
[担当エリア] 札幌
「札幌ラーメンコンシェルジュ」のワタクシ大石が美味しいラーメンを探し求めて日夜市場調査‥という名の食べ歩き(笑)そんな食べ歩きで見つけた美味しいラーメン情報をそっとお教えします。
2016年2月
- 2016/02/16
- 最終回は、札幌ラーメンルネッサンス!!
みなさんこんにちは。
5週に渡ってお伝えしてきました「札幌ラーメン最新事情2016」ですが、いよいよ今回が最終回!
ふー ( ̄Д)=3
長かった(^^;
最終回の今回は「札幌ラーメンルネッサンス」というキーワードでお伝えしたいと思います。
札幌のラーメンシーンがバラエティ豊かなのはご存知の通り。
あくまで勝手な分類ですが・・・大きく分けるとご当地ラーメンである「札幌ラーメン」と、そのスタイルにこだわらない「トレンド系ラーメン」という2つに分類できるんじゃないかなと思っています。
ご当地ラーメンがあり、それがきちんと認められながら新しいラーメンも受け入れられている・・・。
札幌っていいですね(^^)
さて・・・とは言いながらも、色々な新しいラーメンが登場する一方でひっそりと札幌ラーメンの老舗店が少しずつ減っていることを危惧してしまう今日この頃。
過去のこの記事でも書いた「ふくべ」の閉店や、同じ記事で紹介した「とらや」も昨年末に惜しまれながら閉店してしまうなど、昔ながらの札幌ラーメンのお店が少しずつ減っていることが、なんだか寂しいやら不安になるやら・・・。
言わば「バランスが崩れかかっているのでは?」とここ数年感じていた次第。
そんな中昨年は「札幌ラーメン」というキーワードで新店や移転オープンが目だったのは嬉しい限り!
今回はそんなお店を集めてみました!
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■らーめん札幌直伝屋
ということで、一軒目にご紹介するのは「らーめん 札幌直伝屋」です。
こちらのお店、実はワタクシプロデュースのお店(^^;
なので、多少評価にバイアスがかかってしまうかも知れませんが・・・その辺は広い心でお許しください(^^;;
オープンは2015年4月ですが、オープン当初は「麺処しずる」さんとの二毛作営業でした。
昼だけお借りして営業を行なっておりましたが、8月以降は札幌直伝屋のみの単独営業となっております。
札幌直伝屋のラーメンは札幌ラーメンに慣れ親しんだ方には
「懐かしいけどどこか新しい」
と思っていただけたら嬉しく思います。
懐かしさ・・・いわゆる「札幌ラーメンらしさ」は北京鍋(片手の中華鍋)で熱したラードと共ににんにくやひき肉、野菜などをあおり、香ばしさを引き出したものと捉え、豪快な炎と共に香りを引き出しています。
札幌ラーメンは香りが命!と書くと大げさかも知れませんが、重要な要素だと思っています(^ー^)b
このスープに浮かぶ黒い粒々が「香りの素」というか。。。
香ばしさの素になっています。
あえて悪く書くと「焦げ臭い」とも感じる人もいるでしょうし、苦手な人もいると思います。
それでもこの香りは好きな人にはたまらない香りなんじゃないかな?(^^;
で、そのスープ・・・・。
元々「札幌ラーメン=清湯(ちんたん)」というお店が多かった。
豚の骨や鶏がらなどを弱火でコトコトとじっくり炊くことであまり濁らせず、どちらかといえばすっきりしたスープをベースにする。
そして、ラードやニンニク、味噌ダレ(あるいは醤油ダレや塩ダレ)などの強い風味を重ねることでコクを乗せていくという考え方。
でも、札幌直伝屋ではあえて一度グツグツと強火で炊き、旨みを抽出した「白湯(パイタン)スープ」にしちゃいます。
だたし!!
このままだと、味噌ダレなどとあわせると濃すぎて「クドい」と感じる人もいるかもしれないので・・・・
コンソメスープ等と同じ技法で一度濁りを取り除いてしまいます。
こうして、一度スープを白湯に炊き、それをあえて清湯に戻す技法で
「旨味が乗っているけど雑味の少ないすっきりスープ」
にしています(^^)
そのベースのスープを豪快に北京鍋で火当てすることで再びスープは乳化し、コクはあるのにすっきりしたスープになります!
味噌ダレにもちょっとした工夫があり・・・・。
実は味噌ダレの中には倶知安産のジャガイモを隠し味として加えているんです。
豚汁や石狩鍋・・・そしてカレーでもそうですが、ジャガイモって具としてももちろん美味しいけれど、実はそれがスープに与える影響って大きいんですよね(^^)
特に味噌との相性は抜群で、ジャガイモの入った豚汁・・・美味しいですよね(^o^)
これにより、自然な甘さとコクがプラスされます。
麺は二種類常備しており、お好きなタイプを選べるようになっています。
一つは留萌産ルルロッソというパスタ用に開発された小麦を使った麺、もう一つは昔ながらの黄色い縮れ麺。
小麦の美味しさを味わうには前者、昔ながらの札幌ラーメンらしさを感じるには後者の麺がオススメ。
どちらがいいかは、好みの問題かな。
スープや麺のこだわりを色々と書いたけど・・・。
結局は「それを食べて美味しく感じるか」どうかですよね(^^;
理屈っぽく書きましたが、判断は皆様にゆだねたいと思います。
皆様にゆだねたいと思います・・・・とシメた後にしつこく書くこのいやらしさ(笑)
ご飯は蘭越産の「苫米地(とまべち)さん」が丹精こめて育てた「ななつぼし」を使用しています!
ご飯単品でももちろん美味しいですが・・・。
ここは是非名物の「山わさびチャーシュー丼」を食べて欲しいところ!
肉と山わさびの刺激的な辛さの相性の良さったら・・・抜群です(笑)
(↑辛いラーメン(醤油):現在は定番メニュー化)
直伝屋の目指すラーメンは、基本的なメニューは「札幌らしいラーメン」です。
味噌塩醤油に関しては"目をつぶって食べても"「あ、札幌のラーメンだよね」と思っていただける範囲内で美味しさを目指したいと思っています!
(↑トムヤムクンラーメン:2015年7月提供)
でも、限定メニューでは新しい味の商品をどんどん提供していきたいと思っています(^^)
(↑ソルティーキンキ:2016年1月提供)
札幌スタイルの札幌ラーメンはもちろん大事にしたいし、極めていきたい!
(↑香味中華そば:2016年1月提供)
でも札幌のラーメンシーンの特徴=バラエティ豊かさなのも一つの事実。
それを楽しめるお客さんが沢山いる以上・・・。
(↑魚白湯潮つけ麺:2015年8月提供)
そういう人たちが色んな味を楽しめるようにチャレンジもしていきたい。
あくまで札幌らしい定番メニューがしっかりしているというのが大前提だけど・・・。
それがあることで、限定メニューなんかも楽しんでもらえたらと思っています。
ちょっと欲張りな話だけどね(^ー^)
【らーめん 札幌直伝屋】
札幌市中央区南4条西5丁目6-3 第2秀高ビル 1F
営業時間:10:00~16:00、18:00~翌3:00(※日曜日は0:00閉店)
(L.O 各閉店15分前)
定休日:月曜
TEL:011-211-1792
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■らーめん来斗
続いてご紹介するのはこちら。
昨年5月にオープンしたらーめん来斗です。
実はこちらの店主さん、以前は東区伏古で別なお店を営んでいた。
味の評判はよく、人気も出てきてまさにこれから!という所で体調を崩してしまい治療に専念するために休業せざるを得なかったそうな・・・。
2年強の沈黙を破り、西区八軒で復活を遂げられた。
ラーメンのタイプはラーメン好きなら誰でも知っている有名店「純蓮」や「すみれ」と同じ系統・・・所謂「純すみ系(村中系)」と呼ばれるタイプ。
純すみ系のラーメンはやや濃い目の味わいに、ニンニクの香ばしさ、独特なスパイシーな香り・・・そしてラードで蓋がされ最後まで熱々のスープが特徴ですね。
言ってしまえば「札幌ラーメン」というキーワードで真っ先に味のイメージが浮かぶのはこの系統という方も少なくないんじゃないかな。
本家の純蓮・すみれに比較すると少しマイルドでラードの量もやや少なめかな。。。。
とはいえ、一般のラーメンに比較すると、しっかり「正しくこってり」しているのである。
「くどい」とか「しつこい」というのとは違う。
まさにこの「正しくこってり」は重要なポイントだと思う。
さて・・・。
味噌ラーメンの美味しさはテッパンなのだが、ここはひとつ「醤油らーめん」も食べて欲しいね。
この真っ黒いスープ・・・・。
ニンニクの香ばしさ。。。。醤油の香ばしさ。。。。
そして醤油色に染まり黄色というより茶色に染まったプリプリの縮れ麺。。。。
それぞれが個性的に主張しているが、その個性が人の心をグッと鷲掴みにする!
あー・・・・夜中にブブログなんて書くもんじゃないね。
自分で書いていてタマリマセン・・・(-_-)
ちなみにコチラのお店の一つの特徴はこのシャッキシャキのモヤシ!
ラードでコーティングされたこのモヤシは香りも歯ごたえも抜群!
ちなみにこちらのお店、チャーハンも大人気。
ふとカウンターを見ると「本日半チャーハンやってます」の文字。
こうやってメニューと目があっちゃったら、そりゃ頼むでしょう(^^;
半チャーハンと言っても結構なボリューム。
一粒一粒にしっかり味の染みたお米と抜群の香り!
ラーメンのお供には最強(^o^)
ちなみにコチラの店主さん。
この系統のラーメンが大好きで、純蓮他いくつかのお店の門を叩いたそうだが・・・・。
年齢的なものもあったのか、それらのお店での修行はかなわなかったそうな。
お店での正式な修行経験は無いとの事だが、間違いなくクオリティの高い「純すみ系」と言える味わいだと思う。
半チャーハンと一緒にペロリ・・・
店名は「来斗(ライト)」だけど【light】どころか【heavy】(ヘヴィー)な食事になってしまったのはお店の責任ではない(-_-)
【らーめん来斗】
札幌市西区八軒7条東4-4-22
営業時間:[月~水・金] 11:00~16:00 17:00~20:00
[土・日・祝] 11:00~20:00
定休日:木曜日
TEL:011-737-1210
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■八乃木
続いてのお店は今月2月2日にオープンしたばかりのほやほや新店「八乃木」です。
真っ白な暖簾の左下には・・・・。
「すみれより」の文字。
そう!コチラのお店は名店「すみれ」が独立を認めた公認店!
すみれ出身者のラーメン店は数多くあれど、正式にすみれ公認のお店は全国で3店だけ。
誰もが知る超人気店「彩未」、東京の「大島」・・・そしてここ「八乃木」。
もうそれだけで期待は高まるし、裏を返せばハードルもあがるってもの!
結論を言うと・・・・。
期待以上の美味しさ(*o*)
お店は湯気が立つほどできたてほやほやでもスープからは湯気は立ちません。
熱々のスープは厚みのあるしっかりしたコク、味噌のしっかりした旨味、スパイシーな独特の風味。。。
まさに北国の気候風土から生まれた、"熱く"て"濃く"て身体が芯から温まるスープ。
あー・・・札幌ラーメンLOVE!(*´∇`*)・・・・
すみれで修行した、とある方は「修行はまずメンマを裂くところからやらされた!」と言っていたぐらい、すみれ=細めのメンマというイメージが強いが、ここ八乃木では太目のメンマを使用。
メンマだけじゃなく、全体としてはすみれの風味を正しく受け継ぎながら、油の量や麺の印象、スパイスの風味など、オリジナリティもしっかり感じるのがいいですね!
こちらは塩ラーメン。
透明なスープには旨味がたっぷり。
力強いスープながら、複雑で繊細な味わい。
The札幌塩ラーメン!と言っても過言ではないと思う。
たまらない美味しさ。
まだ醤油ラーメンの提供は始まっていないが、これは醤油ラーメンも大いに期待しちゃうね!
醤油ラーメン好きとしては待ち遠しい!!(^o^)
正しいDNAを受け継いだ名店がまたひとつオープン。
まだそれほど認知されていないようなので、逆に今が狙い目かも。
これはそう遠くないうちに人気店になる予感。。。
そうそう。
味噌ラーメンだとスープがちょっと残っていても気がつかないが・・・・。
実はスープを飲み干すと、丼の底から「感謝」の文字。
いやいや「感謝」はこっちのセリフですって(^^;
オープンしてくれてありがとうございます!!
【八乃木】
札幌市西区発寒7条14丁目1-33
営業時間:11:00~15:00 17:00~19:30
[水]11:00~15:00
定休日:木曜日
TEL:011-590-1992
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■らーめん紫雲亭
続いてご紹介するのは2015年5月に移転をした「らーめん紫雲亭」。
西区西野から以前にラーメン千太のあった中央バス札幌ターミナルの地下へと移転してきました!
まずお店に入って目を引くのは「富公」の暖簾。
富公と言えば札幌ラーメンの老舗の代表格のひとつ。
残念ながら店主さんがご病気により惜しまれつつ閉店されたのだが、それから既に20年以上の歳月が流れているにも関わらず、未だにその名前が度々登場する名店。
実は富公にはそれほど頻繁には通うことはできなかったが、それでも思い出をちょっと書いておこうかな。
とにかく怖くて豪快な親父さんがいたこと・・・。
食べ終えてお店を出るときに「ありがとうございます」の代わりに「おう!」という挨拶をすること・・・。
ちょっと怖い印象だったなぁ。
そうそう!一緒に行った友人が
「醤油ラーメンに酢を入れるとめちゃめちゃウメェよ!」
と言いながら酢を投入したラーメンを食べていたのだが、強面の店主さんに怒られやしないかハラハラした・・・なんてこともあったなぁ。
もはや細部は思い出せないが、香ばしい香りとコクのあるスープ、麺が独特の食感だったことをぼんやりと覚えている。
独特の味わいのラーメンに個性的な店主さん・・・。
とても印象に残るお店だったなぁ。
おっと!閑話休題!
本編は富公ではなく、あくまで紫雲亭のご紹介でしたね。
コクのあるスープ・・・。
香ばしさこそ無いが、しっかりと濃度がありながら驚くほどあっさり食べられるスープ。
見た目以上に上品な味わいだ!
途中で卓上の揚げニンニクを入れると香ばしさがアップし、さらに好みの味になった!
富公のそれとは味わいは違うし、接客もものすごく丁寧。
それでも、なんというか・・・奥底にある「ラーメン愛」のようなものは通じるものがあるように思う。
味ではなく志を受け継いだってところかな。
ちなみに、醤油も味噌も秀逸だけど、メニュー筆頭の塩ラーメン。
これはスープの美味しさがとてもよく伝わってくる一杯。
個人的には、是非一度「塩」を食べて欲しいところ。
もう一つオススメを・・・。
なんと「キーマカレー」なるものがメニューにあるんですね!
スパイス感は十分あるのに辛すぎないカレー。
エスニックな風味なのにどこか懐かしさも感じるホッとする味わい。
ハーフカレーもあるのでカレー好きな方は一度食べて欲しいですね。
そしてこのスパイス感とラーメンの相性が思いのほか抜群にイイ!
どこか懐かしさと新しさ・・・その両方を感じてしまう紫雲亭。
一度は足を運ぶ価値ありだと思いますよ(^^)
【らーめん紫雲亭】
札幌市中央区大通東1-3 中央バス札幌ターミナル B1F
営業時間:11:00~20:00
定休日:日曜日・第1月曜日
TEL:011-271-4010
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■さっぽろラーメンの熊さん
さぁ!最後にご紹介するのは2016年2月1日にオープンしたての「さっぽろラーメンの熊さん」です。
実は昨年末に、なんの事前情報もなくこちらの店主さんとお会いする機会があった。
「来年2月にお店をオープンするのです」
そう言いながら渡された名刺には「熊さん」の店名が書かれていた。
「いやいや・・・その名前を使っちゃまずいでしょう・・・。」
正直私はそう思ったね。
だって、「さっぽろラーメンの熊さん」と言えば、「味の三平」と並んで札幌ラーメンの名前を全国区にしてくれた、札幌ラーメン史におけるとても重要な名前。
既に閉店したとは言え・・・「赤の他人」が勝手に使って良い名前じゃないだろう!!
と・こ・ろ・が!!!
なんと店主さんと話をしてみると、「熊さん」の創業者である大熊勝信氏は実のお父さんで、ご本人も支店であるそごう店(当時)の店長をされていたとのこと(*o*)
え?ということは、正しくDNAを受け継ぐ全うな継承者ということ?!
これは驚いたね!
そして喜んだね!!
ここで今一度札幌ラーメンの歴史を整理したいと思う。
それまで醤油味が主流だった札幌ラーメンに、初めて味噌ラーメンを開発しメニュー化したのがご存知「味の三平」。
店主は大宮守人氏で昭和30年ごろの話である。
札幌ラーメンの名前が全国的に普及したのは、その味噌ラーメンの登場が大きいのはもちろんだが、もう一人欠かせない登場人物がいる。
それが「ラーメンの熊さん」の大熊勝信氏である。
大熊氏は味の三平の大宮守人氏の中学の先輩にあたるらしく彼の指導の下で「熊さん」のラーメンは完成したと聞く。
そして、大熊氏の最大の功績が高島屋が東京と大阪で開催した「北海道物産展」への出展だ。
氏はデパートの催事の混雑を予想して「味噌ラーメン」1本に絞って実演販売を行なった。
昭和40年秋のことである。
それまであっさりした中華そばしか知らなかった東京のお客さんにしてみれば、濃厚な味噌と油の多いラーメンにかなりの衝撃を受けたことと思う。
「札幌ラーメンは味噌ラーメンの文化」と思わせるには十分なインパクトがあったんじゃないかと思う。
実際その衝撃を受けて、東京各所に「札幌ラーメン」や「味噌ラーメン」をウリにするお店が多数出来たと聞く。
物産展で熊さんは西山製麺製の麺を空輸して使用していたらしく、それを受け、「札幌ラーメン」を謳う免罪符としても「西山製麺の麺を使うことが不可欠」だったとも言われており、昭和40年代には毎日10万食以上の麺が出荷されていたとの話も耳にした。
すごいですね!
さて・・・そんな背景を踏まえて、話は個人的なことにぶっ飛ぶのだが・・・。
私が初めて「味噌ラーメン」なるものを食べたのは小学校1年生の時。
昭和43年の春だったと思う。
今思えばそのときから既にラーメンは好きだった。
当時既に味噌ラーメンも札幌市内で登場はしていたが、個人的には当たり前のように醤油ラーメンを食べていた。
デパートの大食堂でも食べるものは決まって醤油ラーメンだった。
で、ある時祖父母とともに東京に旅行に行くことになり、羽田空港だったか、その近隣だったかの食堂に入ったときのこと。
メニューにはカレーやハンバーグなど子供の喜びそうなメニューもあったのだが、ラーメンは「味噌ラーメン」一種類があるだけだった。
醤油ラーメンが無いことにちょっとがっかりしつつも、仕方なく注文した味噌ラーメン。
生まれて初めて食べたその味噌ラーメンの味たるや・・・・(>_<)
まぁ、正直ひどいものだったね。
それ以来トラウマのようになってしまい、実はそれから中学生になるまでの6~7年間は一度も味噌ラーメンを食べることが無かった。
つまり「生まれて初めての味噌ラーメンは東京で食べ苦手な食べ物になった」という、なんのこっちゃの経験を持っているのです(笑)
まぁ、クオリティの決して高くない「札幌味噌ラーメン」が出回っていたということは、裏を返すとそれだけ強い衝撃を与えていたってことでもあるんでしょうね・・・。
多くの人が「ビジネスチャンス」と捉えるぐらい衝撃的な食べ物だったってことかな。
それにしても、味噌ラーメンを食べられなかったオレの小学生時代を返して欲しいよ。。。まったく(-_-)
閑話休題・・・。
いつまでたっても肝心の復活した「熊さん」のラーメンの味について書けないね(^^;
さて、その熊さんのラーメン。
確かにここ10年ほどの札幌ラーメンに比較すると「あっさり」している。
だが、あらためてスープを味わった印象は
『味噌って本当に美味しい調味料』
ってこと。
そして
『味噌ラーメンってやっぱり美味しい』
ってこと!
脂や複雑な味わいの味噌ラーメンももちろんいいけれど・・・。
シンプルで飽きの来ない味噌ラーメン・・・今の時代に逆に求められている気がする。
満腹でもスープを飲み干したくなる中毒性。
こってりした味噌ラーメンはそれはそれで素敵だと思う。
でも、あえて言うなら「すっぴん美人」とでも言うのか・・・飾らないこの味わい。
逆にハマる人が多いと思う。
これこそ札幌ラーメンの原点なのかも!
その昔、物産展で東京や大阪の人々に衝撃を与えたラーメンの熊さん。
『札幌味噌ラーメンってすげえぞ!』
そんな風に思った人も沢山いたんでしょうね。
少なくとも久しぶりに食べたこの味わい・・・・私には
『やっぱり札幌味噌ラーメンってすげぇよな!』
なんてことを十分に感じさせてくれたのでした。
【ラーメンの熊さん】
札幌市西区山の手1条6-2-15 セピア山の手 1F
営業時間:11:00~21:00
定休日:月曜日
TEL:011-215-7723
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さて・・・。
今年も5回に渡りお送りした「札幌ラーメン最新事情2016」いかがでしたでしょうか?
毎年毎年キーワードや切り口を見い出すのも大変ですが、それでもこうやって続けてこれるのはやっぱり「毎年毎年新しい変化があるから」だと思います。
ただ「新しく変わる」だけじゃなく「変わらずにいてくれるお店」があることも忘れちゃいけませんね。
前年~直近までの「新店&移転」などを中心に切り口を探っていますが、逆に10年・20年と歴史を重ねているお店だけの特集も今後はもっと増やしていきたいかな・・・。
今年も独断と偏見で色々なお店のラーメンをご紹介しましたが・・・皆さんの食べ歩きの参考になれば幸いです。
また来年(あるのか??)お会いできたらと思います(^^)/~
2016/02/16 18:30
- 2016/02/08
- 続々登場!名店のセカンドブランド&支店
札幌ラーメン最新事情2016も今回で4回目。
毎回違ったキーワードで札幌のラーメンシーンを探ってまいりましたが、そろそろネタも尽きてきた頃・・・。
なんてね(^ー^)
「ここ一年ならあそこが入るだろう!」
「新店でもオープン時から話題のお店が沢山あるだろう!!」
なんて札幌のラーメンファンからツッコミが入りそうですね。
そう!昨年は人気店のセカンドブランドや支店が続々登場した年でもありましたよね。
鳴り物入りで登場したお店が多く、そしてそれらがことごとく期待を上回る美味しいラーメンを提供してくれたこと・・・。
忘れちゃいけませんよね(^^;
ということで、第4回は大物ぞろいの「セカンドブランド&支店」にスポットを当ててみましょう!
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■ラーメンツバメ
こちらのお店は中の島の人気店「我流麺舞 飛燕」のセカンドブランドとなります。
飛燕と言えば、旨み溢れる鶏白湯ラーメンと、その鶏白湯ベースの「飛塩」という新しい札幌スタイルラーメンを提供し、ここ数年はまさに『飛ぶ鳥を落とす勢い』のお店!!
ツバメが飛ぶ鳥を落とす・・・ってのも変な表現だけどね(^^;
我流麺舞 飛燕は「鶏」が主軸でしたが、こちらのツバメは「豚」と「煮干」が主軸のスープ。
・肉煮干中華そば
・煮干中華そば
・昔風そば
そしてつけ麺というメニュー構成。
それぞれが「豚」と「煮干」のブレンド比率によって味わいを変えているという。
今回は「肉煮干中華そば」「煮干中華そば」「昔風そば」の3つをご紹介。
(↑肉煮干中華そば 800円)
結論を言っちゃうと三者三様で全く違った味わいが表現されれていることにびっくり(*o*)
(↑煮干中華そば 750円)
加えて言うならば、当たり前だけど飛燕のラーメンとも全く違うのだ。
あらためて前田店主の引き出しの多さと技術には脱帽だ・・・。
(↑昔風そば)
せっかくなので一つずつ紹介しておこう。
□□□肉煮干中華そば□□□
豚を中心にした肉煮干中華そばは、豚の持つ素材の甘さが存分に引き出されたスープ。
そしてその豚のスープ合わせるようにやや強めの煮干スープでバランスを取っている。
全体としては柔らかく優しい味わいなのだが、決して弱くはない!
音楽で言うところの、p(ピアノ)でのハーモニーではなくf(フォルテ)でのハーモニー。
あわせている麺はかなり弾力の強い麺。
口の中で暴れるのが楽しい(笑)
どこか秋田~山形エリアのラーメンに通じる力強さ、喜多方ラーメンに通じる素材の甘さ・・・そんなものも奥底に感じる一杯です。
□□□煮干中華そば□□□
続いては煮干中華そば。
煮干のがっつり効いたそれはどこか青森近郊のラーメンの風情。
かなり強めの煮干なのだが、旨みに溢れ煮干初心者でもかなり食べやすいスープだ。
麺は手もみの縮れ麺。
これまた食感が楽しい(^^)/
すするときに震わせてくれる唇の感触・・・。
口の中で踊る麺と一緒に広がる煮干の風味・・・。
もも肉とバラ肉の違った味わいと食感。
肉煮干中華そばでも思ったが、特にこのバラ肉の食感と風味が抜群!
プルプルとした脂身は煮込み過ぎず、心地よい食感を残してくれている。
皮身のやや濃い目の味わいは脂身の美味しさを更に引き立ててくれる。
もうこれはラーメンの「脇役」では決してないね。
□□□昔風そば□□□
なんの事前情報もなしにいただいたのだが・・・。
正直こういうタイプだと思わなかった(^^;
どこか「昔風」と謳いながらも「洗練された今風なんじゃない?」とか「煮干スープも使うなら、東京系中華そばの昔風かな?」なんて思っていた!
ところが!
所謂、札幌ラーメンの「正しい昔風」ラーメンだった!
何をもって「正しい昔風札幌ラーメン」とするかは様々な意見と、各人の基準があるだろうが・・・。
個人的には一つは昨年末に惜しまれつつ閉店した「洋食中華とらや」のラーメンが一つの基準だったりするのだ(^^;
で、豚の甘さを活かし、あまり余計な化粧(?)をしない・・・。
札幌らしい縮れ麺にほのかにかん水のにおいのするラーメン・・・。
もやしを中華鍋であおる以前の時代のノスタルジック札幌ラーメン!
異論もあるだろうが、私の中では「正しく昔風札幌ラーメン」なのである。
三者三様の美味しさに感服!
飛燕の鶏白湯ラーメンはどこか「えんぴつの先をキンキンに尖らせて描いた繊細な鉛筆画」という印象を持っていた。
それに対してラーメンツバメのラーメンには同じ白黒の絵でも「水墨画」のような全く違う世界を感じる。
共通しているのは「白と黒の世界」ということだけ。
そして、その水墨画で描かれた絵はは青森の海の風景だったり、東北の山を描いた風景だったり・・・・札幌の昔の原風景を描いた一枚だったりと、全く別のモチーフを描いているという印象だった。
・・・うん。
高尚な例えにしようと思ったが、全く伝わらないね( -_-)
相変わらず例えがヘタクソです┐( ̄ヘ ̄)┌ヤレヤレ・・・
とにかく!
ツバメでは是非三種類とも食べて欲しいと思ったね!
どこかに完成系をイメージする元となったものがあったんだろうけど、メニューに書かれている通り「ここでしか食べられない三種類」だった!
え?3種類じゃなく塩もあるから6種類?!つけ麺を入れて7種類だって!(*o*)
まぁ、とにかく色々食べて自分の舌で確かめてよ・・・・と、長々と書いた記事がほとんど意味をなさないオチなのでした(-_-;
【ラーメンツバメ】
住所:札幌市中央区南22条西10-5-1
営業時間:11:00~15:30 17:00~21:00(L.O.20:50)
定休日:木曜日
TEL:011-513-3100
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■ふじ屋NOODLE
続いてご紹介するのはこちら。
新ラーメン横丁の中に昨年12月にオープンした「ふじ屋NOODLE」です。
名前から想像できると思いますが・・・。
豚そばFuji屋改め「札幌Fuji屋」となったFuji屋のセカンドブランドなのです!
和の筆文字のふじ屋の文字、NOODLEの英語表記・・・。
そして富士山をモチーフとしたと思われるマーク・・・。
場所柄海外からのお客様も多く訪れるエリアだけに、「インバウンド向けマーケティング」も意識したのでしょうね。
ここで食べることが海外の方にとってステータスになる日もそう遠くはないのかも知れません。
さて、肝心の味に関してですが、一口食べた瞬間・・・・いや厳密に言えば、レンゲですくって口の近くまで運んだ瞬間から「すごさ」が伝わって来たね。
トローリとして重厚な豚骨ベースのスープ。
濃厚なスープに、味噌という濃厚な調味料を合わせているはずなのに、これが思いのほかすっきりいただける。
麺もしっかり主張の強い太目の麺。
・濃度の高いスープ
・味噌という濃い調味料
・インパクトのある太麺
それぞれの一つ一つのパーツは強い個性をもっているのだが、この食べやすさやどうだろう。
札幌Fuji屋の味噌ラーメンとはまた違った味わいなのだが「濃ゆーい!でも飲みやすーい」という点は共通しているね(^^)
醤油はまた味噌とは全く違う味わい。
魚介の風味と岩海苔の風味・・・。
新しい味わいだけど、奥底にはFuji屋と同じDNAを感じる一杯。
ラーメン横丁&新ラーメン横丁はその名前があらわすように、札幌がラーメンの街であることを示すエリアでもある。
言い換えると「札幌の顔」であり「観光スポット」でもあるわけだ。
このふじ屋NOODLEは、昔ながらの札幌ラーメンではないので「歴史を伝える」という役割は期待はしていない。
でも、「札幌のラーメンシーンってバラエティ豊かなんだよ!」って事を伝えるには十分期待に応えてくれるお店だと思う。
札幌のラーメンって奥が深いよね~・・・・。
そんな風に言われたら自分がほめられたようにちょっと嬉しいね(^^)
すすきの交差点すぐ近く!
間違いなく新ラーメン横丁は札幌名所のひとつでふじ屋NOODLEは名店の一つ。
世界中の人に「札幌ラーメンの奥深さ」「バラエティ豊かさ」を伝えて欲しいですね。
ちなみにふじ屋NOODLEのロゴマーク。
『富士山をモチーフとした~』と冒頭に書いたが・・・。
ひっくり返して・・・
くるりんぱっ!
なんとラーメン丼になっちゃうから驚き!!(*o*)
見事ですね!
考えられていますね!
奥が深いですね!
一昔前は日本に来て「サムラーイ・ハラキーリ・フジヤーマ」と言う外国人が多かったそうですが・・・。
これからはここすすきのでは「ワタシ・ハラヘーリ・フジヤー」と叫ぶ外国人観光客が増える!!・・・かもね(^^;
【ふじ屋NOODLE】
住所:札幌市中央区南4西3 第3グリーンビル 1F 新ラーメン横丁
営業時間:18:00~翌3:00(L.O.翌2:30)
定休日:日曜日(加えて不定休あり)
TEL:011-552-0248
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■山嵐Japan
続いてご紹介するのは東区はイオン札幌元町ショッピングセンター内にオープンした、山嵐のセカンドブランド!
その名も「山嵐Japan!」
サッカーの日本女子代表は「なでしこジャパン」、野球の日本代表は「サムライジャパン」、アイスホッケー日本女子代表は「スマイルジャパン」・・・・。
そして札幌ラーメンの日本代表は「山嵐Japan」!
まもなく日本の常識になります(^^)
山嵐と言えば「豚骨背脂ラーメン」が特徴のお店。
豚骨の美味しさと、甘味のある背脂の美味しさ・・・。
ハマると「食べずにいられない」中毒性の高いラーメン。
場所柄、家族連れも多く訪れるこの場所。
山嵐本店のスープの美味しさはそのままに、背脂の量を気持ち減らしてマイルドに・・・。
スープも本店よりやや細めにして提供されている。
これで老若男女問わずに、美味しさはそのまま「食べやすい」山嵐テイストラーメンになっている。
上質の背脂は、見た目よりずっと食べやすい。
そしてこのキャベツがさらに食べやすさを演出してくれる。
実はトッピングに「キャベダク」なんてボタンがあるぐらい、キャベツとの相性が抜群!!
山嵐の人気の秘密の一つと言ってもいいかも知れない。
キャベツと一緒に食べるととにかく食べやすくなる!
いや、食べやすくなり「過ぎて」しまうのだ。。。
な・の・で・・・!
ほらね┐( ̄ヘ ̄)┌
あっという間に麺がなくなっちゃう。
食べやすいチューニングも考えものだよなぁ・・・でも!!
安心してください!
替え玉がありますよ!!
替え玉ってご存知ですか?
麺のおかわりです。
ドボンとスープに投入するとまた新たにテンションがあがってくるからアラ不思議(笑)
汗と一緒にちょっとアドレナリンが吹き出てきてるかも(笑)
ちなみに替え玉は極細麺です。
紅生姜や・・・。
ガーリックパウダーやチリペッパー、ブラックペッパーなど卓上調味料で、雰囲気を変えるもヨシ!
スープがしっかりしているから、色々と強い調味料を投入しても楽しめるのが山嵐の良いところ。
そしてこちらは「豚骨味噌赤」というメニュー。
上にも書いたとおり。ベースのスープがしっかりしているから、辛さも味噌の風味もがっちり受け止めてくれる!
旨辛~~(^o^)
フードコート内にできた山嵐の新しいブランド。
買い物のついでに家族連れでも行ける手軽さ・・・。
そして何よりクセになる美味しさ!
このお店の存在は札幌在住の人にとってはとてもありがたいんじゃないかな!
いや、札幌在住の人だけじゃなく、近い将来世界中の人が「このお店の存在をありがたがる」のかも知れない。
世界進出を視野に入れてのネーミングだと思うが・・・。
世界を席巻する日もそう遠くは無いかも知れないね。
「seabura(セアブラ)」とか「kyabedaku(キャベダク)」とか色んな国の辞書に載ったら楽しいね!
【山嵐 Japan】
住所:札幌市東区北31条東15-1-1 イオン札幌元町ショッピングセンター 3F
営業時間:11:00~22:00(L.O.21:30)
定休日:不定休(イオン札幌元町店に準ずる)
TEL:011-750-5875
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■いせのじょう高架下店
続いていのお店は白石区は菊水の名店「餃子と麺 いせのじょう」の支店、「いせのじょう高架下店」です。
昨年の11月にオープンしたこちらのお店。
いせのじょうと言えば、優しい味わいのどこか懐かしいラーメンを提供しているお店。
店名にも使われている、一つずつ手作りされた餃子ももちろんテッパンの美味しさ!
でもなによりいせのじょうの人気の秘密は、味だけじゃなく店の雰囲気も「ほっ」とする、ステキな空気にあるんじゃないかな。
ここ高架下店も、店に一歩入ると・・・
「ほっ」と心が緩む。
そして、その優しいスープに気持ちがほどけていく。
店主さんは元々製麺所に勤めていたこともあり、麺にも強いこだわりがある・・・。
だが、そのこだわりは「自己主張の強さ」ではなく、「優しさ」として表現されているように思う。
シンプルなしょうゆラーメンは決して強い主張はしていないのだが、日常のある時ふっと「あ、いせのじょうのラーメンが食べたい」と思い出す味なのである。
そして、そんなしょうゆラーメン。
なんと値段がワンコインというから驚きだ!(*o*)
そんないせのじょう・・・。
実はとても印象に強く残るメニューも提供している。
それが「辛口白菜ラーメン」と「しょうがラーメン」の二つだ。
個人的には「辛口白菜ラーメン」は特にオススメ!!
実はここの唐辛子。
店主さんが自ら畑で育てた自家製唐辛子!
初秋から始まる自家製唐辛子を使ったメニュー。
収穫量によるのか、年によっては早い段階でなくなってしまうので要注意(^^;
白菜の甘さ・・・・。
優しいスープ・・・。
そして、唐辛子の絶妙なアクセント!
優しさとインパクトの両方を併せ持つ絶妙な一杯に仕上がっている。
最初に穏やかな味わい・・・しばらくするとじわじわと辛さが襲ってくる!
いわゆる「ツンデレ」・・・いや「デレツン」!
・・・そんな言葉は無いか?(^^;
ともかく、「優しいだけじゃないわよ!」と言っているかのようなこのラーメン。
ハマること請け合いなので是非お試しあれ!
【いせのじょう 高架下店】
住所:札幌市北区北6条西6 WEST6 1F
営業時間:10 : 30~14 : 30
定休日:月曜日(※)・日曜日(※冬季間中の月曜日は休まずに営業)
TEL:011-251-9677
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■博多一風堂 札幌麻生店
最後にご紹介するのは「博多一風堂 札幌麻生店」です。
一風堂と言えばご存知博多ラーメンの人気店。
札幌では狸小路店が2003年から営業しておりますので、多くの方がご存知でしょう。
その一風堂の支店が12年ぶりに札幌に麻生に2015年10月にオープン!!
ちょうど一風堂は「創業30周年」を迎えるということで「麺もスープもリニューアル!」という発表がなされた直後。
一風堂と言えば、その味は既に高く評価されており、誰もが納得の安心の美味しい博多ラーメンを提供し続けてきたお店。
それが、ここへ来てまだ味を進化させていこうというのだから・・・すごいね!
さて!
実はこの日は「白丸元味」という定番メニューをいただいたのだが、正直言って私の駄舌では一口目には大きな違いはわからなかった(^^;
だが、半分も食べ進むうちに違いははっきりしてくる。
一言で言えば「食べ疲れない」のである。
コクのあるしっかりしたスープは飽きるとは言わないが、今思うとどこか後半食べ疲れていたようにも思う。
それが、新しい味わいに変わったことで「食べ進むほどに加速する!!」って感じかな(^^;
そして麺も改良が加えられたとのこと。発表によると・・・
『「白丸元味」には丸い形状の極細麺「丸刃麺線26番」を、「赤丸新味」には角が四角い細麺「角刃麺線22番」を採用』
とのこと。
まだリニューアル後の赤丸新味は未食なので近々こちらも試さなくちゃっ!
バラと肩の2種類のチャーシューになりさらに美味しくなった件も触れたいが・・・。
一風堂全店の変更よりも、そろそろ麻生店の特徴を書いておかなくちゃね!!(^^;
さて、その麻生店最大の特徴はコレ!
なんとここには厨房に鉄板が用意されているんですね。
目の前で餃子を焼いてくれたり・・・・。
焼きラーメンややきめしを作ってくれちゃうんです!
そして、なんとこの2つのメニューは全国でもここだけでしか食べられない貴重なメニューらしい!
ということで、早速いただきましたよ!
定番!やきめし。
実は「チャーハン」というメニューは一風堂の各支店で提供されている。
「チャーハン」がパラパラとした味わいなのに対し、こちらは少ししっとりとした優しい口当たり。
パラパラチャーハンもいいけれど。。。しっとりチャーハンは期待以上に美味しかった!!
もちろん、言うまでも無くラーメンとの相性は抜群です!!
味は割としっかり目で具がたっぷりなのも嬉しい。
そして美味しいだけじゃなく、カウンターに座ると目の前の調理シーンが見れてこれまた楽しっ!(^^)
目もお腹も大満足でした(^o^)
今後この店を訪問したらかなりの確立で「やきめし」を注文することになると思う。
ちなみに「札幌"ラーメン"コンシェルジュなのに焼きラーメンじゃなくてやきめしなの?」というツッコミは受け付けていませんのであしからず・・・(-_-)
【博多一風堂 札幌麻生店】
住所:札幌市北区麻生町5-5-12
営業時間:[月~土] 11:00~翌3:00 [日] 11:00~翌1:00
定休日:無休
TEL:011-768-7757
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さて、札幌ラーメン最新事情2016の4回目いかがでしたでしょうか?
昨年は「新店」も実力店が多く賑やかでしたが、実力店のセカンドブランドや支店はそれ以上に活気があったように思います。
本店の美味しさそのままに支店を出すことでより行きやすくなったり、本店とは全く違う味わいのセカンドブランド店を出すことで、新たな可能性を示してくれたり・・・。
既に人気店や実力店がお店を出すとあって、食べる側の「期待」だけじゃなく「ハードル」も高かったのですが、今回ご紹介したお店は全て「期待以上」で「前評判以上」だったように思います。
ますます札幌のラーメンシーンが楽しくなって来ましたね(^^)
2016/02/08 19:42コメント(2)
- 2016/02/01
- スパイスが広げるラーメンの新世界
さて、札幌ラーメン最新事情2016も折り返しの3回目。
一昨年、昨年と2年連続で取り上げた「175°DENO」が早くも札幌駅北 口にオープンしたり、台湾ラーメン(後述)の清正のオープンや辛いラーメン専門の「辛いラーメン14」のオープン・・・そして、スープカレー店とラーメン 店のコラボも多く登場したりと、文字通り「HOT」な話題が多かったように思います。
・175°DENOの一昨年の記事はこちら
・175°DENOの昨年の記事はこちら
ということで、今回は「スパイス」というテーマを切り口にしてみようと思います。
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■麺将 清正
皆さんは「台湾ラーメン」とか「台湾まぜそば」って聞いたことがありますか?
「フランスパン」はフランスの食文化、「韓国海苔」は韓国の食文化。
「アイリッシュコーヒー」はアイルランドのコーヒー・・・。
何言ってんだろね?そんなの当たり前だよね!┐( ̄ヘ ̄)┌
てなことを書くと大体天邪鬼は・・・
「いやナポリタンはナポリにないらしいぜ!」
「スイスロールってスイスのケーキじゃないだろ?」
「そもそもジンギスカンだってモンゴル料理かよっ!」
なんてこの先のオチが想像できそうな事を言うんだろうね(-_-)
話が初手からつまんなくなってしまったね。
はいはい。
ご想像の通り、台湾には台湾ラーメンはありませんよっ!┐( ̄ヘ ̄)┌
気を取り直して・・・・。
台湾ラーメンは名古屋のご当地ラーメンなんです!
発祥は名古屋の「味仙(みせん)」という中華料理店。
そのお店で台湾は台南市生まれの担仔麺(たんつーめん)という麺料理をヒントに日本人向けに作られたメニューと言われています。
特徴はたっぷりのニンニクと唐辛子とともに炒められた挽肉、通称「台湾ミンチ」というものが使われ、スープにはたっぷりのニラが使用される激辛の麺料理です。
札幌でもいくつかのお店がメニューの一つ、あるいは限定メニューなどで提供することがあるのでご存知の方もいると思います。
(men-eijiで提供されている台湾ラーメン)
前段が長くなってしまいましたが、昨年オープンした「麺将 清正」は台湾ラーメン&台湾まぜそばでオープン直後から人気を博しているお店なんです!
冒頭の写真は台湾ラーメン!
台湾ミンチのコクにニラの風味・・・クセになる味わいです。
ちなみに本場名古屋の味仙ラーメンは標準だとメチャメチャ辛いんです(^^;
もちろんハマる人はこの辛さがたまらないらしいですが、初心者にはちょっとツライかもしれません。
で、同店ではアメリカンコーヒーよろしく「アメリカン」という辛さを控えたオーダーが可能。
最近はコチラがかなりの人気らしい。
清正の台湾ラーメンも慣れない札幌っ子向けにややアメリカンタイプで提供されています。
この方がスープそのものの美味しさを楽しめるのですが、辛イモノスキーさんにはちょっと物足りないかも。
辛いのがお好きな方!
ご安心ください(^o^)
オプションで「激辛」や更に辛い「超辛」に辛さをアップすることができます。
個人的には辛さ増しで食べた方が更に魅力が増し好きです(^^)
続いてもうひとつの看板メニュー!
台湾まぜそばもご紹介。
実は台湾まぜそばの歴史は浅く、2008年に名古屋の麺屋はなびというお店で誕生した。
同店で、失敗した台湾ミンチを店主さんが廃棄しようとしたら、当時のアルバイトスタッフさんが
「もったいないから」ということで茹で上げた麺に絡めて食べることを提案したことで生まれたそうな。
今では名古屋で提供するお店も多く、東京でもブレークし始めているという。
失敗から生まれた名作・・・チャンスってどこにあるかわからないものですね。
さて、そんな台湾まぜそばの本格的なものが清正のお陰でここ札幌で食べられるってのはありがたいですね。
上に乗ったキレイな黄色い卵の黄身が美しい・・・崩すのがもったいない・・・。
なんてね!
ここはぐっちゃぐちゃにかき混ぜてくださいっ!
きっちり混ぜることでタレの複雑な旨みが渾然一体となって更に美味しくなります!
ちなみに、本家麺屋はなびではタレがよく絡むように、麺を茹で上げたザル(テボといいます)の中で棒を使って傷をつけるのですが、ここ清正でも同じく麺の表面に傷をつけ、タレとの絡みをよくしてくれています。
この一手間が嬉しいですね。
途中で卓上の酢や自家製ラー油を追加して自分好みにカスタマイズ!!
酸味好きな私はちょいと酢を多めにかけるのが好きだったりします(^^;
さて、台湾まぜそばを食べていると最後にどうしても具が底の方に残ってしまうのですが・・・
ご安心ください(^^)b
追い飯と呼ばれるレンゲ一杯ほどのご飯が無料でもらえちゃいます!
ニラやにんにくの風味・・・挽肉のコク・・・そしてそれらを余すことなくご飯が吸い取ってくれて最後の最後まで美味しくいただけちゃいます!
台湾ラーメン&台湾まぜそば・・・未経験の方は是非一度体験してみてはいかがでしょうか?
それにしても、冒頭の台湾ラーメン・・・。
見た目はかなり辛そうですが、先に書いたとおり、札幌っ子向けに辛さをマイルドに仕上げています。
つまりは
「"名古屋"発祥の"台湾"ラーメンを"札幌"で"アメリカン"スタイルで提供」
ってことになるんですよね(^^;
・・・地理のお勉強みたいで複雑ですね(笑)
【麺将 清正】
住所:北海道札幌市中央区南9条西12-1-35
営業時間:【平日】11:30~15:00 17:00~23:00
【土・日・祝】11:30~23:00
定休日:水曜日・第2木曜日
TEL:080-4917-2333
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■辛いラーメン14
続いてご紹介するお店がコチラ!
店名が直球勝負の「辛いラーメン14」
店名に「辛いラーメン」となっている通り、辛いラーメンがウリのお店。
でも「抜き」という辛くないメニューもありますので辛いのが苦手な方でもご安心ください!
辛さは「抜き」→「普通」→「2倍」→「3倍」→・・・・「14倍」と14倍の辛さまでありますので、どんな辛いモノスキーさんでも自分のレベルにあわせて十分に楽しめます(^^)
それぞれ辛味噌・辛醤油・辛塩と3味あって、そこから辛さを選べるので自分にぴったりの味を探してくださいね!
ちなみに上が辛味噌、下が辛醤油、それぞれ3倍の辛さです。
見た目でスープの色の違いがはっきり・・・わかりませんね(笑)
ここで使用されている唐辛子は「中澤農園」さんという鵡川にある農家さん。
このお店で初めて食べたときの感想を一言で言えば
「唐辛子の美味しさを再発見させてくれた!」
という感じかな。
確かに辛い!
多分口からロウソクに火がつけられる程度に火は出ていたと思う(^^;
でも唐辛子そのものの持つ旨味、そして辛い刺激の後に来るスープの甘み・・・・。
辛い!→美味い!→火を噴く!→旨味が広がる!→美味っ!→また一口食べたい!→辛い・・・・のループが止まらない!
ちなみに、醤油はダイレクトに辛さが来るので上記のようになるのだが、味噌だと
ん?美味い?→辛い!→火を噴く!→以下同文・・
と辛味が襲ってくるのがほんの一瞬遅れてくる印象かな。
やや味噌の方がマイルドな辛さになりますね。
いずれにしても、食べ終えるまで無限ループがとまらない(^^;
そしてThe札幌麺という印象の森住製麺の麺。
このプリッとしたやや固めの食感との相性が抜群だ!
しっかりした強いインパクトのスープに負けない食感と個性・・・。
この組み合わせはテッパンだね!
そしてオススメトッピングがこちら!
四川山椒と国産の青山椒をブレンドした「痺れ(50円)」
唐辛子の「辣(ラー)」な辛さに、山椒の痺れる「麻(マー)」な辛さの組み合わせは最高!
さらに味に奥行きが生まれますのでお試しあれ・・・。
もう一つのオススメトッピングは「ライス」
辛い味わいとの相性は今更説明するまでもありませんね(^^)
・・・・え?ライスって「トッピング」って言わないの?(*o*)
だって、スープの入った丼に投入すr・・・・
いや、深堀はやめておこう。
いずれにしても、この辛さにライスは必須です!
ところで、こちらのお店の「14」ってどういう意味かわかりますか?
「14倍までの辛さがあるから!」って答えは不正解。
「辛いラーメン14」だから「14倍までの辛さ設定にしてある」のであって、店名の由来は別にあります。
実は店主さんは「石田さん」という方であだ名が「イッシー」だそうで・・・。
「14=イッシー」なんですって(^^;
店主さんの名前が九十九(つくも)さんとか百田(ももた)さんじゃなくて良かったなぁ・・・。
辛いラーメン100で100倍までの辛さ設定とか・・・自分には絶対無理(^^;
はっ!(*o*)
もし、店主さんの名前が「千田さん」だったら・・・・(*o*)
眠れなくなるからこの辺にしておこう。
【辛いラーメン14】
住所:北海道札幌市中央区南7西2丁目2-22 豊水ビル
営業時間:
【月~木】11:30~14:30 18:00~23:00
【金・土】11:30~14:30 21:00~翌2:00
定休日:日曜日
TEL:011-596-6377
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■ラーメン・餃子 ハナウタ
続いてはこちら。
オープンから約一年。2015年1月オープンの「ラーメン・餃子 ハナウタ」をご紹介します。
すぐ近くには人気店「らーめん心繋(しんわ)」をはじめ、この近辺は激戦区エリア。
例え美味しいお店でもそれだけでは中々新店が参入するのは難しい場所と言っていいんじゃないかな。
こちらのお店の醤油&塩ラーメンは札幌ではちょっと珍しいアジ節を使っており、豚骨+アジ節のとてもクオリティの高いラーメンを提供している。
これだけでも普通に勝負できる美味しさだと思うのだが・・・・
そこは激戦区!
事はそんなに簡単ではなかったのかも知れない。
メニュー筆頭には「薬膳香辛(ヤクゼンシャンカラ) 味噌」(中辛・大辛)の文字。
「薬膳ラーメン」という新しいジャンルで参入して、勝負をかけてきた!
一年経った今、結果はといえば・・・・週末の昼時はかなりの待ち時間が必要なこともあり、完全に地域の支持を得られている「人気店」と言っても良いと思う。
さて、こちらの「薬膳香辛 味噌ラーメン」
「薬膳」の名前の通り、お店に入ると独特な香りが漂っています。
ラーメン屋というより、漢方薬店や本格中華料理店の香りに近いかな。
見た目は真っ赤ですが、大辛でもそれほど無茶な(?)辛さではない。
むしろ桂皮・ナツメ・八角etc.漢方などに感じるスパイスの風味が印象的。
どちらかと言えば火鍋や薬膳鍋の香りなのだが、それがきちんと「札幌スタイルのラーメン」になっているから面白い。
札幌ラーメンの一つのジャンルです!と言われれば十分にそんな気がする。
味噌の風味や、炒め野菜、札幌麺・・・・
それらを効果的に使うことで、どんぶりの中には札幌ラーメンの世界観がきちんと表現されているね。
私の素直な感想。
お店に入ったときの違和感・・・・
一口目の今までのラーメンとの違い・・・
そんなものに最初だけ戸惑いはあったが、二口三口と食べ進むうちに・・・「ハマった」ね!
そう!
ハマる味わいなのである。
加えて、半分も食べる頃には汗ダクどころか・・・・汗ダクダクダクなのである。
フェイスタオルは大き目のを用意したほうがいいと思う・・・自分の場合にはバスタオルでも良かったかな?ってぐらい汗をかいたね。
身体が冷えやすいこの時期は特にオススメかも。
説明書きには「疲れて元気が出ないときのパワーチャージに・・・」なんてかかれているがその通りかもしれない。
漢方薬と同じ効果が期待できるんだったら、なんてありがたいお薬なんでしょ!
『良薬口に美味しっ!!!』
汗ダクダクダクの状態なので、デトックス効果やダイエット効果も期待できちゃうんじゃない?
パワーチャージについでに餃子もいただく!
店名でウリにしているだけあって、この餃子がまた美味しい!
餡にはほのかに薬膳系のスパイシーな香りがし、この風味も癖になるね。
ちなみにこの日はランチで2軒目の訪問だったのだが・・・・。
ラーメンも餃子も楽勝でお腹に収まった。
多分漢方の効果で胃腸がもっとも活発になったせいだと思う。
こんなことならライスも頼むべきだった。。。
それすらも「ハナウタ」交じりで完食できたことと思うのだ。
うん。
デトックス効果は期待するとしてもダイエット効果はあまり期待しないでおこうかな(-_-;
【ラーメン・餃子 ハナウタ】
住所:北海道札幌市白石区栄通10丁目1-1
営業時間:11:00~15:30 17:00~20:30
定休日:水曜日・第1第3火曜日
TEL:011-858-7072
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■ラーメン店×スープカレー店コラボ
さて、続いてのお店ですが・・・。
今度はお店一つをご紹介するというより、一つのキーワードにスポットを当ててみたいと思います。
ここ最近ラーメン店とスープカレー店のコラボが非常に目に付く札幌。
ラーメンと並んで人気のご当地料理のスープカレー。
もちろん私も大好きです!!(^ー^)
吉山商店の店主さんとGARAKUの店主さんは幼馴染と伺っています。
それは一つの特殊なコラボ例として、ラーメン店とスープカレー店がコラボした背景には、どちらもスープに手間隙がかかっていることもあり、店主さん同士意気投合したというのもあるのかも知れませんね。
そんなコラボメニューをいくつかまとめてサラっとご紹介しましょう。
=吉山商店 札幌らーめん共和国店=
2月14日までらーめん共和国では「LOVE北海道らーめん」と題して限定メニューを提供中。
ラーメン共和国は季節ごとにこういった限定メニューを提供してくれるので、何度も足を運んでいる人でも飽きること無く楽しめるからありがたいですね。
今回のテーマは大きく3つ
「らーめん×ワイン」「らーめん×北海道グルメ」・・・
そして「らーめん×スープカレー」です!
白樺山荘は「らっきょ」とのコラボ、空は「奥芝商店」とのコラボ、吉山商店は上でも少し書きましたが、店主さん同士が幼馴染の「GARAKU」とのコラボです。
コラボしているスープカレー店は3店とも人気&実力店。
札幌での人気の高いお店ばかり!
写真は吉山商店×GARAKUのコラボですが、さすがに息のあったコラボメニューという印象。
ベースのスープとスパイスのバランスが絶妙!
もちろんこのままライスでも美味しいでしょうが・・・。
やっぱりきちんと「ラーメン」として成立するようにチューニングされていますね。
そのひとつのまとめ役として役立っているのが、トッピングされているチーズかな。
決してチグハグにならずに札幌定番の縮れ麺ときっちりまとめてくれています。
そしてたっぷり入った肉や野菜が嬉しくなっちゃう(^^)
栄養バランスもばっちり!!
トロトロの炙り角煮もかなり美味しい!
ちなみに、この日の私の失敗は・・・ライスを注文しなかったこと(-_-)
期間中にもう一度行って「角煮×ライス」&「スパイス×ライス」のコラボを楽しんじゃおうと思っています!!
2月14日までの限定です。
お早めに・・・。
【吉山商店 札幌らーめん共和国店】
住所:北海道札幌市中央区北5条西2-1 札幌エスタ 10F
(札幌らーめん共和国内)
営業時間:11:00~22:00(L.O.21:45)
定休日:年中無休
TEL:011-213-2716
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=らーめん虎=
続いてご紹介するお店はコチラ。
らーめん虎!
こちらでもスープカレーとの名店との強力タッグの一杯が食べられます。
以前に某雑誌の企画として人気を博した商品。
あまりに好評で、お客様の要望に応えて2015年7月待望の復活!!
コラボ相手は平岸の人気店「スープカレーキング」です(^o^)
スープカレーキングは、鶏+豚のしっかり目の「動物系スープ」にカツオ節などの「魚介系スープ」を合わせたWスープ。
そこに効果的にスパイスを効かせた「しっかり目の味わい」で評判のお店。
で、らーめん虎と言えば「パンチの効いた豚骨ベースのスープ」が評判のお店。
ほらね(^^)
クリーミーな豚骨ベースのスープと効果的なスパイスのきかせ方・・・。
合わないはずが無い!
そして、この札幌縮れ麺との相性!
抜群です(^ー^)
限定メニューから復活を望む声が多かったのも納得です。
スパイスの香りやバジルの風味・・・一口目をすする直前までは「かなり辛い」ものを想像していたが・・・。
その実、風味はありながら実にマイルドで優しい味わい。
良い意味で第一印象とは違う美味しさだった。
ちなみに、らーめん虎の店主もスープカレーキングの店主も一見強面・・・。
まぁ、「若い頃は確実にヤンチャだった」と思われる(^^;
でも、その実とても優しく礼儀正しい二人の店主さん。
これまた、良い意味で第一印象とは違うお人柄なんです。
なんとなく似たオーラを発するお二人。
二人の店主の持つオーラが似ているんだもの・・・この両者のコラボは相性がいいに決まっているね(笑)
【らーめん 虎 (TORA)】
住所:北海道札幌市清田区北野3条3丁目15-30
営業時間:11:00~15:00(L.O.) 18:00~22:00(L.O.)
※スープがなくなり次第終了
定休日:木曜日
TEL:011-376-0730
~~~~
=らーめん きちりん大通り店=
ラーメン×スープカレーコラボ、最後にご紹介するのはコチラ。
オープン時は二代目きちりんとして鶏白湯スープを提供していたお店。
昨年6月にあらためて「らーめん きちりん大通り店」として、本店・花川店と同じく「鶏がらあっさり系」ラーメンを主軸にリニューアルオープンしたお店。
きちりんの鶏がらベースのらーめんの美味しさは今更説明するまでも無いと思う。
そのきちりん大通り店がこのお店だけの限定メニューとして「MATALE(マタレー)」とのコラボメニューを発表した。
「MATALE(マタレー)」のスープはクラシック・オリジナル・トマト・ココナッツの4種.
クラシックは確か鶏がらや豚骨・野菜などを使っていながら「あっさり」した味わいだったはず。
素人のあさはかさで「クラシックのあっさりした味わいに使われているスパイスなら、きちりんとのコラボも一発であっさりはまったんだろうな」と思ったのだが・・・。
きちりんの店長さんのお話によると
「そのままあわせたら何故か美味くはまらず・・・調整に苦労した」
とのこと。
なるほど!
スープカレーに限らず「美味しい料理」を「美味しいラーメン」に仕上げるには、物凄く高いハードルがあるんですよね。
今更ながら当たり前の事を言われたような気がしました。
きちりんと言えば鶏がらスープの美味しさは定評があるし、鶏がらスープはどこか「万能選手」のような印象があったけど、話はそんなに単純じゃないんだよね。
きちんと麺との相性を考えてチューニングしているというがすごいところかも知れない。
さて!
こちらのラーメンには「焼きチーズライス」なるものがついてくる。
実はこれを食べた時、先に書いた「麺との相性を考えてチューニングしている」というのがよくわかった。
試しにチーズのかかっていないライスだけの部分をいただくと、麺ほど相性が良くないのだ。
なるほど・・・麺との相性を考えて調整してあるんだなぁ・・・。
しかーし!!
スープと麺の相性がよければ、ご飯と相性が悪くても仕方ない・・・と妥協しないのがきちりん流!
ここで「焼きチーズ」が良い働きをしてくれる!
このスープとご飯の縁を取り持つ素晴らしい仲人役を果たしてくれているのが焼きチーズなのだ!
スプーンで浸して食べるも良し、〆に雑炊っぽくしていただくのも良し!
最後の最後まで美味しさを提供してくれる!
スープとライスの相性を考え・・・それぞれの個性を上手く活かしてくれる職人技をこんなところにも感じた。
ちなみに、ものすごくどうでも良い話だが。。。
「お見合いの仲介が趣味」と言っていた、実家の近所のおばさんの事を思い出してしまった。
男性と女性のそれぞれの個性を見抜き、縁を取り持ってくれて、かなりの数のカップルを成立させたとか・・・。
こういう方こそ、今の日本に必要なのかもしれない。
おばさーん!!私も独身d・・・・いや、いよいよもってどうでも良い話になりそうなのでこの辺にしておこう。
【らーめん きちりん 大通店】
住所:北海道札幌市中央区大通西9-3-35
営業時間:11:00~20:00
※スープがなくなり次第終了
定休日:月曜日
TEL:011-231-8628
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ということで、「スパイス」をキーワードに取り上げてみた札幌ラーメン最新事情3回目でした。
「ハナウタ」のところでも書きましたが、スパイスの効果は「デトックス」や「ダイエット」に期待できるものもあるはず。
ダイエットに期待できる!?だって?
・・・どうかダイエットに期待させて!!
希望を持たせて!!
え?スパイスには「食欲増進作用に期待できるものもある!?」だって?
どうやら、後者の効果は大いにあったようだが、前者は。。。。期待しない方がよさそうだな。
2016/02/01 21:36