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ラーメンコンシェルジュがそっと教える札幌ラーメン情報

[担当エリア] 札幌
「札幌ラーメンコンシェルジュ」のワタクシ大石が美味しいラーメンを探し求めて日夜市場調査‥という名の食べ歩き(笑)そんな食べ歩きで見つけた美味しいラーメン情報をそっとお教えします。



2012/01/11[この記事のエリア] 札幌
関東組の進出で札幌ラーメンの勢力図が変わる??(前編)

皆様お久しぶりです!
すっかりご無沙汰のラーメン室長です(^^;;

さて、今回から数回にわたって『札幌ラーメン最新事情2012』をシリーズでお送りしたいと思います。

なんせ札幌はラーメン店が多い!
全部を網羅することは不可能なので、あくまで個人的な視点と勝手な切り口でのご紹介ということでご理解いただければと思います。

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第一回目は『関東組の進出で札幌ラーメンの勢力図が変わる??』というテーマでご紹介したいと思います。

2011年は関東からの進出組や本州DNAを持つお店のオープンが目立ちました。
一昔前は「北海道のラーメンが関東へ進出」が多かったのですが、昨年に関して言えば「本州から札幌へ進出してくる」という逆のケースが増えているようですね。

理由の一つに、札幌のラーメンそのものが変わってきており、食べる側の守備範囲も広がったということがあげられるのではないでしょうか?

「札幌ラーメンと言えば太くて縮れた黄色い麺に脂が多くてニンニクやショウガが効いた濃い目のスープ」というのが定番でした。
もちろん、純連・すみれ・彩未etc.依然としてそれらの定番札幌ラーメンが人気なのはご存知の通り。
ただ、一方でそういうスタイルにこだわらない人気店がここ数年で多数登場してきたのも事実。

今の札幌はそんな「昔ながらの札幌ラーメン」と「札幌の新しいスタイルのラーメン」がバランスよく共存していると言えるかも知れません。

そんな背景もあるんでしょうかね?


関東やその近郊からの進出が目立つ一年でした。

ということで、昨年オープンのお店を中心にいくつかご紹介したいと思います。

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■らーめん かなえ

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まず最初にご紹介するのは千葉のラーメン店「鐵 TETSU」からの暖簾分け店。
琴似の「らーめんかなえ」。
看板には「超こってり!背あぶらたたきらーめん」と書かれている。

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背あぶらたたき?
聞きなれない言葉ですが、作っている姿を見て納得。
大量の背脂を網に入れ、その網を鍋のふちでガンガンと叩いて背脂を振り入れている。

出来上がったラーメンの表面は大量の脂に覆われ、初めて見た時にはちょっとギョッとした。

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ところがこのスープ。
見た目ほどにしつこくない。
それどころか、結構ぐいぐいとスープを飲みたくなるぐらい飲みやすいスープだから不思議。
甘さを抑え、ちょっとキリッとした醤油が立ったスープに背脂の甘さが加わるとたまらなくイイ感じ。

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やや太目の麺にたっぷり入っているモヤシ。

このたっぷり入った野菜が嬉しい(^^)

なんというか・・・。
背脂たっぷり摂取しちゃったけど、野菜を食べたからセーフ?
ラーメンばっかり食べているけどむしろ痩せちゃうんじゃない?

・・・と勝手に納得しちゃったりして(-_-;

 

【超こってり!背あぶらたたきらーめん かなえ】
札幌市西区琴似1条7-3-27
営業時間:11:00~15:00 17:00~24:00
(スープ無くなり次第終了)
月曜定休日
TEL:011-644-1188

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■横浜家系らーめん 三元

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家系(いえけい)ラーメンって知っていますか?
横浜を中心に広まった豚骨醤油ベースのラーメンです。
現在は系列店や亜流店などを含めると全国に200店以上あるそうです。

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その「家系」のラーメンを引っさげて琴似に登場したのが「家系らーめん 三元」

オープンは昨年11月。
店に入ると目に飛び込んで来るのは、ずらずらといくつも並んだ寸胴。
美味しいスープを取るために時間をかけてじっくりスープを取っている証。

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「家家家(ややや)」という東京でも人気の家系ラーメン店で修行されたというそのスープは、しっかり濃厚なスープが出ていながらとても飲みやすい。

私も関東在住が長かったので家系ラーメンはずいぶん食べたが、お世辞ヌキに「本物」でしかも「高いクオリティ」と言える一杯でした。

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ただ、麺が今はまだ試行錯誤中の様子。
地元札幌の製麺所と打ち合わせながらそのスープに合うものを探しているようだけど、私が食べた日は「関東から取り寄せている」という本場の大橋製麺所製の麺を使用していた。
もちろんその麺との相性は抜群だったので文句はないんだけど・・・

できることなら地元札幌の麺で合うものが見つかって欲しいかな(^^)
札幌の製麺所さん!頑張って!

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・・・蛇足だけど家系ラーメンには海苔がつきもの。
スープを吸ったその海苔とご飯の相性は抜群!!
おまけにこのお店ご飯無料と来ている。

・・・罪だよなぁ(-_-;

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【横浜家系らーめん 三元】
札幌市西区琴似一条7 丁目2-24
営業時間:11:00~23:00
無休
TEL:011-616-0333

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■らーめん勝三(かつみ)

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千葉の人気行列店麺屋青山から札幌に進出してきたのは「らーめん勝三」

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麺屋青山は豚骨ベースのこってり系スープと鶏がらベースのあっさり系のスープを提供しており、そのどちらも人気があるお店。
そのDNAを受け継いでいるだけあり、あっさりスープもこってりスープもとても味わい深いものでした。

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こってりスープの味噌ラーメンがとても美味しく、札幌っ子も納得の一杯なのではないでしょうか!

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で、このお店。
驚くべきは月変わりのマンスリーメニューがなんと再来年まで決定していること。
引き出しの多さに驚きます。

実は早速一発目のマンスリーメニュー第1章「東京の物語~濃厚鶏清湯旨塩味~」をいただいてみましたが、これが素晴らしい出来栄え。
琥珀色のスープに鶏の旨味がぎっしり。

具に使われている高級食材のフォアグラも思いの他ラーメンとの相性が抜群。

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これはこの先の限定メニューも楽しみだ!
毎月一度は足を運ばなくちゃ(^^;

でも月に一回ぐらいしか足を運ばないと、通常メニューも気になるし・・・。

「たまの訪問だから・・・」と言いつつ、通常メニューと限定メニューの2杯を食べてしまいそうな自分が怖い(-_-;

 

【らーめん 勝三】
札幌市西区琴似2条1丁目3-3-17
ことに美松ビル 1 F
営業時間:11:00~翌6:00
無休
TEL:011-644-1039

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以上3店はなんと偶然にもすべて琴似で営業しているんです!
今までも激戦区だった琴似。
これから益々目が離せないエリアになってきました。

と・・・他にも「関東(もしくは近郊)からのDNAを持つお店」で紹介したいお店がいくつかあるのに、予定より大幅にボリュームが多くなってしまった(^^;

ということで、急遽後編に続けてみたいと思います。

(後編に続く)

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2012/01/11 11:30札幌



札幌ラーメンコンシェルジュ 大石 敬

Profile

[ 名前 ]
札幌ラーメンコンシェルジュ 大石 敬

[ 職業 ]
株式会社えぞキッチン代表取締役

[ 自己紹介 ]
株式会社えぞキッチン代表取締役。札幌市内の人気店のラーメンを急速冷凍して宅配するサービス『札幌謹製 屋食ラー麺』http://yashoku-ramen.jp/を運営する傍ら自社ブランドのオリジナルのラーメンなどの開発も行っています。お店とのネットワークや食べ手側のネットワークを活かし「札幌ラーメンコンシェルジュ」としてTVの情報番組などにも時々顔を出しています。実は(株)えぞキッチンは『食』だけじゃなく『IT』や『デザイン』も積極的に取り組んでいるのですが、ラーメンばかり注目されるのが少しもどかしかったりもする今日この頃・・・(笑)


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