ラーメンコンシェルジュがそっと教える札幌ラーメン情報
[担当エリア] 札幌
「札幌ラーメンコンシェルジュ」のワタクシ大石が美味しいラーメンを探し求めて日夜市場調査‥という名の食べ歩き(笑)そんな食べ歩きで見つけた美味しいラーメン情報をそっとお教えします。
2012年1月
- 2012/01/28[この記事のエリア] 札幌
- 札幌に根付いた!?「つけ麺」の注目店は?(後編)
シリーズでお伝えしている「札幌ラーメン最新事情2012」。
今回は最新事情その5「札幌に根付いた!?「つけ麺」の注目店は?(後編)」です。
最新事情その4~前編~では、札幌のつけ麺シーンで欠かせないターニングポイントとなる出来事を書きましたが、その続き・・・。
後編ではそれらのお店に影響を受け、新たに札幌で生まれた新しいつけ麺に関して触れてみたいと思います。
2007年5月~6月にかけて麺処まるは→麺eijiと札幌のつけ麺シーンでは欠かせない出来事があったことは前編でお伝えしたとおり。
実は、今回登場する3軒は「東京のつけ麺を食べずにメニュー開発をした」というのが重要なポイント!
つまりまるはやeijiといった、札幌のつけ麺を食べたことが刺激になって生まれた「純札幌生まれつけ麺」を中心に取り上げてみたいと思います!
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2007年7月。今度は凡の風で新たなメニューが登場しました。
オープンは2006年5月ですからオープンから1年少し経ってからの出来事ですね。
新メニューとして登場したのが「つけ麺塩 南印風」。
なんと全国的にも珍しい、塩をベースにしたつけ麺を開発したんです!
東京では魚介豚骨つけ麺がブームだったこの当時。
もし、店主さんが独自メニュー開発の前にブームのつけ麺を食べ歩いていたら、もしかしたらこのメニューにはたどりつかなかったかも知れない。
凡の風の一つの特徴である、鶏のクリアなスープ。
まずはそれがありき!だったのでしょうね。
それを生かしつつ、つけ麺らしいインパクトを出すためにバジルなどの香味野菜を加え、カレー系(ガラムマサラ系?)スパイスをピリッと効かせたオンリーワンな味わい。
麺もどこか札幌らしさを残した、さがみ屋製麺が開発した縮れの麺を使っていた。
前編で書いた製麺会社が意欲的につけ麺に取り組み始めた頃と合致する。
この塩つけ麺。
ベースのスープを壊さず、それでいてつけ麺らしくきちんと仕上げたまさに逸品。
ちなみに、スープ割をお願いすると新たにベーコンを加えてくれて、これまた新鮮な味わい。
オプションでここにライスを投入したり、麺を投入したりもできます。
実はこれがどちらも捨てがたい!
・・・食べ過ぎ注意!(-_-;
【凡の風】
札幌市中央区南8条西15丁目1-1
ブランノワールAMJ815 1F
営業時間:11:00~20:00(スープなくなり次第終了)
水曜定休(祝日の場合は翌日
TEL:011-512-2002
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続いては2008年10月にオープンしたこちらのお店。麺屋高橋です。
こちらも凡の風同様、東京のつけ麺に影響を受けずに作られたつけ麺。
ただ、ジャンルで言うと「魚介豚骨」というジャンルになってしまうため『同じじゃないの?』という声が聞こえてきそう(^^;
いやいや!
個人的には煮干の存在感が違うし、やっぱりこれは麺屋高橋のオンリーワンな味に仕上がっていると思っています。
その特徴を現すメニューの一つがこれ。
辛つけ麺。
スープにも煮干の風味がしっかりついているのだが、この辛いオイルにもしっかり煮干の風味がついている。
煮干ラー油とでも言うのかな?
これがまたイイ仕事をしてくれる。
辛さと煮干の風味が後を引く。
ベースのスープはこれでもか!ってぐらい濃厚なスープ。
その濃厚なスープは間違いなく病みつきになっちゃうでしょうね。
【麺屋高橋】
札幌市豊平区月寒東1条19-2-72
伸光ビル 1F
営業時間:
[月~金]
11:30~15:00
18:00~21:00(L.O)
[土・日・祝]
11:30~20:00(L.O)
水曜定休(祝日の場合は翌日休)
TEL:011-303-7688
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最後にご紹介するのは麺やけせらせら。
コチラのお店の店主も前出の2店同様、つけ麺をメニューに加えるに際して札幌のお店だけを食べ歩いて作り上げたそうな。
オープンは2008年9月。
開店直後から、鶏白湯スープが評判を呼んでいたお店。
それから遅れること10ヶ月。
2009年7月に満を持してつけ麺の提供を開始しました。
つけ麺(醤油)とつけ麺(塩)の2種類を提供。
写真は「醤油」。
全粒粉を使った、やや色黒の麺が特徴。
こちらは小林製麺の特注麺。
醤油つけ麺は鶏白湯スープに魚介を加えたタイプ。
お好みで魚粉を加え自分好みにカスタマイズできるのもイイ!
つけ麺(醤油)ももちろん美味しいが・・・。
個人的に圧倒されたのがコチラのつけ麺(塩)!
醤油が全粒粉のちょっとワイルドな麺を使っているのに対して、こちらは優しい味わいの麺。
初めて食べたとき、これがまたすごく美味しいと思った!
凡の風のさがみ屋製麺の麺と同様に"札幌ラーメンらしさを少し残した"独自のつけ麺用の麺。
小林製麺と店主の努力のひとつのカタチと言って良いと思う。
このお店の最大の特徴である鶏白湯スープが良く生きた味わい。
さらに隠し味にアンチョビを使うという店主独自の発想がスープをぎゅっと引き締めている。
これには驚いたのだが・・・・。
さらにお店のオススメの食べ方として「麺にレモンを絞って食べてください」とな!(*o*)
これが驚くほど相性が抜群!
考えてみると鶏の水炊きなんかもポン酢で食べるし、鶏白湯スープと酸味って相性は抜群なんだよね。
店主のアイディアと完成度の高さに脱帽!
濃厚鶏白湯スープのつけ麺。
是非味わってみてください!
【麺や けせらせら】
北海道札幌市北区太平7-5-2-5
営業時間:11:30~15:00 17:00~21:00
木曜定休
TEL:011-771-5246
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ちなみに後編で登場した3店の店主は皆、その後東京はもちろん道外のお店に足を運び様々な種類のつけ麺やラーメンを食べ歩いています。
すごいのはその後でも「基本の軸はぶれていない」というところじゃないかな?
確かにスープがさらに進化したり、麺がさらに美味しくなったりしていますが、ベースの味や方向性は発売当初の考えを踏襲しているようです。
それぞれのお店が「自分の店の持ち味」を生かしたつけ麺を出したこと。
良い意味で「札幌のつけ麺にだけ影響を受けたこ」とがオリジナルの味を生み出すことになったのではないでしょうか?
また、店主のセンスや工夫はもちろんですが、それを支えた製麺会社の努力も忘れてはならないと思います。
様々な背景のもと、『札幌で生まれた札幌のつけ麺』。
間違いなくそれも札幌っ子に「つけ麺文化を浸透させた」立役者じゃないでしょうか?
とはいえ、札幌のつけ麺に関してはまだまだ歴史が浅いのも事実。
つけ麺大好きなラーメン室長としてはもっともっと多くの人につけ麺を知ってもらい、楽しんでもらいたいと思っています。
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前編後編に亘ってお届けした特集「札幌に根付いた!?「つけ麺」の注目店は?」いかがでしたか?
実はまだまだご紹介したいお店がありました(^^;;
あやうく禁断の「前編」「中編」「後編」の3部作にしそうになりました(苦笑)
リストアップして写真まで準備したのにお蔵入りした内容はこんな感じ。
・幻の山嵐のつけ麺
・山嵐の技を受け継いだFuji屋のつけ麺
・あらとんで修行を積んだ店主が作る蓮海のつけ麺
・無化調で挑むつけ麺工藤のつけ麺
・自家製麺の美味しさが際立つ春一家のつけ麺
・鶏白湯+煮干でオンリーワンを追求する侘助
・同じく自家製麺+鶏白湯で行列店の麺屋菜々兵衛
万が一反響がよければ、いつか番外編やこぼれ話としてご紹介できればいいな・・・なんて思っています。
by ラーメン室長
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今回ご紹介したお店の味は『札幌謹製 屋食ラー麺』のサイトでお取り寄せが出来ます。
是非ご自宅で本物の美味しいつけ麺をご堪能ください!
そしてご自身の舌で、札幌のつけ麺の美味しさを味わってみてください(^^)
2012/01/28 18:18札幌
- 2012/01/25[この記事のエリア] 札幌
- 札幌に根付いた!?「つけ麺」の注目店は?(前編)
つけ麺はお好きですか?
今の札幌の麺好きな人にもしこの質問を投げかけたら「Yes」か「No」の返事が返ってくるでしょうね。
でも仮にこの同じ質問を5~6年前に投げかけたら、
『食べたことが無い』『つけ麺って何?』という返答をする人も少なくなかったのではないでしょうか?
今では札幌でもすっかり市民権を得た感がある「つけ麺」。
でも、実はその歴史は札幌では意外に新しいのです。
そして、その短い歴史の中にも重要なターニングポイントとなる出来事がありました!
ということで、「札幌ラーメン最新事情2012」特集の最新事情その4はつけ麺をテーマに、札幌での歴史や注目店などを徒然に語ってみたいと思います。
今回も長くなりそうなので「前編」「後編」2回に分けてお送りしたいと思います(^^;
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まずこちらの年表・・・。
勝手に今の札幌つけ麺シーンに於いて重要そうな出来事だけ(※)をピックアップしてみました。
2005年5月 | 麺処まるは西岡にオープン |
2006年8月 | あらとん場外市場食堂長屋にオープン |
2006年11月 | 麺eiji平岸にオープン |
2007年5月 | 麺処まるはにて浅草開化楼の麺の使用を開始 |
2007年6月 | 麺eiji 濃豚つけBUTO登場 |
2007年7月 | 凡の風 つけ麺塩(南印風)登場 |
2007年11月 | 豚ソバ Fuji屋太平にオープン |
2007年12月 | 麺eiji 札幌で初の焼き石登場 |
2008年7月 | つけめんShin.東苗穂オープン |
2008年9月 | 麺やけせらせら太平にオープン |
2008年10月 | 麺屋高橋月寒にオープン |
2009年7月 |
麺やけせらせら つけ麺の提供を開始 |
2009年11月 | 麺処蓮海平岸にオープン |
2010年6月 | さっぽろにて大つけ麺博が開催 |
2010年8月 | あらとん北大前店オープン |
2010年8月 | つけ麺工藤中央区にオープン |
2010年11月 | 拉麺 Shin.オープン |
2011年4月 | 麺処まるは健松丸すすきのにオープン |
2011年10月 | 麺処蓮海清田に本店としてオープン |
(※もちろん2005年以前もつけ麺を提供しているお店もありましたし、今も人気のお店もありますが、あえて「今の札幌つけ麺シーン」というくくりで事例をピックアップさせていただきました。
ご了承くださいm(_ _)m)
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2006年8月、場外市場近くにあら焚き豚骨「あらとん」がオープン。
東京の名店での修行後、美味しい魚のアラを求めていたらここにたどり着いたとか・・・。
豚骨と魚のアラを焚いた濃厚なスープはインパクト絶大。
札幌のラーメン文化(つけ麺文化)に大きな衝撃が走りました。
濃厚なスープはもちろんその太い麺も圧巻で、私も初めて食べた瞬間大いに驚いたことを記憶しています。
でも、ハマルと抜け出せない魔力を感じた人も多かったようで、休日は朝早くから行列ができていました。
あらとん人気は現在も続いているのはご存知の通り。
北大近くには支店もあります。
その強烈な個性のため、もしかしたら、好き嫌いもはっきりと分かるかもしれませんが・・・。
ハマル人は中毒に要注意ですよ(笑)
さて、このあらとん。
札幌でつけ麺文化を語る上でははずせないお店ですし、人気店ではありますが、「スタンダードなつけ麺」ではなく、どちらかと言えば「オンリーワン」な味わい。
続いて登場したいくつかのお店と合わさって初めて札幌つけ麺文化の土台となっているんじゃないかと勝手に思っています。
【あら焚き豚骨 あらとん 本店】
札幌市中央区北十条西21-15-4
札幌場外市場 食堂長屋内
営業時間:9:00~なくなり次第終了
月曜定休(祝日の場合翌日)
TEL:011-612-6312
【あら焚き豚骨あらとん 北大前店】
札幌市北区北15条西5-1-7
ほくせいビル1F
営業時間:11:00~14:30 16:00~21:00
(スープが無くなり次第終了
月曜定休
TEL:011-612-6312
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続いての出来事は2007年5月。
西岡の人気店、麺処まるはが東京の製麺所「浅草開化楼」の麺を使い始めたのも忘れてはならないターニングポイント。
それまでは「ラーメンもつけ麺もスープが重要」という考えだった店主が「麺が美味しければもっとつけ麺の可能性は広がる」と認識を変えたそうな。
当時の麺処まるはでは魚介豚骨つけ麺だけではなく、写真のゴマ味噌風味など、意欲的に色々なスープも試されていました。
恐らくこれも新しい麺との出会いが積極的なメニュー開発と味の向上につながったんだと思います。
で、この頃、札幌の製麺業者やラーメン店店主がこの店に頻繁に食べに来る様になったのも札幌のつけ麺文化が根付くための大きな要因だったと思います。
さがみ屋製麺や小林製麺といった札幌を代表する製麺会社がこの頃から意欲的に新しい麺作りを始め、次々と美味しい麺を出したのも札幌のつけ麺シーンをなぞる上では忘れてはならない出来事なんじゃないかな。
ちなみに現在まるははすすきので麺処まるは健松丸として営業中。
ドロドロで日本でもトップクラスの濃厚さを持つスープそのものも新しい試みですし、日々中毒患者を増やしていますが(笑)、その濃厚なスープに合わせるために麺にもこだわっています!
浅草開化楼の麺との出会いで様々なスープを作ってきたのと今度は逆のパターンかな?
日本一濃厚な豚骨スープに合わせるために麺を日本中から探し出したってところでしょうか。
京都の麺屋棣鄂という人気の製麺所から取り寄せている麺。
確かにこれまたすごく美味しい麺!
相変わらずこだわりの強いお店です(^^)
つけ麺の美味しさに麺の美味しさは欠かせない!
今も昔もまるはがそんな大切なことを教えてくれています。
【麺処まるは 健松丸 】
札幌市中央区南4条西5丁目6
第2秀高ビル 1F
営業時間:11:00~深夜3:00
日曜定休
TEL:011-251-6777
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続いては2007年6月の麺eijiでの出来事。
まるはのつけ麺に刺激を受けた麺eijiの店主やさがみ屋の担当者が、東京にも足を運びつけ麺の美味しい店をかなり食べ歩いたそうな・・・。
そして登場としたのが濃豚つけBUTO!
その名の通り、濃厚な豚骨スープに魚介風味。
何より圧巻はその太い麺。
インパクトだけじゃなく、味も本当に美味しい麺が登場。
発売と同時に札幌の多くの人を虜にしました。
そして満を持して、2011年8月に移転オープンした麺eiji。
店名も新たに『麺eiji 平岸ベース(men-eiji HIRAGISHI BASE)』にしました。
スープの進化もさることながら・・・。
驚いたのは麺を自家製麺に変更したこと。
ラーメンももちろん自家製麺で大人気ですが・・・。
やっぱり、この麺の美味しさ。
スープとの相性。
一皮も二皮も剥けた印象です。
今も札幌のラーメン文化全体に影響を与えて続けているお店です!
~~
話を戻して、前述2007年5月に登場した麺eijiの濃豚つけBUTOの登場は札幌のラーメン好きばかりじゃなく、ラーメン店店主にも大きな衝撃を与えたようです。
それまで、あまりつけ麺には関心のなかったお店も、オリジナルつけ麺の開発がなされたのは、このお店の影響もあるのではないでしょうか。
そのお話はまた後編で・・・・。
【麺eiji 平岸ベース(men-eiji HIRAGISHI BASE)】
札幌市豊平区平岸2条11丁目1-12
営業時間:11:00~15:00(L.O.14:45)17:00~21:00(L.O.20:45)
水曜&第三火曜定休
TEL:011-813-7233
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前編最後のお店。
先の麺eijiのつけ麺の後いくつかのお店がつけ麺を出していますので、時系列的にはちょっとだけ前後します。
2008年7月にオープンのつけめんShin.
札幌のつけ麺文化を語る上でははずすことの出来ないお店。
誰もが知る、東京の人気つけ麺店での修行を経て、本格的なつけ麺を札幌で提供。
店主は開店当初から「札幌のつけ麺をブームから文化に変える」と言い続けて来ました。
その台詞が語る通り、この時点ではまだ「つけ麺ブーム」であり、誰もが知る食べ物というよりは、一部の人たちが楽しんでいる印象は否めませんでした。
こちらのつけめんShin.で提供しているつけ麺は本当の意味での「スタンダード」なつけ麺。
奇をてらわず、濃厚なスープをしっかり抽出し、魚介+豚骨の直球勝負。
太くて食べ応えのある麺をたっぷり食べられる、まさに当時の東京では主流のつけ麺でした。
このお店で本当につけ麺の美味しさに目覚めた人も少なくないと思います。
現在厚別にも「拉麺Shin.」をオープンさせ、本店とは違った味わいのラーメンやつけ麺を提供中。
ところで、そもそも「スタンダードなつけ麺」って何?と言われそうですが・・・・。
その当時に関して言えば"濃厚な魚介豚骨スープに太麺でがっつり食べる食べ物"だったと言えるかな?
濃厚さも麺の太さもハマルと抜け出せないものなのですが・・・。
ところがその「濃厚さ」や「麺の太さ」が逆に苦手という人もいるのも事実。
そこで拉麺Shin.やつけ麺Shin.では様々な工夫もされています。
ゆずを効かせつけダレでさっぱり食べていただこうという試みだったり、濃厚さを抑え、麺もやや細めにした「つけめんライト」というメニューを提供してみたりと、常に「沢山の人につけ麺を楽しんでもらいたい」というこだわりが感じられます。
「つけ麺をブームから文化へ!」
そう語った店主の背中には「妥協なき追求」の文字。
まさにその2つのコピーを今も実践し、文化を広めようとしているのが今も伝わってきます。
【つけめん Shin. (つけめん しん)】
札幌市東区東苗穂三条1-3-45
コスモロイヤル東苗穂A棟 1F
営業時間:11:00~15:00 17:00~20:00
(スープがなくなり次第終了)
月曜定休(祝日の場合翌日)
TEL:011-786-7789
【拉麺 Shin】
札幌市厚別区厚別中央2条2丁目3
営業時間:11:00~16:00 17:00~23:00
月曜定休
TEL:011-895-8000
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ということで、札幌のつけ麺文化を語る上ではずせない出来事を中心に書いて見ましたが、思った以上に長くなってしまった(^^;;
これでまだ前編(苦笑)
今回はいつもよりちょっとまじめにアカデミックに(?)書いてみました。
ちょっとラーメンヲタクっぽい記事になってしまったかな?(^^;;
お許しください。後日の後編に続きます!
今回ご紹介したお店のいくつかは『札幌謹製 屋食ラー麺』のサイトでお取り寄せが出来ます。
是非ご自宅で本物の美味しいつけ麺をご堪能ください!
2012/01/25 13:00札幌コメント(3)
- 2012/01/18[この記事のエリア] 札幌
- なぜか「ちゃんぽん」がブーム?
昨年はなぜか新しい「ちゃんぽん」のお店のオープンが目立った。
新しいお店だけではなく、支店を増やしたり、居酒屋の昼営業でちゃんぽんを提供したりと、形態は少しずつちがうものの、「ちゃんぽんを提供する店が出来た」というフレーズを良く耳にした一年でもあった。
ご存知の通り、ここで言う「ちゃんぽん」は長崎ちゃんぽんがベースになっており、豚骨や鶏がらをやや白濁させたスープに、たっぷりの野菜や海鮮類を入れ、太い麺で食すタイプのものだ。
考えてみると、札幌はちゃんぽんが受け入れられやすい下地があったのかも知れない。
東京の昔ながらの中華そばのような細い麺に比較すると、従来の札幌ラーメンは比較的太めの麺であり、太い麺を好む嗜好はあったし、白濁されたスープも札幌ラーメンでは多くの店で使われてきた。
何より新鮮で美味しい食材が手に入りやすいというのも大きな理由の一つかも知れない。
ということで、「札幌ラーメン最新事情2012」特集の2回目は『なぜかちゃんぽんがブーム?』というテーマで書いてみたいと思います。
今回も独自目線で注目店をピックアップ!
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■北海えびちゃんぽん 満月
昨年2011年11月オープンのお店。
狸小路6丁目にあり、人通りの多いところにあるお店なので目にされた方も多いのではないでしょうか。
店に入って目に飛び込んでくるのはこの黒板。
その日使っている食材の産地が記載されている。
その全てが「北海道産食材」というこだわり様。
このコンセプトは北海道LOVEのラーメン室長としても嬉しくなっちゃいます(^o^)
登場したちゃんぽんは野菜をはじめとして具がたっぷり!
ちゃんぽんはこうじゃなくちゃね(^^)
えびを使った香味油でしょうね。
ほのかなピンク色をしたオイルがえびのイイ風味を出しています。
ただ、スープそのものはちょっとライト。
素材の旨味を生かそうという考えかも知れませんね。
個人的にはもう少しコクや厚みが欲しいところですが、あっさり好きな方には良いかも。
もう一つ個人的な好みを言わせていただくなら・・・北海道産の小麦を使用している麺、こちらも本場の麺に比較すると少しコシが弱いかな。
ウリの各具材はそれぞれに美味しい。
これが文字通り"ちゃんぽんされる(まぜる)"ことで美味さが重なり合う感じ。
ドンブリの中には北海道がぎっしり詰まっています(^^)
【北海エビちゃんぽん 満月】
札幌市中央区南3条西6丁目 狸小路6丁目
営業時間:11:00~23:00
(スープ無くなり次第終了)
年中無休
TEL:011-223-3131
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■ちゃんぽん一鶴
「札幌で美味しいちゃんぽんの店はどこ?」との問いに、このお店の名前を真っ先に上げる方も多いのではないでしょうか?
ちゃんぽん一鶴です。
本店は札幌市中央区南8条西23丁目1-21にある人気店。
そのお店が一昨年昨年と立て続けにすすきに&中の島に支店をオープンさせました。
なんと言ってもこちらの特徴はラードで炒められた香ばしい野菜の風味。
老舗の札幌ラーメンにも通じるちょっと焦げたような食欲を刺激する香りが札幌っ子にはたまらないかも。
ややこってりしたスープとこの沢山の具材の相性はバッチリ!
野菜はたっぷりだし、これって絶対にヘルシーだよね!
さがみ屋製麺の太目のむっちりした麺との相性も中々いいんじゃない?(^^)
ちなみに写真はすすきの店。
明け方5時まで営業しています。
ついでに書くと確か酔って訪問したのは午前1時を過ぎたあたり。
ヘルシー・・・だったのか少し疑問が残る(-_-;
【ちゃんぽん 一鶴 本店】
札幌市中央区南8条西23丁目1-21
営業時間:11:00~20:00
無休
TEL:011-513-6053
【ちゃんぽん 一鶴 すすきの店】
札幌市中央区南6条西3丁目 おふく会館1F
営業時間:18:00~翌5:00(L.O.翌4:30)
日曜定休
TEL:011-223-3131
【ちゃんぽん 一鶴 中の島店】
札幌市豊平区中の島2条2丁目1-5
営業時間:11:00〜20:00
TEL:非公開
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■札幌ちゃんぽん 股旅(またたび)
札幌で多数の人気居酒屋を営むオガコーポレーションのお店のひとつ「またたび餃子」が、昼だけちゃんぽんを提供しているとの情報をキャッチ。
詳しく聞くと、なんと札幌の人気ラーメン店『山嵐』の大村店主が関わっているらしく、山嵐×OGAコーポレーションコラボということらしい。
期待が膨らむね(^^)
麺のメニューは一種類。
札幌ちゃんぽんのみ!
そのほかに「ザンギ(※)」と「ライス」が並びちゃんぽん+ザンギの「チャンザン」なるメニュがー目を引きます!
(※北海道では鶏のから揚げをザンギと呼びます。厳密にはから揚げとザンギは違うという説もありますし、つきつめると道民の中で物議をかもし出しそうなので・・・。ここは本筋とあまり関係ないのでザンギ=鶏から揚げとさせてください(^^;)
さてさて。山嵐店主が関わったスープはいかに・・・。
おお!あっさりしながらもコクのあるスープ。
ベースの豚骨スープはさすが山嵐が関わっているだけあって、旨味たっぷりなのに臭みなし!
それに重なるようにして加わったホタテの旨味が良く効いたダシはとても美味しい。
麺は札幌を代表する製麺メーカー西山製麺のもののようだ。
これがまたかなり本物に近い食感。
美味しいですね。
西山製麺=黄色い札幌縮れ麺というイメージがあるけど、こんな麺も作るんだね。
さらに驚いたのはこのホタテの塊。
ホタテの旨味を増強するのが目的と思ったら・・・。
これがホタテ+ショウガ風味!(*o*)
ショウガのアクセントでまた違った味わいが楽しめる。
良い意味でのサプライズ!
で、こいつはザンギ。
先ほど注釈で「本筋とは関係ない」とか書いておきながら、やっぱり・・・ね(^^;
これがまた美味しいんだ!
ライスが思わず欲しくなってしまった。
見た目薄いドンブリなので量はそれほど多くないように見えたけど、これがまたかなりのボリューム!
一杯で大満足。
ご飯を注文しなくて良かったかも(^^;
このコラボ、膨らんだ期待はこれっぽっちも裏切らなかったけど、それ以上に膨らんでしまったのは我がお腹・・・というオチでした(-_-;
ちゃんぽん・・・じゃなく、ちゃんちゃん!
【札幌ちゃんぽん 股旅(またたび)】
札幌市中央区南4条西1丁目5-5
たべごと屋ござる 2F
営業時間:11:30~15:00
不定休
TEL:011-261-7028
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■新感専 かぶりつき
続いても2011年12月にオープンした新店・・・なのですが、実は私はまだ未訪問なのです(^^;
ということで、今回はラーメン仲間で『W.W's room』を運営されているwoodyさんより画像と情報をいただきましたm(_ _)m
具沢山のちゃんぽん。
具は水菜、もやし、肉、キャベツ、えび、イカ、ホタテ、アサリ、なると、木耳、うずらの卵などらしいです。
スープの特徴は海鮮風味がやや強めに効いているらしい。
海の幸好きなラーメン室長としては気になるところ(^^;
で、こちらのお店の特徴は「白」「赤」「黒」と三種類揃ったちゃんぽんのバリエーション。
辛いものが大好きなので、辛口の赤ももちろんそそられるけど・・・。
イカスミ・イカゴロを使った真っ黒なスープの黒ちゃんぽんに大いに惹かれています(^^;
これは近いうちに訪問しなくちゃ!
その他食感の変わった餃子も美味しいらしいし・・・3種類のちゃんぽんも制覇したいし・・・。
胃袋が3つぐらい欲しいです。
・・・あと、食べても太らない体とね(-_-;
【新感専 かぶりつき】
札幌市手稲区富丘3条1丁目7-19
営業時間:11:00~21:00
水曜定休
TEL:011-691-0048
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ということで特集の2回目いかがでしたでしょうか?
相変わらず記事のボリュームが多くなってしまうなぁ・・・。
ちゃんぽんは野菜たっぷりで「ヘルシー」なのが一つのウリのはず。
でも私が書くとなぜかヘルシーに見えないですかね?
次回はもう少しライトにまとめたいと思います(^^;
投稿 by ラーメン室長
札幌謹製「屋食ラー麺」はお店で作った本物のラーメンが楽しめる"究極の出前"です。
ご自宅で是非美味しい札幌の人気店の味をお楽しみください。
2012/01/18 12:00札幌
- 2012/01/15[この記事のエリア] 札幌
- 関東組の進出で札幌ラーメンの勢力図が変わる??(後編)
こんにちは。
ラーメン室長です。
予定より長文になってしまい、急遽二つに分けた特集記事第一弾!
「関東組の進出で札幌ラーメンの勢力図が変わる??」
続きの後編です。
(ちなみに前編はこちらです。)
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■麺肴よしず
「関東組~」というタイトルをつけておきながら、こちらは長野県松本市の流れを汲むお店。
修行先は「麺肴ひづき」という、長野でも評判の名店。
沢山の素材を使い、手間隙をかけて旨味を引き出したスープが有名なお店で、こちらの「よしず」でも同じく手間のかかるスープを使っています。
動物系スープに魚介系スープ・・・そしてあっさり味スープと確か3種類を仕込み、ブレンドされたスープ。
動物系スープひとつをとっても鶏ガラ、げんこつ、丸鶏、モミジ、野菜、椎茸、昆布etc.沢山の素材が使われているらしい。
沢山あるメニューそれぞれが違った個性を発揮しているのは、そんな手間のかかったスープとそれをブレンドする感性によるものなんでしょうね。
重なり合う味のハーモニーが楽しい(^^)
で、もう一つの特徴がこの麺。
師匠のお店と同じく、群馬県の小林製麺さんというところの麺を使っているそうな。
これが細くてはかなげな繊細なものなんだけど、とても味わいのある麺。
札幌ラーメンの太目の縮れた麺に慣れている人には一口目はちょっと物足りないかも知れない。
でも、食べ進むうちにきっとハマると思う。
つけ麺も人気のお店。
こちらも潮つけ麺、坦々つけ麺、味噌つけ麺、醤油つけ麺など複数のメニューが並ぶ。
もっちりしたこっちの麺も美味しい(^^)
それぞれ個性を発揮しているメニューが並ぶとついつい目移りしちゃう。
だからこの日も2杯食べt・・・・。
【麺肴よしず】
札幌市豊平区平岸2条3丁目2-22
営業時間:11:00~15:00 17:30~23:00
月曜日定休
TEL:011-823-8442
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■SUPER STAR(超星)
昨年2011年5月に、ここ札幌市東区にオープンしたお店。
と言っても、既に倶知安で営業していた店主が満を持しての札幌進出。
『倶知安からの移転』ということは割と知られているが、実はこのお店もルーツは東京にあることは意外に知られていないようだ。
池袋の人気店「瞠(みはる)」で修行をされた店主。
随所にそのDNAを感じる。
カウンターの上には「無化調主義※」と大きな文字が張られている。
(※無化調とは化学調味料を使用していないという意味です)
実は先の「瞠」も無化調で有名なお店。
素材の旨みを極限まで引き出すことで、十二分に美味しいスープに仕上がることを学んだんでしょうね。
もちろん、こちらSUPER STARでは独自の工夫が随所にちりばめられており、オリジナリティに溢れる一杯に仕上がっている。
変わったところでは「マヨ豚(まよとん)」ラーメンなんてのもある。
一見ゲテモノに見えなくもないが・・・
これが中々に面白い一杯。
しっかり濃く抽出された豚骨の旨みが、マヨネーズという異色の調味料さえもきちんと受け止めている印象。
面白いね(^^)
ここのスープは化学調味料を使わなくても、素材の美味さを濃ゆ~く引き出せばこんなにおいしくなるというお手本かも知れない。
美味さをきっちり引き出した高い濃度の豚骨スープは臭みがなく、甘さがとてもよく出ている。
「濃いは甘い」ということをあらためて思い知らせてくれたお店。
そういえば、昔から言われているよね。
『"こい"は甘美なるもの』ってね!( ̄ー+ ̄)b ニヤリ
・・・え?(*o*)
それって「濃い」じゃなくて「恋」なの?(*o*)
恋愛経験の"薄さ"が露呈してしまったか(-_-;
【SUPER STAR (超星)】
札幌市東区北11条東5丁目1-12F 1F
営業時間:11:00~15:00 17:30~21:00
火曜日定休
TEL: 011-790-7663
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■味噌専門 札幌みその
「関東組の進出で札幌ラーメンの勢力図が変わる??」特集最後のお店はこちら。
味噌専門「札幌みその」(※)。
「札幌」じゃない??と思われるかも知れませんが、こちらもルーツは東京だったりします。
(※ちなみに東京の足立区梅島にも同じ店名のお店があります。
都合でオープンが東京が先になったらしいけど、本店はこちら札幌らしい。)
東京を中心に多店舗展開している「けいすけ」で修行された店主さんが開いたお店。
2010年10月から期間限定で「東京けいすけ×札幌さいみ」コラボというお店が営業されていました。
そちらにも関わっていたということらしいので厳密に言えば「東京と札幌のハーフ」ということになるのかな?(^^;
「東京けいすけ」と「札幌の彩未」の良い所を受け継いでいる印象。
いくつか札幌彩未DNAの部分があるが、その一つがこちら。
今では少なくなってしまった炎を上げながらの中華鍋を振るう姿。
香ばしさが加わり、もやしの火当ても完璧!
「やっぱり札幌ラーメンってこれだよね!」と思う方も少なく無いのではないでしょうか?
この部分に於いては純粋な札幌ラーメンより札幌ラーメンらしいかもね。
もうひとつがトッピング。
彩未と言えば、チャーシューの上に乗ったショウガが一つのトレードマーク。
こちらのお店でもそれを受け継いでいます。
最初はそのままのスープを楽しみ、途中からショウガを溶かしながらいただくと、味の変化も楽しめて最後まで飽きることなく食べられる。
続いて東京けいすけDNAの部分。
「けいすけ」と言えば「エビ」や「カニ」などの甲殻類を使ったラーメンでも有名。
ここ「札幌みその」でもかに味噌ラーメンな るものが人気メニューの一つ。
ただ、あくまで味噌スープが主役でカニはそのスープにコクと旨みをプラスしている印象。
そして、忘れてならないこのお店の特徴の一つがこのチャーシュー。
桜のチップで燻されたという大きなチャーシューは香りが抜群!
味だけじゃなく香りでも楽しめる一杯です。
基本の味噌ラーメンの値段が650円というのも驚き!!
東京DNAを取り入れた本格派札幌ラーメン。
味噌ラーメン好きには是非オススメしたいお店です。
【札幌みその】
札幌市手稲区前田6条10丁目2‐1 大吉ビル1F
営業時間:11:00~15:00 18:00~22:00
無休
TEL: 011-685-0380
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前編後編2回にわたってお届けした「関東組の進出で札幌ラーメンの勢力図が変わる??」。
いかがでしたでしょうか?(^^;
今後も『札幌ラーメン最新事情2012』は5回に渡り毎週アップ予定です。
最初にも書いたとおり全部は網羅できていないので"個人的な視点と勝手な切り口でのご紹介"ですのでご理解いただければと思います。
蛇足:
それにしても、正月太りしてしまった我が体・・・。
心を入れ替えようと思った矢先にこの特集がスタート。
取材と称してダイエットをまた先送りしていること。
危機感を感じつつ、先送りできることががちょっと嬉しいような2012年のスタートでした(^^;;
投稿 by ラーメン室長
札幌謹製「屋食ラー麺」はお店で作った本物のラーメンが楽しめる"究極の出前"です。
ご自宅で是非美味しい札幌の人気店の味をお楽しみください。
2012/01/15 11:45札幌
- 2012/01/11[この記事のエリア] 札幌
- 関東組の進出で札幌ラーメンの勢力図が変わる??(前編)
皆様お久しぶりです!
すっかりご無沙汰のラーメン室長です(^^;;
さて、今回から数回にわたって『札幌ラーメン最新事情2012』をシリーズでお送りしたいと思います。
なんせ札幌はラーメン店が多い!
全部を網羅することは不可能なので、あくまで個人的な視点と勝手な切り口でのご紹介ということでご理解いただければと思います。
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第一回目は『関東組の進出で札幌ラーメンの勢力図が変わる??』というテーマでご紹介したいと思います。
2011年は関東からの進出組や本州DNAを持つお店のオープンが目立ちました。
一昔前は「北海道のラーメンが関東へ進出」が多かったのですが、昨年に関して言えば「本州から札幌へ進出してくる」という逆のケースが増えているようですね。
理由の一つに、札幌のラーメンそのものが変わってきており、食べる側の守備範囲も広がったということがあげられるのではないでしょうか?
「札幌ラーメンと言えば太くて縮れた黄色い麺に脂が多くてニンニクやショウガが効いた濃い目のスープ」というのが定番でした。
もちろん、純連・すみれ・彩未etc.依然としてそれらの定番札幌ラーメンが人気なのはご存知の通り。
ただ、一方でそういうスタイルにこだわらない人気店がここ数年で多数登場してきたのも事実。
今の札幌はそんな「昔ながらの札幌ラーメン」と「札幌の新しいスタイルのラーメン」がバランスよく共存していると言えるかも知れません。
そんな背景もあるんでしょうかね?
関東やその近郊からの進出が目立つ一年でした。
ということで、昨年オープンのお店を中心にいくつかご紹介したいと思います。
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■らーめん かなえ
まず最初にご紹介するのは千葉のラーメン店「鐵 TETSU」からの暖簾分け店。
琴似の「らーめんかなえ」。
看板には「超こってり!背あぶらたたきらーめん」と書かれている。
背あぶらたたき?
聞きなれない言葉ですが、作っている姿を見て納得。
大量の背脂を網に入れ、その網を鍋のふちでガンガンと叩いて背脂を振り入れている。
出来上がったラーメンの表面は大量の脂に覆われ、初めて見た時にはちょっとギョッとした。
ところがこのスープ。
見た目ほどにしつこくない。
それどころか、結構ぐいぐいとスープを飲みたくなるぐらい飲みやすいスープだから不思議。
甘さを抑え、ちょっとキリッとした醤油が立ったスープに背脂の甘さが加わるとたまらなくイイ感じ。
やや太目の麺にたっぷり入っているモヤシ。
このたっぷり入った野菜が嬉しい(^^)
なんというか・・・。
背脂たっぷり摂取しちゃったけど、野菜を食べたからセーフ?
ラーメンばっかり食べているけどむしろ痩せちゃうんじゃない?
・・・と勝手に納得しちゃったりして(-_-;
【超こってり!背あぶらたたきらーめん かなえ】
札幌市西区琴似1条7-3-27
営業時間:11:00~15:00 17:00~24:00
(スープ無くなり次第終了)
月曜定休日
TEL:011-644-1188
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■横浜家系らーめん 三元
家系(いえけい)ラーメンって知っていますか?
横浜を中心に広まった豚骨醤油ベースのラーメンです。
現在は系列店や亜流店などを含めると全国に200店以上あるそうです。
その「家系」のラーメンを引っさげて琴似に登場したのが「家系らーめん 三元」
オープンは昨年11月。
店に入ると目に飛び込んで来るのは、ずらずらといくつも並んだ寸胴。
美味しいスープを取るために時間をかけてじっくりスープを取っている証。
「家家家(ややや)」という東京でも人気の家系ラーメン店で修行されたというそのスープは、しっかり濃厚なスープが出ていながらとても飲みやすい。
私も関東在住が長かったので家系ラーメンはずいぶん食べたが、お世辞ヌキに「本物」でしかも「高いクオリティ」と言える一杯でした。
ただ、麺が今はまだ試行錯誤中の様子。
地元札幌の製麺所と打ち合わせながらそのスープに合うものを探しているようだけど、私が食べた日は「関東から取り寄せている」という本場の大橋製麺所製の麺を使用していた。
もちろんその麺との相性は抜群だったので文句はないんだけど・・・
できることなら地元札幌の麺で合うものが見つかって欲しいかな(^^)
札幌の製麺所さん!頑張って!
・・・蛇足だけど家系ラーメンには海苔がつきもの。
スープを吸ったその海苔とご飯の相性は抜群!!
おまけにこのお店ご飯無料と来ている。
・・・罪だよなぁ(-_-;
【横浜家系らーめん 三元】
札幌市西区琴似一条7 丁目2-24
営業時間:11:00~23:00
無休
TEL:011-616-0333
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■らーめん勝三(かつみ)
千葉の人気行列店麺屋青山から札幌に進出してきたのは「らーめん勝三」
麺屋青山は豚骨ベースのこってり系スープと鶏がらベースのあっさり系のスープを提供しており、そのどちらも人気があるお店。
そのDNAを受け継いでいるだけあり、あっさりスープもこってりスープもとても味わい深いものでした。
こってりスープの味噌ラーメンがとても美味しく、札幌っ子も納得の一杯なのではないでしょうか!
で、このお店。
驚くべきは月変わりのマンスリーメニューがなんと再来年まで決定していること。
引き出しの多さに驚きます。
実は早速一発目のマンスリーメニュー第1章「東京の物語~濃厚鶏清湯旨塩味~」をいただいてみましたが、これが素晴らしい出来栄え。
琥珀色のスープに鶏の旨味がぎっしり。
具に使われている高級食材のフォアグラも思いの他ラーメンとの相性が抜群。
これはこの先の限定メニューも楽しみだ!
毎月一度は足を運ばなくちゃ(^^;
でも月に一回ぐらいしか足を運ばないと、通常メニューも気になるし・・・。
「たまの訪問だから・・・」と言いつつ、通常メニューと限定メニューの2杯を食べてしまいそうな自分が怖い(-_-;
【らーめん 勝三】
札幌市西区琴似2条1丁目3-3-17
ことに美松ビル 1 F
営業時間:11:00~翌6:00
無休
TEL:011-644-1039
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以上3店はなんと偶然にもすべて琴似で営業しているんです!
今までも激戦区だった琴似。
これから益々目が離せないエリアになってきました。
と・・・他にも「関東(もしくは近郊)からのDNAを持つお店」で紹介したいお店がいくつかあるのに、予定より大幅にボリュームが多くなってしまった(^^;
ということで、急遽後編に続けてみたいと思います。
(後編に続く)
2012/01/11 11:30札幌