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ラーメンコンシェルジュがそっと教える札幌ラーメン情報

[担当エリア] 札幌
「札幌ラーメンコンシェルジュ」のワタクシ大石が美味しいラーメンを探し求めて日夜市場調査‥という名の食べ歩き(笑)そんな食べ歩きで見つけた美味しいラーメン情報をそっとお教えします。



2012/02/08[この記事のエリア] 札幌
雪祭り開催中!独断で選ぶ中心部のオススメラーメン~前編~

現在大通り公園では雪祭りが開催されていますね。
毎年200万人もの来場者がある同イベント。

このシーズンに初めて札幌を訪れる観光客の方も多いのではないでしょうか?

そこで「札幌ラーメン最新事情2012」の最後のシリーズは『札幌市中心部』のラーメン店にスポットを当ててみたいと思います。

今回も"独断と偏見"で選んだ「中心部のオススメラーメン情報」です!
他にも沢山美味しいお店がありますが、あくまで個人的なセレクトということでご了承ください。

中心部地図.png

今回は中央区役所を基点に半径1.5kmのエリアに絞ってご紹介したいと思います(^^)

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■味の三平

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札幌ラーメン=味噌というイメージを持つ方も多いことと思います。

コチラのお店はまさに味噌ラーメンの元祖!

お店のオープンは1950年(昭和25年)。
そして、味噌ラーメンが先代の故大宮守人氏によって考案されたのが1960年代初めと聞いている。

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これを食べずして今の札幌ラーメンは語れないと言えるかも知れませんね。

この味噌ラーメン誕生の背景として『当時の常連さんが豚汁に麺を入れてくれと言ったのが始まり』というエピソードはあまりに有名ですが・・・・。

実はこれは都市伝説らしい(*o*)

え??(*o*)
都市伝説なの?

あくまで大宮守人氏がご自身で考え出されたものらしいですね(^^;;
私も都市伝説を信じていました(^^;

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さて、その味噌ラーメン。

ラードこそしっかりたっぷり使われているものの、現在の多くのものよりどちらかと言えばあっさりした味わい。

最近のラーメンがどうしても味が複雑化していく中にあって、元祖はあくまでシンプルで食べやすい。

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たっぷり入ったもやし・玉ねぎ・ひき肉。
それにニンニクの香りとラードの香ばしさ。

札幌味噌ラーメンの源流が間違いなくこの中にあります。

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縮れた麺もこのお店が元祖!!

もやしにしても、ニンニクを使うことにしても、もう元祖だらけのお店なんだけど・・・。

炭水化物大好きなラーメン室長としては次の元祖の功績も忘れて欲しくない!!

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ラーメンライス開発の元祖!!

50年以上前に皿に盛って提供していたらしい。
お皿に乗せているので「ラーメンごはん」じゃなく「ラーメンライス」になったとか。

この組み合わせ最高の発明ですよ(^o^)
ありがとう!大宮守人さん!

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お好みでカウンターの特製辛ダレを入れるとまた違った味わいが楽しめる。

さて、味の三平。
確かに味噌ラーメン発祥のお店で、その源流を知る意味では是非訪問して欲しいお店ですが・・・。

誤解を恐れずに書くなら「札幌観光で一店だけ選ぶ」ならこのお店じゃないところをオススメするかな。

今の札幌ラーメンはとてもバラエティに富んでいて、それこそ色々な味が楽しめるのが特徴。

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是非それらバラエティに富んだ味わいを楽しんだ上でこのお店を訪問して欲しいと個人的には思ってます。
 

【味の三平】
札幌市中央区南一条西3
大丸藤井セントラルビル 4F
営業時間:11:00~18:30
月曜・第2火曜定休
TEL:011-231-0377

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■らーめん千寿

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味の三平を元祖として、老舗ラーメン店や食堂系ラーメンにも今も色濃く残る昔ながらの札幌ラーメンのお店を第一世代とするなら・・・。

全国的にもその名前が有名な純連やすみれをルーツとする「脂こく」「味が濃く」「にんにくショウガ強め」のラーメンが第二世代と言えるかと思う。

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そして、その純連やすみれを出身した店主が作るラーメンが今も札幌には多数あり、人気のお店も多い。

その中でもここ千寿はオープンして10年の老舗の部類。

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すみれの店長まで勤めた店主さんが作るラーメンは、確かに同店の味わいを色濃く残しているのだが・・・。

その反面、脂を控えめにしたり、独自のスパイスを効かせたりと、千寿独自のラーメンに仕上がっている。

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昼時には近隣のサラリーマンで常に行列。

人気のお店ではあるが、地元に愛され、かつ中心部に位置することから観光で来られる方にもオススメしたい一杯です。

『これぞ札幌味噌ラーメン!』と実感できる一杯がそこにあります。

【千寿】
札幌市中央区大通西8
旭ビル B1F
営業時間:11:00~19:30(L.O)
日曜定休
TEL:011-281-1101

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■凡の風

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第二世代を純連すみれをルーツとするラーメンとするなら・・・。

『従来の札幌ラーメンのスタイルこだわらなくてもいいじゃない!』というお店も登場してきました。
今ではそれらのお店も地元でしっかり人気になっている。
仮にそれらのお店を第三世代とするなら(※)凡の風や次に紹介する一粒庵はその中間に位置する存在かも知れない。

2.5世代?
まぁ分類はどうでもいいね(^^;;

(※これらを第四世代とする説もあります。あくまで私個人の分類です)

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要するに「札幌ラーメンの特徴を残しながら進化させたラーメン」とでも言うべき存在なのです。

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写真の「白醤油ラーメン」は従来の札幌ラーメンの真っ黒な醤油色のスープとは一線を画しており、ニンニクなどのスパイスは控えめで、あくまでスープ本来の美味しさで勝負をしている。

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札幌らしい縮れ麺を使いながらも、保存料として一般的に使われるビタミンB類を使用していないため、黄色い麺ではなく色白の麺なのだ。

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どちらかと言えば、塩ラーメンや白醤油ラーメンといったあっさりした味わいが注目されがちなお店だが・・・・。

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実はこちらの味噌ラーメンもオンリーワンな味わい!

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味の複雑さはピカイチで、最後まで飽きることなくぺろりと食べられちゃいます(^^)

【凡の風】
札幌市中央区南8条西15丁目1-1
ブランノワールAMJ815 1F
営業時間:11:00~20:00(スープなくなり次第終了)
水曜定休(祝日の場合は翌日)
TEL:011-512-2002

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■ラーメン札幌「一粒庵」

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札幌駅に程近いところにある一粒庵。

昼時は毎日行列なのだが、その人気は立地の良さだけじゃない。

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とにかく道産食材に徹底的にこだわっているお店。

麺の小麦やチャーシューの豚肉はもちろん、味噌や醤油、果ては塩といった調味料に至るまで全て北海道の食材を使っているお店。

『美味しい食材を追求していったら道産食材にたどり着いた!』という店主さんの言葉は道産子としては嬉しいですね(^^)

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写真は「元気のでる味噌ラーメン」。

行者ニンニクが使われており、疲れを感じたときは私も良くコレを食べて元気をもらっています(^^)

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6年もの熟成を経たその味噌は独特のまろやかさと風味を持っている。

これが、ラーメンのスープになるとしみじみ美味しいんです!

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北海道産の小麦の豊かな香り・・・・。

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たっぷりの卵と和えられたチャーシューや具材。
美味しくて体にイイってのはありがたい。

雪祭り見学で疲れた方は、是非この一杯で疲労回復をしてください(^^)

【一粒庵】
札幌市中央区北四条西1
ホクレンビル B1F
営業時間:11:30~15:00 17:00~21:00
日曜定休
TEL:011-219-3199

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中心部にスポットを当てた注目店の特集いかがでしたか?

まだまだ沢山ご紹介したいお店はあるのですが、スペースの都合で全部はご紹介することができませんでした。

さて、実は今回ご紹介したお店は「夜遅くまで営業はしていない」ので注意が必要です。
そこで「飲んだ後の〆に・・・」なんて人に向けて"後編"を後日アップ予定です。

そちらも引き続きよろしくお願いします。

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by ラーメン室長

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今回ご紹介した中で以下の3店は『札幌謹製 屋食ラー麺』のサイトでお取り寄せが出来ます。
時間が無くてお店に訪問できなかった方も、是非ご自宅で思う存分堪能してください。

・千寿

・凡の風

・一粒庵

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2012/02/08 11:00札幌



札幌ラーメンコンシェルジュ 大石 敬

Profile

[ 名前 ]
札幌ラーメンコンシェルジュ 大石 敬

[ 職業 ]
株式会社えぞキッチン代表取締役

[ 自己紹介 ]
株式会社えぞキッチン代表取締役。札幌市内の人気店のラーメンを急速冷凍して宅配するサービス『札幌謹製 屋食ラー麺』http://yashoku-ramen.jp/を運営する傍ら自社ブランドのオリジナルのラーメンなどの開発も行っています。お店とのネットワークや食べ手側のネットワークを活かし「札幌ラーメンコンシェルジュ」としてTVの情報番組などにも時々顔を出しています。実は(株)えぞキッチンは『食』だけじゃなく『IT』や『デザイン』も積極的に取り組んでいるのですが、ラーメンばかり注目されるのが少しもどかしかったりもする今日この頃・・・(笑)


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