ラーメンコンシェルジュがそっと教える札幌ラーメン情報
[担当エリア] 札幌
「札幌ラーメンコンシェルジュ」のワタクシ大石が美味しいラーメンを探し求めて日夜市場調査‥という名の食べ歩き(笑)そんな食べ歩きで見つけた美味しいラーメン情報をそっとお教えします。
2015年2月
- 2015/02/11
- あぁ望郷のソウルフード! 最終回は札幌ラーメン最新「老舗」事情
シリーズでお送りしました「札幌ラーメン最新事情2015」もいよいよ最終回となりました。
基本的にこのシリーズは「前年の新店や新メニューなどを中心に動向をさぐる」というコンセプトで書いております。
必然的に「新しいお店を紹介する」ことが多くなります。
でも・・・。
ここ最近の札幌の動きでどうしても気になるのが「老舗店の閉店」なんですよね。
長く続いたお店が後継者問題や様々な事情で閉店してしまうのはとても寂しいことです(>_<)
加えて、TVや雑誌なども長く続いているお店よりも新しいお店の方が話題性も高く取り上げやすいのも事実。
(かく言う私も新しいお店にスポットを当てることが多いのですが・・・)
昨年11月末には、個人的にとてもお世話になった「ふくべ」も50年以上の歴史に幕を下ろすことになってしまいましたし・・・(涙)
暖簾に書かれた「札幌名物」の文字の通り、てんこ盛のモヤシに元気をもらったオールドファンも少なく無いでしょう。
ということで、今回は「老舗店」にスポットを当ててみたいと思います。
皆さんにも「メディアにはあまり登場しないけど、頻繁に利用している」なんて老舗ラーメン店がひとつやふたつはあることでしょう。
まだまだ沢山のお店が元気に頑張っていますが・・・。
今回は4店だけ独断と偏見で選んでみました(^^)
「なぜあそこを紹介しない!」というご意見があるかも知れませんが、お許しください(^^;
~~~~~
■洋食・中華とらや
まず一軒目は、先日のインタビュー編の「朝ラー」の特集でも紹介したお店。
洋食・中華とらやです。
実は今回この特集を書こうと思ったきっかけのひとつはこのお店にあります。
先日何気なくお店を訪問したら、こんな張り紙が・・・・。
えええ(*o*)
今年一杯で閉店!!!(T_T)
とても残念だが、店主さんは今でも腕の痛みをこらえながら無理を押してお店を続けてくれているようだ。
これ以上無理をさせるわけにはいかないだろう。
時代の流れといえばそうなのかも知れないけれど・・・。
あまりにも悲しい・・・。
せめて記録に残す意味でも記事にしておこう!
ここのラーメンのポイントは「豚の美味しさ」なんだと思う。
スープは豚骨清湯(とんこつちんたん)がベースで、鶏は使っていないらしい。
それに野菜や昆布、煮干などの美味しさがほのかに加わった、あっさりしながらコク深いラーメンなんだよね。
豚の美味しさ・・・いや、言い切ると「豚の脂の甘さ」と言ってもいいかもしんない。
ちなみに、こちらのお店は「国産豚の生のものしか使っていない」らしい。
すみません(-_-)
豚を強調したのは、一緒に頼んでしまったトンカツに対する言い訳の意味もあります(-_-;
豚が美味しい→確かめるためにトンカツも注文した!→仕方がないでしょ?
・・・わかりやすい言い訳だな(-_-;
いやいや、でも冗談抜きに美味しい逸品なんです!
ラーメンだけじゃなくファンが多いのも頷ける。
おっと閑話休題。
スープに浮かぶ脂を軽くまとったさがみ屋製麺の札幌麺との相性も抜群。
これがもうすぐ食べられなくなっちゃうなんて・・・・。
「札幌の朝ラーメンならココ!!」と多くの友人に伝えてきた。
今年も道外からラーメン好きの友人たちが来ることだろう。
今年がラストチャンス!!
未食の方は是非今年中に北海道に来てください。
私も・・・オムライスや定食メニューも食べたいし・・・。
今年は例年以上に通おうと思っています。
【洋食・中華とらや】
住所:北海道札幌市中央区南14条西8丁目5-27
営業時間:8:00~22:00
定休日:火曜日
TEL:011-511-2355
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■福来軒
二軒目は「福来軒本店」です。
札幌ラーメンのオールドファンならこの店の存在は皆さんご存知のことでしょう。
この聳え立つ割り箸を見るだけでどこの店かわかっちゃいますよね。
この店を語る上で必ず出てくるのがこの「傾いたカウンター」(笑)
スープの喫水線(?)がアシンメントリー(^ー^)
私なんかこれを見ただけで条件反射でテンションがあがっちゃいますよ。
味噌ラーメンももちろん美味しいけど・・・。
ここでは個人的に「醤油イチオシ」です(^ー^)
炒めた野菜の香ばしさ、濃い目のスープ、醤油の香り・・・。
The札幌醤油ラーメン!!
黄色くて縮れた麺・・・それが少しずつ醤油色に染まっていくのも堪らない(^ー^)
「札幌味噌ラーメンにはモヤシ」というのは異論の無いところでしょう。
でも「札幌醤油ラーメン」には「モヤシ不可欠派」と「モヤシ不要派」がいるような気がする(^^;
まぁ、好みの問題ですが、私は醤油にもモヤシがあったほうが嬉しいタイプの人間です。
トレンド系の洗練された味わいのラーメンも良いけれど。
やっぱり時々無性に食べたくなるのはこういうラーメン。
夜23時まで営業ってのもあって、遅めの時間に食べちゃうこともしばしば!
なんていうのかな・・・。
札幌っ子のDNAに「コレを欲する」って欲求が組み込まれているのかも知れないね。
本能が欲するんだから、夜遅くに食べちゃうのもしょうがないよね(^ー^)b
・・・(-_-)
【福来軒 本店】
住所:北海道札幌市中央区南16条西8丁目1-26
営業時間:11:00~23:00
定休日:無休
TEL:011-521-5407
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■名水ラーメン
三軒目はこちら。
名水ラーメン!
東区は中沼とここ厚別の2箇所にお店があります。
実は私の地元は厚別区!
かなり頻繁に足を運んでいます(^^;
とはいえ、ここ最近は「飲んだ後」しか立ち寄らないので、あまり大きな声で自慢もできないんだけどね(笑)
なので、この店に関してはかなり個人的な思い入れというか・・・バイアスがかかっています(^^;
そのつもりで読んでください(笑)
創業は・・・何年なんだろ?
酔って聞いたことも一度や二度じゃないけど、記録が残っていない(笑)
確か30年以上は営業しているはず。
名水の名前の由来は「羊蹄山の湧き水」を使っているから。
中沼の本店の方が毎日汲みに行っているらしい。
で、イチオシメニューは「塩」!
透明感のあるスープ・・・。
でもこれが実に美味しい。
当たり前だけど「ラーメンに水って重要!」って事も実感する。
豚骨清湯がベースかな?
動物系の美味しさに野菜の甘み・・・見た目以上にしっかりコクがあるスープは飲んだ後には最高!!
冒頭にも書いた通り、地元で飲んだ後に頻繁にお世話になっているお店。
なので・・・時々この店に立ち寄ったことすら忘れて・・・(-_-)
翌朝の胃もたれとデジカメの画像データで初めて記憶が蘇るなんてのもしばしば(苦笑)
シャッキシャキのモヤシ・・・。
熱々のスープ・・・。
シンプルだけどコクのある味わい・・・。
そして黄色い縮れ麺。
東京勤務時代も出張や帰省で札幌に来るたびに立ち寄ったっけ。
『あー・・・札幌ラーメンって美味しいなぁ・・・。北海道に帰りたいなぁ・・・・。』
そんな事を思いながら食べた20代~30代。
水の美味しさひとつをとっても「望郷の念」ってやつに駆られたっけ。
毎回感謝しながら食べていたよなぁ・・・。
でも、今はちょっと当たり前に通い過ぎて感謝の気持ちを忘れているかな(^^;
せめて何かお礼代わりに褒め言葉でしめくくりたいところ。
そうだ!!
記憶にない画像がデジカメに入っていることを専門用語(なのか(?_?))で「念写」と言います(-_-)
そう!このお店は個人的に念写率が一番高いお店です!!
自慢にもならんし、お店の褒め言葉にもならなかった┐( ̄ヘ ̄)┌ヤレヤレ
ついでに書くと、飲んだ後のこのお水の美味しいこと・・・・。
いや、これ以上書いてもラーメンの褒め言葉に着地しない気がするからこの辺にしておこう(-_-)
【名水ラーメン 厚別店】
住所:北海道札幌市厚別区厚別中央3条4丁目5-1
営業時間:11:00~翌1:00
定休日:不定休
TEL:011-894-2628
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■ゆりや食堂
最後の四軒目はこちら。
札幌の老舗ラーメンといえば必ずと言っていいほど名前があがるお店。
ゆりや食堂。
もう店構えから「風格」が漂っていますよね。
オープンは1946年というからスゴイ!
シンプルイズベストとでも言わんばかりの潔い見た目。
「札幌ラーメン」や「味噌らーめん」が全国区になる以前のスタイル。
いや、むしろ全く違う道を歩んできたと言った方がいいのかもしれない。
札幌ラーメンのルーツが屋台からの派生だとすると、こちらはそばやうどんなどを提供してきた食堂からの派生といえるのかな?
鶏がらベースの清湯スープは口当たりがやさしく、どこかほっとする味わい。
物足りなさを感じる人もいるかもしれないけど、逆に「ラーメンってこういうのがいいんだよね!」というファンも多いと思う。
イマドキの味でも無いし、札幌らしい味でも無い。
でも、誰もが懐かしさを感じる一杯だと思う。
これはラーメンの話じゃなく一般論だけど・・・。
「時代の流れにあわせなくちゃ・・・」とか「今はそんな時代じゃないよ・・・」とか、世の中には
『時代に迎合するのが善、時代遅れは悪』
なんて考え方も一部にあるような気がする。
でも、それが必ずしも正しくは無いことをこの店は教えてくれる。
科学技術の進歩、産業の発達etc.
時代の流れをキャッチし、先を読みながら前に進んでいくというのは重要なことだと思う。
特にビジネスの分野においては・・・。
でも、時々ふと「前に進んでいるつもりが流されていた」ということもあるような気がする。
いや・・・なんだか、らしくない小難しい話になってしまった。
もしかしたら「時代の流れ」ってやつについていけなくなった自分が屁理屈を言っているだけかもしれない。
でも、「味」だけじゃなく「その店の持つオーラ」や「雰囲気」に惹かれ、自分は足を運んでいること・・・。
そしてそのことに「癒されている」ことだけは確かだ。
「時代が変わろうとも変わらぬ味とスタイル」
そこに大切な何かを感じている自分がいる。
こういうお店は本当にいつまでも続いて欲しい・・・。
【ゆりや食堂】
住所:北海道札幌市中央区南1条西19丁目
営業時間:(月~金)11:00~18:00 (土)11:00~16:00
定休日:日曜・祝日
TEL:011-621-4911
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ということで、今年も無事「札幌ラーメン最新事情」を書き終えることができました。
新しい味、懐かしい味、新しく生まれるお店、変わらぬお店・・・そして残念ながら消えていくお店。
まだまだ紹介したいお店も沢山ありましたが、今年はこの辺で終わりとさせていただきます。
今の札幌のラーメンを一言で言えば「バラエティに富んでいる」と言えるんじゃないないかな。
色んなラーメンに出会えるのは楽しいですよね。
皆さんにも是非色んな味に出会って楽しんでいただきたいです。
ラーメンは嗜好品ですから一概に「美味しい」とか「美味しくない」とかでくくることは決してできません。
最後は皆さんがご自身で「味わい」「感じて」判断していって欲しいと思います。
でも、この特集がそんな皆さんの食べ歩きの一助となれば幸いです・・・。
また来年(・・・あるのか?(^^;)お会いしましょう!!(^o^)/~
・・・てか、特集以外の記事も時々ちゃんとアップしますけどね(笑)
2015/02/11 16:48
- 2015/02/05
- 緊急速報!番外編 雪まつり限定ラーメンであったまろう!
皆さんこんにちは。
毎週水曜日更新の「札幌ラーメン最新事情2015」ですが、本日は水曜日でも無いのにアップです!
ぐうたび編集部のH女史・・・。
「残り1回かと思うと悲しいですね・・・。いつもより回数も少ないですし。」
(いや、さびしいけど悲しくは無い(-_-))
「雪まつり期間ですし、もうひとつ間に記事を入れましょうか?4.5(よんてんご)回とか」
(え・・・全5回なのに・・・4.5回?・・・鬼っ!!)
先日の節分にはH女史の顔を思い浮かべながら豆をまいたのですが、効果がなかったようです(-_-)
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ということで、「緊急速報!番外編」
全5回なのに、なぜか4.5(よんてんご)回目(笑)
雪まつり会場でオススメのラーメンに2つスポットを当ててみたいと思います(^ー^)
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■ふかがわ らぁめん道場 極(深川)
雪まつり会場をテレビ塔を目指して東に東に歩いていきます。
目的地は大通1丁目に出店している深川の名店「らぁめん道場 極(きわみ)」です。
1丁目の端まで歩いていったその奥に・・・。
「テレビ塔横丁」なるフードコートイベント会場があるんですねぇ!(^ー^)
奥の奥、文字通りテレビ塔の真下においしそうなお店が並ぶお宝会場!!
テンション上がります(笑)
トップメニューのみそラーメンも魅力的だったけど・・・冷え切った身体がこの日欲していたのは「みそ坦々麺」
身体が芯まで冷え切っているから、辛いメニューで温まりたいですね。
震える手でド運ぶドンブリ・・・ラー油の辛そうな赤い色が、ワクワク感を刺激します(^ー^)
席に座るのももどかしく、中腰状態でスープをずずずっ・・・。
この熱々スープ・・・刺激的なピリッとした辛さ!
これだけで「反則技」ですよ(笑)
もうね、舌より先に本能が「美味しい」と感じちゃうもの(^^;
震えながら麺をすすると・・・・。
あー・・・美味しい(-´▽`-)・・・ホワー。
元々、極さんのしっかりした旨みのあるスープ。
それに味噌のコクやラー油の辛さ。
寒ければ寒いほど美味しいラーメンです!!
それにこのほぐしチャーシュー。
担々麺と言えば、挽肉が定番ですよね。
でも、挽肉の不満点はスープと一緒に掬うなら食べやすいけど、麺と一緒には中々食べずらい点。
これは盲点だった。
やや辛めの味わいが麺と一緒に食べることで、更に食欲を刺激してくれます!
いや~芯からあったまるわ。
さーて身体も温まったことだし、西へ向かって雪まつり会場を見ていくとしましょうか。
【ふかがわ らぁめん道場 極】
北海道札幌市中央区大通西1丁目 (札幌雪まつり 大通公園 西1丁目会場)
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まぁ・・・。
雪像やら、イベントの紹介は・・・・。
他の方にお任せするとして・・・。
花より団子、雪よりラーメン!!( ・`ω・´)キリッ
一気に6丁目まで来てしまいました(^^;
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■函館麺屋ゆうみん(函館)
ということで、やってきたのは大通6丁目会場。
ここは「北海道 食の広場」となっており、全道各地の食のブースが集まるエリア。
テンションあがりますね(^^;
色々とおいしそうなお店もありますが、そちらは夜の楽しみにとっておくとして・・・。
本命はやっぱりここ!
函館麺屋ゆうみん。
なんと1946年創業ですから、70年近くの歴史がある、函館では知らない人がいない超有名中華料理店。
今回は雪まつりのために「函館海老ワンタンメン」の塩と味噌を持ってきてくれました!
ワンタンが全体を覆いつくすほどたっぷり入っているんですね。
これまたテンションが上がります(^^;
まず味わって欲しいのがこの透明なスープ。
函館と言えばやっぱり塩ラーメン。
元々先代の時代には中華料理店らしく、濃い目の味付けの麺類が人気で、ベースのスープはシンプルな味わい。
塩ラーメンもシンプルであっさりでした。
現在の息子さんご兄弟の代になって塩ラーメンに力を入れ、ベースのスープもあっさりながら非常にコク深く旨みのあるスープになったんですよね。
「函館塩ラーメンって見た目以上にコクがあって美味しいんだよ!」って人に言いたくなるようなスープです。
麺も函館を代表する岡田製麺の中細麺。
じんわり&しみじみ美味しい・・・。
おっと!大事な存在を忘れるところだった。
麺もスープも極上だけど・・・このラーメンに関しては「海老ワンタンが主役」と言ってもいいかも知れない!!
その美味しさをわかりやすく言葉で説明すると・・・・
チュルッッッチュルッ!
の
プリッッップリッ!!
え?「言葉」じゃないって?(^^;
でも伝わるでしょ?(笑)
皮のちゅるっとした食感、中に潜む海老をかみ締めたときのぷりっとした食感。
至福です(-´▽`-)・・・ホワー
実はこちらのお店、先代の時代から30年ぐらい前から食べているお店。
個人的な思い入れもあるし、味に対してバイアスもかかっているかも知れません(^^;
そう思って読んでいただいて結構です。
でも、ここ札幌で食べられる数少ない機会。
是非多くの人に食べてもらいたいな。
木村料理長(上の写真:ピンクのダウンジャケット)のキャラクターが似すぎていて笑った(^ー^)
【函館麺屋ゆうみん】
北海道札幌市中央区大通西6丁目 (札幌雪まつり 大通公園 西6丁目会場)
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さて、ということで緊急企画の「よんてんご回目」はいかがでしたでしょうか?
もちろんラーメン店も他にも出店されておりますし、ラーメン以外にも美味しい食べ物がたくさんあります。
雪像や氷像を楽しみ、スノーボードや他のイベントを楽しみ・・・。
冷え切った身体を温かくて美味しい食べ物で芯から温める。
それも、北国の冬の楽しさのひとつなんじゃないかな。
観光でいらした方はもちろん、地元の方も雪まつりで美味しいラーメンを食べて北国の冬を満喫しましょう(^o^)/
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蛇足だけど・・・。
全5回のシリーズ、次は「4.7(よんてんなな)回」なんて依頼が無いことを願おう(-_-)
2015/02/05 11:52
- 2015/02/04
- 麺の実力、タレの旨さにトッピングの妙! 汁無しの麺が来ている!・・・かも?!
シリーズ「札幌ラーメン最新事情2015」
いよいよ残すところあと2回!
4回目の今回は「汁無し」をキーワードに数店をご紹介してみたいと思います。
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数年前には「ラーメンはスープが主役」とか「スープが命」と掲げているお店が多かったように思います。
(※すみません・・。今もあるかも知れませんが・・・・。別に否定をしているわけではありません(^^;)
その背景の一つには
『今ほど麺のバリエーションが無く、スープの違いの方がわかりやすかったから』
ということがあったのではないでしょうか。
ところが、ここ最近は道産小麦の品種改良や流通量のアップ、製麺技術の向上などにより麺のバリエーションが格段に増えてきました。
今はラーメン(汁ありのタイプ)に於いて「麺の美味しさ」が作り手にも食べ手にも、重要な要素と認識されていますよね。
さて、そんな麺の美味しさを楽しむ一つの食べ方として・・・・油そばや混ぜそばなどと言われる「汁無し麺」が徐々に脚光を浴びてきているように思います。
今年は「汁無し」が来る・・・・かも(^^;
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ちょっと弱気な書き方でスタートしてしまいました。
というのも、油そばやまぜそばというジャンルは決して新しいものではなく、古くからファンもいました。
そして、それらを提供するお店も決して少なくはありませんでした。
でも、昨年の流れを見ていると・・・ブームの予兆を感じずには入られないのです(^ー^)
未体験の方はコレを機会に是非一度お試しあれ!!
~~~~~
■たおか
最初にご紹介するのは「油そば専門店 たおか」です。
本店は平岸にあり、2011年10月にオープン。
それからわずか3年の昨年2014年8月に3店目となる店舗を北24条駅近くにオープンさせました。
たった、3年で3号店・・・。
ファンが増えている証拠ですね(^ー^)
メニューは油そばのみ!!
そこに野菜やら卵やらチャーシューやらをトッピングするスタイルして楽しむタイプです。
並盛と大盛が値段が同じってのもありがたですねぇ(^ー^)
せっかくなので「大盛」で注文しちゃいましょう(^ー^)
写真は「野菜盛りに温泉卵をトッピング」したもの。
卓上に並ぶ調味料。
このお店では「酢」と「ラー油」を最初に投入することを薦めています。
温かいうちにかけるのがコツとのこと。
最初はどれぐらいかけていいかわからないから、自分のベスト調理を見つけるまでは少しずつ足しながらでもいいかも知れませんが・・・。
一発でビタッと味が決まると、なんだか嬉しいんだよね(笑)
既に何度か食べている自分は酢は多めの5回転。ラー油も多めの5回転!
個人的には温泉卵はベストトッピングだと思っている(^^;
50円玉がお財布にあったら、迷わずレッツトッピング!!
酸味のファーストインパクト、ラー油の辛さ・・・そしてそれを中和してくれる温泉卵。
バカうまです(笑)
やや太目の緩やかなウエーブの麺はもっちりした食感。
美味しい(^^)/
蕎麦を食べた後にはそば湯があって、すしを食べた後にはお茶があって・・・。
もちろん、ラーメンの最後にはスープがあって・・・。
個人的に汁無し系がちょっと物足りなく感じるのは、最後にスープが無いこと。
なんと、こちらのお店は冬季限定でスープが一杯無料サービス!!
これは食べ終えた後の満足度が違うなぁ・・・。
ジャンクだけど、ハマるとクセになる油そば。
「専門店」を謳うだけあって安心安定の美味しさがあります。
さて、こちらのお店・・・に張ってあったポスター・・・
お!!おおおっ!!
なに!!ラーメンに比べカロリーが低いとな!!!
なんというステキ情報なんでしょう(笑)(^ー^)
大盛じゃなくて倍盛でも良かったか!!
・・・という、発想が良くないんだよね。
どこまで行ってもヘルシーにな食生活にはならないのであった(-_-)
【たおか 北24条店】
住所:北海道札幌市北区北23条西3-2-26
営業時間:11:00~翌0:30
定休日:火曜日
TEL:011-374-6935
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■のるど
続いてはこちら「のるど」というちょっと変わった店名のお店。
2014年9月オープンのお店です。
カフェ風のおしゃれな店内。
カップルにもオススメな雰囲気ですね(^ー^)
二段仕込醤油にぼし醤油や天然塩・・・そしてトマトラーメンにカオソーイ(*o*)
そそられるメニューが並ぶなぁ・・・。
いやいや、今日は「汁無し」の取材だった(^^;
ということで、汁無し担々麺!
店内の雰囲気同様、おしゃれな盛り付け。
立体的なビジュアルに様々なカラーがいいね。
さて、こちらの最大の特徴は「麺」
登別の「望月製麺」から取り寄せている麺は道産小麦の「ゆめちから」100%の麺。
超強力粉のこの小麦が実にイイ(^o^)
しっかりした食感にほのかな甘み・・・。
濃厚な担々麺のタレに負けない、味のある麺ですね。
ゴマのコクにナッツのアクセント・・・。
自家製ラー油の香りと辛さも美味しい。
オリジナルラー油から感じる辣(ラー)の唐辛子の辛さだけじゃなく、麻(マー)な花椒(四川山椒)の痺れるような辛さのバランスもイイ。
ほのかに痺れる辛さは誰もが食べやすい辛さだと思いますが・・・・。
個人的にはちと物足りないかな?
じゃじゃーん!
実はこちら、花椒を自分で足すことができるんです!
ホールタイプをその場で粉にしてパラパラ・・・うーん(^^)いい香り。
実にバランスの良い担々麺です。
満足してご馳走様・・・・。
あれ?(*o*)
どうしても食べたくて追加しちゃった「ミネラル天然塩」の小さいラーメン。
小さいラーメン(500円)ってのはこういう時に危険・・・いや、ありがたいよね(^^;
こちらの麺も道産小麦。
「きたほなみ」を使ったつるつるの麺。
あーなるほど。
こちらは少しはかなげな印象のある、繊細さを感じる麺。
担々麺の「ゆめちから」とは違う2種類の麺は食べ比べると良くわかりますね。
是非皆さんも食べ比べをしてくださいな。
「小さいラーメン万歳!」です。
ととと・・・小さいラーメンの特集じゃなくて「汁無し」の紹介でしたね(^^;
【のるど】
住所:北海道札幌市北区北18条西5丁目1-7
営業時間:11:00~15:00 17:30~21:00
定休日:水曜日
TEL:011-312-3561
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■油そばの店 らふ家
続いてはこちら。
2014年7月オープンのらふ家です。
中央区南2条西4丁目という札幌市街のど真ん中。
買い物ついでにちょっと油そばでも・・・・なんて気軽に立ち寄れるのがいいですね。
席数は6席とこじんまりとしたお店ですが、おしゃれで落ち着ける雰囲気のお店です。
さて・・・ウリの油そば。
チャーシュー・メンマ・海苔・刻みたまねぎ・青ねぎ・・・そして揚げエシャロットと中央にピンクのナルト。
油そばファンには見た目からそそられるビジュアルですね(^^)
平打ちの麺は食感が楽しい(^o^)
「これぞ油そば」というスタンダードな味わいながら複雑な旨みが口の中に広がります。
豊富な具材のおかげもあるのでしょうが、タレにの独自の工夫がこの一杯の決めてですね。
スタンダードだけど、奥深くて複雑な味わいは油そばファン必食です(^^)
卓上には特製のラー油、醤油ダレ、酢などが並んでいるのでご自身で必要に応じて味のチューニングができます。
油そばが非常に美味しいので、まずはそちらを食べていただきたいのですが。。。
実はこちらのお店はもうひとつ「辛まぜそば」なるものがあります。
辛さは調整可能なのですが、写真は無料で一番辛い「3」という辛さ。
(※ここから先は1辛毎に50円の別料金がかかります)
たっぷりのニラの風味と唐辛子の辛さが食欲を刺激してくれます(^^)
辛っ!美味っ!辛っ!・・・
なるほど、これはハマるわ・・・・(^^;
え?「油そば」と「辛まぜそば」どちらを食べるか迷うって?
そんな風に迷った時は「両方食べる!!」というのはどうでしょう?(^ー^)b
私は良くやりますけど・・・。
え?そんなに食べられない?
・・・そうですか(-_-)
では「大盛(1.5玉)」「特盛(2玉)」が無料ですから、残念(?)ですがそちらを楽しんでください。
ちなみに、店主さんのオススメは「油そば」とのこです。
【油そばの店 らふ家】
住所:北海道札幌市中央区南2条西4丁目oyoyovalley2F
営業時間:11:45~16:00 16:10~22:00
定休日:月曜日
TEL:011-231-7200
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■in EZO
続いてご紹介するのは「in EZO」です。
こちらのお店は煮干を使ったスープで有名なお店かも知れませんね。
煮干のエグミまで美味さに昇華させた「特にぼ中華そば」のスープはハマると病み付きになるはず。
でも、今日は汁無しがテーマ(^^;
煮干スープには今日はお休みいただきましょう。
見た目は写真の通りワイルドでしょ!
ゴロゴロと大量に乗ったチャーシューもワイルド!
卵の手前にあるのは「ニンニク」(※抜きも可能)がワイルドでしょ(^ー^)
そして極太メンマだってワイルド!
もうね。
ここまで来ると「ワイルド過ぎて胸焼けしそう」でしょ?
ところが!!
これが思いのほか軽やかで「さっぱり」といただけるんです。
中盛だと麺は300g!
一般的なラーメンが120g~150gぐらいが多い事を考えると倍以上(^^;
さっぱりと食べられる秘密のその1は「油」
油そばと言えば「ラード」などの動物系素材が使われることが多い中、植物系油を使用。
ニンニクの香ばしい香りで食欲を刺激してくれるけど、決して重くない・・・。
極力コレステロールを抑えたタイプを使用してくれているのも嬉しいですね(^ー^)
そして秘密のその2はこの麺。
特徴のある独特の縮れ麺。
実は加水率(水分の量)が一般の麺よりかなり多いんです。
西山製麺さんにレシピを渡して作っていただいている、ここだけの特注麺。
これを提供直前に揉む事で極上の食感が生まれるんですね。
美味しいだけじゃなく、「水分量が多い=食べ終えても、胃もたれしない」ってのもありがたいよね。
もうひとつ「さっぱり食べられる」秘密のその3がこの『特製昆布酢』
酸味の後に昆布の旨味が感じられるこの酢をお好みで使うと、箸がとまらなくなっちゃいます(^ー^)
でも、さすがに300gは多かったな・・・。
少し具材を残してしまった・・・。
はい!
もうお分かりの通りウソです(-_-)
実はこのメニューには「追い飯」なるものが付いてくるんですね(^o^)
残った具材にご飯を入れて再び混ぜると・・・・。
ほらね!
極上の「〆ごはん」になるでしょ(^ー^)
「たっぷり食べても、翌朝胃が軽いはずですよ」
とは店主さんの弁。
ホント、翌朝胃が軽くてびっくりでした!!
・・・でも、このところの取材続きで「体重はびっくりするほど重い」のであった。
【in EZO 本店】
住所:北海道札幌市中央区南1条西7丁目1-5南1西7ビル 1F
営業時間:11:00~22:00 ※15:00~17:30(おやつの時間)
定休日:不定休
TEL:011-231-3999(お問い合わせ専用番号)
050-5890-8159 (予約専用番号)
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■175°DENO担担麺
さて、最後にご紹介するのは175°DENOの「新店舗」駅前通店です。
本店(札幌市中央区南1条西6丁目20 KYビル1F)は昨年のこちらの特集でご紹介しましたね。
早くも2号店オープンとは・・・
冒頭に紹介した「たおか」同様に勢いを感じるお店です。
こちらのお店で「麻(マー)な花椒(四川山椒)の痺れるような辛さ」に目覚めたと言っても過言ではない!
昔は花椒の痺れる辛さはあまり得意じゃなかったんだけど今では大好きになっちゃいました!!(^^)
麺は当初は東京の三河屋製麺から取り寄せていましたが、現在はさがみ屋製麺製。
北海道産「ゆめちから」を使用した麺は独特のコシと食感があって非常に「んまい」麺です!
そうそう。
担々麺全てに言えることですが、「麻の痺れる辛さ」ともう一つ同じくらい重要なのが「辣(ラァ)な唐辛子の辛さ」ですね。
この自家製ラー油が"香り"も"味"も素晴らしい。
辛いだけじゃなく、複雑な香りと旨味をまとっていて、ここの担々麺の決め手のひとつになっています。
実はお店で購入できるのですが・・・。
もはや拙宅では手放せない必需品(^ー^)
ラー油好きなら、是非ご自宅にも一本いかが?
ちなみに券売機・・・・。
よく見ると・・・・。
ドクロ・・・?
マル秘??
いつだって何かやってくれそうなお店ですね。
そうそう!!
必要な方には紙エプロンをサービスしてくれるのですが・・・。
食べ終えた後のハネっぷりを見ると、あってよかった、このサービスって感じです(笑)
クリーニングから下ろしたてのスーツがまたクリーニング行きになるところでした。
いや・・・。
クリーニングの心配より、買い替えの心配をそろそろしなくちゃならないのかも知れない(-_-)
【175°DENO担担麺 北2西3 駅前通店】
住所:北海道札幌市中央区北2条西3丁目 敷島ビル B1F
営業時間:月~金11:30~15:00 17:30~21:00 土・祝11:30~15:30
定休日:日曜日
TEL:011-211-4157
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ということで、「札幌ラーメン最新事情2015」の4回目、いかがでしたか?
思った以上に長い記事になってしまった(^^;
まぁ、ラーメンより汁無しの方が麺量も多いことだし、ボリュームの多い回ってことでお許しください(^^;
汁無しの「油そば」や「担々麺」はまだ完全に火がついているとは言えませんが・・・。
ハマる人が急増中なのは間違いないところ。
今年は目が話せないジャンルだと思っています!
意外とこれを読んでくれているアナタもハマっちゃうかも知れませんよ(^ー^)
2015/02/04 07:09